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アカデミー賞、会員に投票前の全候補作品鑑賞を義務付け

  • 2025.4.22
97th Annual Oscars - Press Room

アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーが、4月21日(現地時間)、同賞の投票基準に関する新ルールを発表し、「最終ラウンドの投票資格として、各部門のノミネート作品すべての試鑑賞」を義務付けると明らかにした。

エンターテインメント・ウィークリー』によると、これまでアカデミーは、ドキュメンタリーや短編映画など、特定の部門においてはいくつかの試聴基準を設けていたものの、投票前の全作品試聴を義務付けておらず、ノミネート作品を観ていないと公言する会員が後を絶たなかった。今年からは、会員向けの試写サービスであるAcademy Screening Roomにて視聴履歴を追跡し、外部で視聴した際には専用フォームを用いて申告する手順となるようだ。

アカデミーでは現在、同賞の投票基準の厳格化を含む改革を進めており、今回の発表に先駆け、来年行われる第98回授賞式にキャスティング賞、2028年の授賞式にスタントデザイン賞を新設することを発表している。キャスティング賞に関しては、予備投票でショートリスト10作品を選出したのち、候補者との質疑応答などを行うプレゼンテーションの機会が設けられるようだ。

これに加え、今回の発表では、今年『ブルータリスト』で注目を集めた生成AIの取り扱いについても言及。生成AIの使用はノミネート獲得の「プラスにもマイナスにもならない」ものの、「クリエイティブ面における著作の中心に、人がどの程度いたかを考慮し、各部門で最終選考に進めるかどうか判断する」とした。

第98回アカデミー賞授賞式は、2026年の3月15日(現地時間)に開催予定。司会は今年に続き、コナン・オブライエンが務める。

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