思い描いていた大学生活とはほど遠い、さえない毎日を送る大学生の前に現れた、凜々しいお団子頭のヒロイン……。期待の恋愛映画『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』一端がかいま見える本編映像が解禁となった。
たのしく、せつなく、そして心に刺さるシーンの数々
本作はコント職人ジャルジャルの福徳秀介の同名小説デビュー作を、映画『勝手にふるえてろ』(17年)『私をくいとめて』(20年)、ドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」(23年/NHK)など、数々の話題作を手がける大九明子監督によって映画化したものだ。
学内唯一の友人・山根や銭湯のバイト仲間・さっちゃんと、他愛もないことでふざけあう日々を送っていた小西。
そんなある日、ふと見かけた桜田の姿に目を奪われ声をかけると、幸運な偶然が重なって意気投合。「毎日楽しいって思いたい。今日の空が一番好き、って思いたい」。桜田が口にした言葉は、半年前に亡くなった祖母の言葉と同じものだった。そんなふたりの運命に、衝撃的な出来事が──。
みずみずしくも、心に刺さる恋愛映画。今回解禁されたのは、小西(萩原利久)と桜田(河合優実)のほほ笑ましいデートシーン、そして小西の気の置けないバイト仲間・さっちゃん(伊東蒼)と桜田が感情をあらわにするシーンなど、4本の映像だ。
まずは「ブラジル黒豆出汁 編」。小西と桜田がよく訪れるカフェでの一風変わったメニューを、マスター(安齋肇)にオーダーするシーンが解禁。
「ブラジル黒豆出汁」「フリスビー焼き」とメニューに書かれた名前で注文する小西と桜田に、「コーヒー」、「ホットケーキ」と普通の名称で答えるマスター。そんなマスターに吹き出してしまう小西と桜田の姿がなんともかわいらしい。
さらに、「今日の空が一番好きって思いたい 編」は、小西が桜田にセレンディピティ(思いがけない、幸せな偶然)を感じた、まさしく運命的なシーンである。
「私を思い出してほしかった 編」ではさっちゃんが小西に涙ながら想いを伝える、切なさで心が埋め尽くされるような場面が展開される。
そして、お団子姿とは打って変わって髪を下ろし痛々しい表情の桜田が「命ってほんまにひとつなんですね」と言葉を絞り出す「泣くことが痛いと知った 編」と、それぞれの熱演が垣間見える映像となっている。
『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』は2025年4月18日よりテアトル新宿・テアトル梅田にて先行上映、4月25日より全国ロードショー。