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100円ショップ「Seria」に聞いた!防災に役立つアイテム2025年版

  • 2025.4.3

100円ショップでも結構防災グッズをそろえられるというのは、もはや常識になりつつありますよね。ただ、商品の入れ替えが頻繁に行われるので、店に行ってみたらなくなっていたということも…。そこでセリアの広報に2025年春のオススメ防災グッズを紹介してもらい、そのなかから防災ニッポン編集部でいくつかの商品をピックアップして使い心地を試してみました。

意外にさっぱり!手袋型ハンディシャンプー

最初にご紹介するのが、「手袋型ハンディシャンプー(2枚入り)」(税込み110円)です。封を開けると、2層構造の手袋が2枚入っています。これを手にはめて頭皮をマッサージするようにもみながら拭いていきます。

ノンアルコールで、洗い流しや拭き取りが不要です。ジョギングして汗をかいた状態で使ってみました。シャンプーやシャワーのような爽快感はありませんが、使い終わってしばらくすると汗でべとべとしていた頭皮がすっきりしてきて、効果も持続しました。災害時、お風呂に入れない時に活躍しそう。1袋で1回分、使い捨てパックになっているのも衛生的ですね。

薄型でコンパクトなのに5Lの水が入るウォータータンク

次にご紹介するのは「ソフトウォータータンク5Lレジャー」(110円)です。幅約32cm、高さ約29.5cmの薄型で2つに折り畳むことができます。これに水を入れるとマチの部分が膨らんで自立します(=写真下)。

このウォータータンクは、大きめのペットボトル(2L)2本分以上の容量があり、持つとずっしり重いです。あの袋によくここまで入ったな、という印象でした。畳んでおけば、ほとんどかさばらないので、防災リュックのなかに何枚か入れておき、断水時に給水車が来た時などに使うととても便利だと思いました。

手が自由に使えるヘッドライトは便利!

次は暗闇で活躍する4品です。最初の2つはLEDヘッドライトとCOBヘッドライト(いずれも税込み110円=写真)です。COBというのは「Chip On Board(チップ・オン・ボード)の略で基板(ボード)の上に複数のLEDチップが載っています。1つのLEDを光源にするライトに比べ、面として発光するため、広い範囲を照らすことができるのが特徴です。

いずれも、ライトの背部をドライバーで開けて、単4電池(別売)3個をセットして使います。いずれもライトの部分が動くようになっていて、頭に装着した後で光の向きをずらして足元の方を照らすことも可能です。

夜、室内でLEDヘッドライトをつけてみました(=写真下)。すごく明るいわけではありませんが、目が慣れてくると、十分室内を見渡すことができます。商品説明によると、単4電池3個で約9時間点灯させることが可能だそうです。

同じ条件で、COBヘッドライトを使いました。このライトはボタンを押すことで「強」「弱」「点滅」の3つのモードに切り替えることができます。「強」の持続時間は約3時間。室内をかなり明るく照らすことができます(=写真下)

「弱」の時はこんな感じ(=写真下)。持続時間はLEDヘッドライトと同じ約9時間です。LEDヘッドライトと同じような明るさですが、複数の光源で面として照らす分、COBヘッドライトの方がやや明るく見えるような気がしました。

COBヘッドライトは、「強」「弱」のほかに「点滅」モードもあります。暗闇で自分のいる場所を他の人に知らせる時などに活躍しそうです。

私は防災リュックにランタンと懐中電灯を入れていますが、ヘッドライトを使ったのは初めてでした。実際に使ってみると、手が自由に使えるうえ自分が見ている方向を明るく照らすことができ、小型で普段はリュックに入れてもかさばりません。家族でまとまって過ごす時に設置して使えるランタンは必要ですが、一人で行動する時を考えてヘッドライトも用意したいと思いました。

ホイッスルと兼用、キーホルダーも

次にご紹介するのは、「ホイッスルライト」(税込み110円)です。ライトは直径約2cm、長さは約12cmで、太いサインペンくらいの大きさです。

ライトの部分を回して開け、内部に単4電池1本(別売)を入れて使います。この部分を最後まできっちり締めるとライトが点灯し、緩めると消えるというシンプルな仕組み。商品説明によると、ライトの連続点灯時間は約5時間です。

反対の端は、ホイッスルになっています。私の場合はきれいな音を出すのに多少コツが必要でしたが、コツをつかむと良く通る音が響きました。

ヘッドライトと同じ条件で、室内を照らしたのが下の写真です。ヘッドライトに比べて暗く、照らす範囲も限られますが、特定の方向が見たい時には十分使えると思いました。何よりホイッスルもついてコンパクトなのがこの商品の特徴だと思いました。

「アウトドア 蓄光スティックキーホルダー 六角」(税込み110円)は暗闇で光るキーホルダーです。六角柱の形をしていて長さ5cm。周囲を明るく照らすのは難しいですが、カギにつけておくとわかりやすいですね。デザインもおしゃれです。

臭いが抑えられる袋2種

「におわない消臭バッグ」(消臭バッグ 薄手 黒 マチなし L 30枚)は、タテ34cm×ヨコ25cmの黒い袋が30枚入って110円(税込み)です。透かしてみると、真っ黒ではなく、上からまんべんなく墨を流したような色です。

パッケージには「ニオイの気になるゴミの処理に!」とあり、使用例として「サニタリー」「ペットのトイレ用」「ベビー・介護」などが挙げられています。いつもわざわざマスクをかけてから片付けている、うちの飼い猫の排泄物で試してみました。

同量程度の猫の排泄物(大)を、スーパーでトレーに入れた肉や魚を買った時に使う薄いポリ袋と、それより少し厚手の市販のポリ袋、そして「におわない消臭バッグ」に入れて、ニオイを比べてみました。

うちでは、袋に入れた後にベランダのフタ付きの容器に入れて保管し、週1回、燃えるゴミの収集日にほかのゴミと合わせて出しています。

薄いポリ袋は、中に入れて口を縛っても、ほんの少ししかニオイは減りません。これを1週間分ためておくと、フタ付き容器を開けて袋を取り出す時は、マスクをするのはもちろん、息も止める感じです。このニオイが軽減されればいいな、と期待が高まります。

薄いポリ袋と、市販されている少し厚手のポリ袋でまずニオイを比べてみます。これでもだいぶ違う印象です。次に、「におわない消臭バッグ」と、少し厚手のポリ袋で比較してみました。「におわない消臭バッグ」といえど、完全にニオイを抑えられるわけではありませんが、少し厚手のポリ袋と比べても、よりましな感じです。
もちろん、薄いポリ袋と比べると、大きな差がありました。

毎回、「臭わない消臭バッグ」を使っても1か月で110円。検討する価値はあると思いました。また、災害が起きてゴミの収集が止まった場合、ニオイは大きな問題になるので、いくつか買ってストックしておこうと思います。

一方、「サニタリーバッグ」は、未使用、あるいは使用済みの生理用品を入れるものです。コンビニや公共施設、商業施設など、たいていのトイレにはサニタリーボックスが設置されているので、使用済みのものを入れることが想定されるのは個人のお宅を訪問する時などでしょうか。

自分が使うことを考えると、時間がなくて昼食をコンビニのパンやおにぎり、チキンなどで済ませたものの、ゴミ箱がなくて処分に困った時が一番活用できそうだと思いました。
かわいらしいシマエナガ柄なので、日常的に持ち歩いてもいいかもしれません。

以上、セリアで売られている防災グッズを紹介しました。100円ショップにも、有用な防災グッズがありますので、備えに活用してみてはいかがでしょうか? なお、紹介した商品は記事の掲載日時点のものであり、既に取り扱っていない場合もありますのでご注意下さい。(防災ニッポン編集部)

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