マクドナルドで高齢男性「いつもの」日本ならではの接客に反響「客が求めてはだめ」「これはきつい」

飲食店では、常連客とのやりとりが日常的にありますが、ときには対応に戸惑う場面もあるようです。特に「いつもの」など曖昧な注文には、スタッフが困ってしまうことも少なくありません。

最近SNSにて「チェーン店で『いつもの』で分かってもらおうと思わないでほしい」という投稿が話題になっています。

マクドで働いてたとき、初めて朝にシフト入ったら、ドヤ顔で「いつもの。」って言ってくるおじいちゃんいた。
「???」で硬直してたらマネージャー飛んできて、
「あ、はい～!!いつものですね!!!」
って言ってフィレオフィッシュとサラダにゴマドレッシングと爽健美茶を爆速で打ってくれたん…だけど…日本って接客神だと思う。
マクドでいつもの。を求めないでくれ…

地元で古くから続いている小さなごはん屋さんならともかく、チェーン店では数多くのスタッフさんがさまざまな時間で勤務しているため、そのお客さんとは「はじめまして」になる店員さんも多いですよね。

チェーン店で「いつもの」は多くの店員さんを混乱させてしまいそうです。

「チェーン店で“いつもの”を求めないで」と訴える投稿者さんに、「これはキツイ」「普通に注文してほしい」と、共感の声が多数寄せられました。

分かるわけがない！

「知らんがな案件！」とのコメントもあったように、「いつもの」で分かってもらうことは無理があるという声が多数でした。

• 「いつもの」で分からなくてはいけないのはハード。
• チェーン店でこれはキツイ。
• 子どもが「いつもの」と言うけど、コロコロ変わるから身内でも分からない。

しかし、「いつもの」と言えば通じると思っている人も多く、店員さんにとっては対応に悩むケースもあるようです。

• 「いつもの」すら言わずにお金を置く人もいます。
• 店員が分からないと「ちゃんと覚えておけよ！」「何でわかんねぇんだよ！」とキレる人がいて出禁になりました。

朝マックは常連さんが多いけど…

特に、朝の時間帯に多いようで、「朝は常連さんが多いですよね」など、チェーンのファストフード店で働いたことのある人からのエピソードも寄せられました。

• 若い頃は常連さんの注文を覚えていたけど、今はもう無理。
• 毎朝決まったものを注文する人は覚えていましたが、その人はいつもちゃんと注文してくれました。

こうした声からは、常連客とのやりとりに温かさを感じる一方で、過度な期待がプレッシャーになることも伝わってきます。

お互いが顔見知りのときだけ

また、「いつもの」が成立するのは、あくまでお互いに信頼関係ができている場合に限られるという声が多く見られました。

• コーヒー店に入って間もないときに注文を言わないおじさんがいたけど、お客さん側も見慣れない顔の店員には普通に注文してほしい。
• お互いが顔馴染みでない限り「いつもの」は使えない。
• 「いつもの」は店員さんが気を利かせて言ってくれているときだけ使えるもので、客が求めてはだめ。

そもそも常連さんなら、店員さんに通じるかどうか分かるはずではないかと考える人も。

• 本物の常連なら店員を見て「いつもの」が通じる店員かどうかわかるはず…
• 常連なら新人の顔ぐらいすぐ分かればいいのに。

なかには、はっきりと「分からない」と伝えた人もいるようです。

• そんなにお店に来ない人から「いつもの」と言われた時に「初めてなので分かりません」と言いました。

店側も対応を考えたほうが良い

そんななかで、店側の対応についての意見もありました。

• 「いつもの」で対応してはいけない。
• 特別扱いをせずに、平等にした方がいい。
• 常連の「いつもの」で対応するのは日本人の良いところであり、悪いところでもある。

「いつもの」に応じることでスムーズに接客できる一方で、他の客との公平性を欠くとの声もあります。

お店によっては「“いつもの”と言われても商品名を聞かなくてはいけないマニュアルがあった」というコメントもありました。店側としても常連への対応をどうするか一度見直す必要があるのかもしれません。

伝わりやすい言葉を意識したい

「いつもの」で通じると思っているお客さんは多いようで、「無理」「普通に注文して」との声が多数みられました。また、そもそも「いつもの」という一言だけで注文を受けるのは問題ではないかと、店側の対応に疑問を投げかける声も。

「いつもの」が通じる関係は、お互いの信頼と理解があってこそ成り立つものです。見知らぬ店員に当然のようにそれを求めるのは、配慮に欠ける行動といえるでしょう。利用する側も、店員への思いやりや伝わりやすい言葉を意識することが大切なのではないでしょうか。