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「生々しい色気」「とんでもなく美しい…」社会現象級ヒット作『国宝』で“異彩放った”『清純派女優(24)』規格外の実力

  • 2026.5.9

ドラマや映画の中には、ひとつのイメージでは語りきれない魅力を持つ人がいます。今回は、“異彩を放つ著名人”をテーマに5名をセレクトしました。本記事ではその第3弾として、森七菜さんをご紹介します。

俳優や声優、歌手として活動する森さんの魅力とはーー?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

地方から芸能界へ…森七菜さんを見いだした“大分でのスカウト”

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『四月になれば彼女は』完成披露試写会 森七菜(C)SANKEI

森七菜さんは、2001年8月31日生まれ。大阪府で生まれ、幼少期を過ごした後、両親の離婚をきっかけに大分県に移り住みます。芸能界入りのきっかけは2016年に大分県でスカウトされたことでした。

行定勲監督による「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタi」のWebCMでデビューし、2017年のPrime Video作品『東京ヴァンパイアホテル』で俳優デビューしています。森さんは大分で見つけられたあと出演作を重ね、10代のうちに声優や映画、連続ドラマへ活動の幅を広げました。親しみやすい笑顔の奥に、若くして現場で鍛えられてきた粘り強さがあります。

映画『国宝』で見せた覚悟…吉沢亮さん演じる喜久雄に翻弄される彰子役

森さんの近年の大きな転機として注目したいのが、映画『国宝』です。本作は吉沢亮さん演じる立花喜久雄が、歌舞伎の世界で“国宝”へ駆け上がっていく物語です。

森さんが演じた彰子は、喜久雄を兄のように慕いながら、しだいに恋心を抱く人物として描かれます。物語の中で彰子は、喜久雄に近づき、関係を持ちます。この場面は単なる恋愛描写ではなく、喜久雄が芸の世界でのし上がるために人との関係まで利用していく冷たさを観客に突きつける場面です。

ここで印象的なのは、森さんが“かわいらしい年下の女性”という見え方だけに逃げていないことです。彰子は、喜久雄を慕う無防備さを見せる一方で、相手の野心に巻き込まれていく痛々しさもにじませます。森さんが表情を少し固くし相手を信じたい気持ちと不安を同時に見せることで、観客は「この人は恋をしているのか、利用されているのか」と揺さぶられます。

この体当たりの芝居は、役の感情や背景を深く引き受けたからこそ生まれた表現です。映画『国宝』の彰子は出演時間の長さに関わらず強い印象を残す重みを持ち、森さんの俳優としての覚悟を感じさせます。

SNSでは「とんでもなく美しい…」「生々しい色気」「屋上のシーンで胸が締め付けられた」「芯の強さが好き」といった感想が寄せられました。

約2,000人のオーディション突破から日本アカデミー賞新人俳優賞へ

森さんは2019年公開の新海誠監督作映画『天気の子』で、約2,000人のオーディションを勝ち抜き、ヒロイン・天野陽菜の声を担当しました。まだ10代だった森さんが祈ることで空を晴れにする少女を演じ、声だけで不安や決意、まぶしさを届けたことは大きな転機です。

2020年公開の映画『ラストレター』では、岩井俊二監督作品に出演。第44回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しています。10代で大作に参加し、翌年には映画賞でも評価されました。

2025年公開の映画『ファーストキス 1ST KISS』では、森さんは世木杏里役として出演しました。役柄は、松たか子さん演じるカンナと共に働く舞台・美術スタッフで、年下ながら的確な助言をするしっかり者です。映画『国宝』にも出演し、2025年は話題作で異なる印象を見せました。

森さんは声優で注目され、映画賞で評価され、恋愛ドラマや社会性のある映画にも立ち続けています。24歳という年齢を考えると、すでにキャリアの幅は広く、今後さらに役の振れ幅が大きくなる俳優だといえるでしょう。

ここで、森さんの軌跡をたどる“今観るべき代表作”を時系列でご紹介します。

1.映画『天気の子』(2019年)

映画『天気の子』は、新海誠監督によるアニメーション映画です。森さんは、天気を晴れにできる不思議な力を持つ少女・天野陽菜の声を担当しました。醍醐虎汰朗さんと森さんは約2,000人のオーディションを勝ち抜きました。

陽菜は、弟と暮らしながら懸命に生きる少女です。森さんは帆高に「晴れ女」としての力を見せる場面で、明るさだけでなく、誰かの役に立ちたい切実さを声に乗せています。ほぼ初めての本格的なアニメ映画主演ながら、10代の少女の軽やかさと孤独を表現したことが、森さんの名前を広く知らしめました。

2.ドラマ『この恋あたためますか』(2020年)

ドラマ『この恋あたためますか』は、TBSの火曜ドラマとして2020年に放送されました。森さん主演、中村倫也さん共演で、コンビニ店員と社長がスイーツ開発と恋に向き合うラブストーリーです。

森さんが演じた井上樹木は、夢破れたコンビニアルバイトです。樹木は浅羽拓実(中村倫也)と出会い商品開発に関わるなかで、自分の味覚や思いを仕事に変えていきます。樹木がスイーツに向き合い自分の言葉で意見をぶつける場面では、ただ恋をする主人公ではなく働く若者としての悔しさや成長が伝わります。森さんの親しみやすさが、作品の温度を上げました。

3.ドラマ『真夏のシンデレラ』(2023年)

森七菜さんと間宮祥太朗さんが月9ダブル初主演を務めた、真夏の海を舞台にした男女8人の恋愛群像劇です。森さんが演じた蒼井夏海は海辺の町で暮らす女性です。夏海は都会から来た水島健人(間宮祥太朗)と出会い、価値観の違いに戸惑いながらも自分の生活や仲間を大切にして向き合っていきます。

海の近くで働き、家族や友人を支えながら恋にも揺れる姿は、森さんの自然体の魅力と相性がよい役でした。月9という注目枠で主演を担ったことは、森さんが同世代の中心的俳優として期待されている証しでもあります。

“透明感”だけでは終わらない森さん。これからも、可憐さとしんの強さをあわせ持つ俳優として、作品ごとに新しい顔を見せてくれるはずです。

※記事は執筆時点の情報です