4月15日、ソウル某所でDisney+オリジナルシリーズ『ハイパーナイフ 闇の天才外科医』に主演した女優パク・ウンビンの合同インタビューが行われた。
『ハイパーナイフ』は、天才医師として期待されていた主人公セオクと、彼女をどん底に追い込んだ師匠・ドクヒの二人の天才医師による、熾烈な対立を描いたメディカル心理サスペンス。
劇中、セオクとドクヒは、一般的な師弟関係とは一線を画す独特な構図で描かれる。
この関係性についてパク・ウンビンは、「これまで見たことのない師弟関係というのが、この作品のキーワードだったと思う。すべての作品を観たわけではないが、少なくとも韓国社会においてこうした男女の師弟関係を描いたドラマは珍しいのではと感じた。だからこそ、脚本を初めて読んだときに感じた妙な魅力を最後まで大事にしようと思った」と語った。
先立ってソル・ギョングが「現場でパク・ウンビンと多くの会話を交わした」と明かしていたことについて、パク・ウンビンは「先輩のことがとても気になっていた。映画の中でしか拝見したことがなかったので、今回が初対面だったし、このドラマは意外と相手のことだけを話し、相手を思うシーンが中心なので一緒にいる感覚があったものの、実際に対面する場面はそれほど多くなかった」と振り返った。
「撮影中は待機時間が長いため、車内で一人になる俳優さんもいるが、先輩(ソル・ギョング)はいつもモニターの裏にいらっしゃった。そういう時じゃないと話す機会もないので、バスの中での挨拶から始まり、先輩に人としての興味があって、途切れることなく話題を振っていた」と明かした。
さらに、「実は、演技に関する話は一度もしたことがない。先輩は『上手だ』『下手だ』といった評価をする方ではないし、私も知りたいけど直接的に尋ねることはしなかった。その代わりに、作品の話や他愛ない話をたくさんした。たとえば『トマトパスタが好きですか?それともクリームパスタ?』と聞くと『トマトパスタ』と答えてくれる。そんなふうに私は質問攻めになった。先輩には『面倒だったら言ってください、私、普段はこんな人じゃないんです』と言いながらも、『パン派ですか?お餅派ですか?』と質問を止めなかった(笑)」と語った。
ソル・ギョングが「ウンビンとは親友になった」と語っていることについては、「これまで共演した俳優の中で、ここまでたくさん会話をしたのは先輩が初めて。とても光栄だ。だから『これから“親しい俳優は?”と聞かれたら、先輩の名前を挙げてもいいですか?』と尋ねて許可をいただいた。なので今後は、最も親しい俳優はソル・ギョング先輩だと答えるつもりだ」と語った。
劇中での「師弟関係」のように、実際にもソル・ギョングから学んだことはあるかと問われると、「先輩はインタビューでもお話しされていると思うが、軽々しくアドバイスをされる方ではない。そこに先輩の思慮深さや人柄を感じた」とパク・ウンビン。
続いて「私は常に敬意をもって先輩を見つめていた。最も印象に残っているのは、先輩がおっしゃった『誰も信じるな』という言葉。これは他意があるのではなく、作品が完成するまでには時間がかかるし、配信前には内部の評価しか得られないからこそ、『身内の意見は割り引いて受け止めなさい』という意味だと理解した。その一言があったからこそ、これが面白いのかどうか、大丈夫なのかどうかを、より慎重に学べることができたと思う」と明かした。
演技面での相性については、「演技スタイルが同じ・違うと一概に言えるものではないが、先輩との呼吸はとても合っていたと思う。特にリハーサルで全力を出さず、本番でエネルギーを爆発させるスタイルが似ていたので、とても相性が良かった」と述べ、「私は先輩の演技論についてはとても語れる立場にないし、すべてを知っているわけでもない。ただ、撮影を通して互いにエネルギーを温存しながら演じることで、最良のパフォーマンスを視聴者に届けられたことは、素晴らしい呼吸であり、最高のパートナーシップだったと感じている」と語った。
また、「対面シーンはどれも興奮があった。セオクという人物自体が既成世代に強く反発する若者のようなキャラクターだったこともあり、そこから生まれる新鮮さもあった。脚本家が仕掛けた突発的なセリフも多く、呼吸を合わせる場面が毎回とても楽しかった」と振り返った。
劇中にはセオクがドクヒの首を絞めたり、傘で暴行するなど暴力的な場面もあった。
そのことについては、「セリフやリハーサルでは力を抜いていたが、アクションシーンはタイミングや叩く位置が重要なので慎重に調整した。特に傘で叩くシーンでは、先輩がとても楽しそうだった。『どうして弟子が師匠を叩くんだ、こんな弟子がどこにいるんだ』と笑ってくださって、私も思いきり演じることができた。パク・ウンビンとしては心苦しかったが、セオクとしては思い切りドクヒに怒りをぶつけることができて、ある意味でスカッとした」と打ち明けた。
パク・ウンビンが主演した『ハイパーナイフ 闇の天才外科医』は、Disney+で独占配信中。