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お米の代わりになる?「世界の主食」に注目!

  • 2025.4.22

お米の価格高騰が続く中、いつもの食卓に「世界の主食」を取り入れてみませんか? 各国の食文化に触れながら、食卓をおいしく豊かに彩りましょう。

世界の三大穀物、第1位は「お米」

世界各国で食べられている主食のうち、もっとも人口比率が多いのは「お米」で、次に「小麦」「とうもろこし」と続きます。これらは世界の三大穀物と呼ばれています。そして4番目に多いのが「じゃがいも」です。
 
それぞれの地域の気候に適した作物が栽培されており、東アジア・東南アジアではお米、ヨーロッパでは小麦、メキシコやアフリカではとうもろこしが中心です。じゃがいもは北欧や南アメリカなどで主食のひとつになっています。

世界の主食と食文化

ここでは、世界の国々で食べられている主食や食文化をご紹介します。

アメリカ

移民が多く、さまざまな人種の人が暮らすアメリカでは人によって主食もさまざまですが、小麦で作られたパンやパスタを主食にする人が多い傾向にあります。
 
また、ハンバーガーやピザなどのファストフードが広く親しまれており、サイズや量が大きいのが特徴です。近年は健康への配慮などからグルテンフリー食品や植物性ミルクなどの代替食品も増えています。

イタリア

イタリアの主食はパンで、パスタを食べるときにもパンが添えられます。ピザの原型といわれる「フォカッチャ」、平らな形の「チャバタ」、スティック状の「グリッシーニ」など多くの種類があります。
 
そのまま食べるよりも料理と合わせたり、パスタソースをつけたりして食べられるよう、薄味のパンが多いのが特徴です。また、お米で作るリゾットもイタリアを代表する料理のひとつです。

フィンランド

主食はライ麦や全粒粉でできたパンや、じゃがいもが一般的です。じゃがいもはゆでたものやマッシュポテトを肉や魚に添えたり、グラタンやスープにしたりします。また、朝食にオートミールもよく食べられています。
 
フィンランド料理は素材を生かしたシンプルな調理が基本で、塩とこしょうで味付けし、バターや生クリームで風味をつけます。

ベトナム

稲作が盛んなベトナムではお米とお米の麺が主食です。お米は細長くパラパラとしたインディカ米が主流。お米の麺には、平麺の「フォー」や細麺の「ブン」があります。また、かつてフランスの植民地だったことからフランスパンを食べる習慣があります。

メキシコ

メキシコではとうもろこしを原料にした薄いパン「トルティーヤ」がよく食べられています。食べ方は、中に具を入れて二つ折りにしたタコスが有名。ほかに、塩を振ってそのまま食べたり、ソースをつけたり、油で揚げてトルティーヤチップスにしたりとさまざまな食べ方があります。近年は小麦を使ったトルティーヤも普及しています。

ブラジル

ブラジルは多様な人種が暮らす多民族国家であり、主食も人によってさまざまですが、中心となっているのはお米と豆です。お米はインディカ米や、日本と同じジャポニカ米などがあります。
 
ブラジルの家庭では「フェイジョン」という豆の煮込みをごはんにかけて食べます。また、「マンジョッカ」と呼ばれるキャッサバ芋も主食として食べられています。

インド

インドの主食は、北部では小麦を使ったパン、南部ではお米が中心です。インドのパンは種類が多く、小麦を使った「ナン」、全粒粉を使った「チャパティ」、チャパティを油で揚げた「プーリー」のほか、南インドでは米粉と豆粉を使った「ドーサ」などがあります。お米はインディカ米が主流です。

人気の主食を作ろう! 簡単レシピ

日本で人気の海外の主食レシピをご紹介します。手に入れやすい食材を使っているので気軽に作ってみましょう。

フィンランド「マッシュポテト」

日本ではおかずとして食べられているじゃがいもは、フィンランドのように主食にしている国もあります。なめらかなマッシュポテトは肉料理や魚料理によく合います。冷凍保存するときは一食分ずつラップに包み、冷凍用保存袋に平らに入れて2週間ほど保存できます。解凍するときは電子レンジで加熱するか、鍋に少量の牛乳を入れて加熱します。

〈材料〉(作りやすい分量)
じゃがいも(中)…3個
牛乳…大さじ2
バター…10g
塩…小さじ1/4
こしょう…少々

〈作り方〉
1.じゃがいもは皮をむいて乱切りにし、水を入れた鍋で柔らかくなるまでゆでる。
2.鍋の湯を捨てて、じゃがいもがなめらかになるまでマッシャーや木べらなどで潰す。
3.牛乳とバターを加えて混ぜ、塩、こしょうで味を整える。

〈マッシュポテトを使った世界のアレンジ料理〉
● エッグスラット
耐熱容器にマッシュポテトを詰め、生卵を落として湯せんするアメリカ料理。朝食にぴったり。

● シェパーズパイ
ミートソースにマッシュポテトをかぶせて焼いたイギリスの家庭料理。

インド「チャパティ」

北インドで主食として親しまれているチャパティは全粒粉を使った薄焼きパンです。全粒粉は栄養価が高く、香ばしい風味を楽しめます。発酵が不要で、フライパンで簡単に焼けます。一口サイズにちぎり、好みのカレーにつけていただきましょう。

〈材料〉(4枚分)
全粒粉…150g
塩…ひとつまみ
水…100~120mL
オリーブオイル…小さじ2
打ち粉…適量

〈作り方〉
1.ボウルに全粒粉と塩を入れて混ぜ合わせる。水を少しずつ加えながら混ぜ合わせ、オリーブオイルを加えてさらに混ぜる。
2.生地がまとまってきたら、なめらかになるまで5分ほどこねる。生地を丸くまとめてボウルの上からラップをし、30分ほど寝かせる。
3.生地を4等分にして丸める。打ち粉をした台に生地を置き、麺棒で厚さが2mm程度の円形になるように広げる。同様に4つの生地を作る。
4.フライパンで油をひかずに生地を一枚ずつ焼く。片面に焼き目がついたら裏返し、両面を焼く(フライパンに生地がくっつく場合は油をひいて焼いて)。

(まとめ)
世界にはさまざまな主食があり、同じ作物でも作られる食べ物や食べ方が異なることもあります。時には海外の主食を取り入れて、多様な食文化を楽しんでみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

作りおき料理コーディネーター・薬膳マイスター
かみはらえりこ

かみはらえりこ

「女性が生きやすい社会づくりへの貢献」をモットーに、食や健康、美容など女性が笑顔になれる情報を発信中。

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