「家に入って子ども産んでほしい」想い人からの求婚拒否、借金、引退覚悟…一流女優「コンプレックスの塊」葛藤の過去とは

2025.5.23

とある作品をきっかけに大ブレイクを果たし、名女優の仲間入りを果たす。そんなシンデレラストーリーを歩んできた女優さんは、私たちが知らないだけで意外と多く存在します。今回はそんな“快演で魅せた名女優を5名をご紹介。

本記事では第2弾として、吉田羊さんをピックアップします。吉田羊さんの代表作「HERO」のあらすじ紹介とともに、吉田羊さんが苦労しながらも女優での成功を諦めなかった理由についても解説します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

活動期間：1997年～
代表作：HERO、ビリギャル

経歴

劇団「東京スウィカ」の旗揚げに参加し、舞台女優として演技の道を歩み始めた吉田羊さん。劇団卒業後も数々の舞台、ドラマ、映画に出演し続けています。

吉田羊さんは年齢を非公開にして活動しており、そのミステリアスかつ高い演技力から人気を誇る女優さんです。

年齢を非公開にしている理由としては、「年齢非公開にしているのは、キャスティングしてくださる方の見た目で使っていただきたいから。60歳に見られるんだったら、60歳で使っていただきたい」と本人が話しており、演技に対するプロ意識も業界で高い評価を受けています。

さまざまな作品に出演する中で、30代のバリキャリ女子から40代のお母さんまで幅広く演じており、まさに日本を代表するカメレオン女優の一人といっても過言ではないでしょう。

吉田羊の代表作！ドラマ『HERO』の魅力とは…？

ドラマ『HERO』は、2001年放送に放送された木村拓哉さんが主演の法廷ドラマです。月9の枠で放送されていた本ドラマですが、平均視聴率34.2%を記録し、日本のドラマとしては異例の大ヒットを記録しました。

物語は異色の経歴を持つ検察官・久利生公平（木村拓哉）が、東京地検城西支部に赴任するところから始まります。型破りな手法で捜査を進める久利生公平の様子に周りが動揺しながらも、久利生公平の活躍を通して「正義とは一体何なのか？」を追求するドラマになっています。

吉田羊さんは、2014年に制作された続編に出演し、女性検事馬場礼子を演じました。

馬場礼子はクールで知的なキャリアウーマン検事であり、吉田羊さんに対して「かっこいい」「キャリアウーマンが似合っている」などの声が上がり、本作は吉田羊さんの知名度が上がるきっかけとなった作品と言っても過言ではありません。

引退を覚悟した作品『ハナレイ・ベイ』

村上春樹さんの短編小説を映画化した『ハナレイ・ベイ』で主演を務めた吉田羊さん。物語は、息子をサメに奪われた母・サチが、毎年ハワイ・ハナレイ湾を訪れ、ある噂を追う姿を描きます。

吉田さんは、松永監督と村上作品、両方に憧れていたことから出演を即決したそう。役作りでは孤独な環境に身を置き、「この作品が終わったら、女優をやめようと思うくらい、追い詰められ戦った作品でした」と撮影を振り返っています。松永監督は「妥協をせずに挑ませてもらいました」と語り、吉田は「魂を捧げて演じた」と熱い思いを込めたと明かしています。

苦悩の下積み…人気女優・吉田羊の活躍から目が離せない！

今では輝かしい実績を収める吉田羊さんですが、下積み時代が長い苦労人の一人です。

優秀な兄弟の末っ子として生まれ、「コンプレックスの塊」「私はいつまで経っても半人前」という思いが強い中で、「女優になる夢をかなえて家族に認められたい」という思いから女優業をスタートした吉田羊さん。

一度だけ結婚を考えた相手から「結婚して家に入って子ども産んでほしい」と言われたが、絶対に女優の仕事を成功させたいという思いから別れを切り出すほど本気だったそうで、女優として成功したいという思いの強さが伺えます。

とあるインタビューでは、「実は、この作品に出演するまで事務所に借金してたんです」と話しており、「『この仕事で食べていく覚悟を持ちなさい』っていうことで事務所がアルバイト禁止だったんです。事務所に借金を返し終わったのが『HERO』の直前でした」と、自身の女優人生や生活を変えたきっかけがHEROであったことを話しています。

オファーを受けた当時を振り返り、「は？だったかな。あまりに信じがたくて（笑）」と語る吉田羊さん。この作品をきっかけに、大女優としてのキャリアをスタートさせることとなりました。

今でも多数のドラマや映画に出演し、目を見張る活躍を見せる吉田羊さん。これからもたくさんのドラマや映画などで快演を見せてくれることでしょう。今後の吉田羊さんの活躍に目が離せません！

※記事は執筆時点の情報です