1. トップ
  2. 意外に間違える大人が多いかも?!「2.7+1.4×0.5」→正しく計算できる?

意外に間違える大人が多いかも?!「2.7+1.4×0.5」→正しく計算できる?

  • 2025.4.26
undefined

小数を含んだ問題を、正しく計算できますか? 特に小数点に関する間違いをしてしまいやすいので、注意しなければいけません。

今回は「小数の四則演算」に挑戦してみましょう。

問題

次の計算をしなさい。
2.7+1.4×0.5

小数点に注意して計算を進めましょう。

解説

今回の問題の答えは「3.4」です。

途中の計算は次のようになります。

  2.7+1.4×0.5
=2.7+0.7
=3.4

この計算で注意すべき点は以下の三つあります。

・計算の順序
・小数を含んだ掛け算の計算
・小数を含んだ足し算の計算

順に確認していきましょう。

計算の順序

四則演算の混じった計算では、次の順で計算しなければいけません。

(1)カッコ内の計算
(2)掛け算・割り算の計算
(3)足し算・引き算の計算

今回の問題ではカッコがないので、まずは掛け算から計算します。

「1.4×0.5」の部分を先に計算し、その後に足し算を計算するという順番になります。

左から順に計算するのは間違いです。

数を含んだ掛け算の計算

まず始めに計算するのは「1.4×0.5」の掛け算です。

小数を含んだ掛け算では、以下の手順で計算が可能です。

<小数の掛け算の手順>
(1)「掛ける数」と「掛けられる数」が整数になるように、小数点を右に動かす。
(2)整数の掛け算をする。
(3)(1)で右に動かした小数点の合計分だけ、答えの数の小数点を左に動かす。

「1.4×0.5」の場合で考えてみましょう。

まずは、小数で表された二つの数を整数にします。

1.4→14(小数点を右に動かした桁数:一桁)
0.5→5(小数点を右に動かした桁数:一桁)

次に整数どうしの掛け算をします。

14×5=70

最後に、答えの数の小数点を元に戻しましょう。

「掛ける数」と「掛けられる数」が整数になるように小数点を右に動かした桁数は一桁と一桁なので、答えの数の小数点を合計二桁分、左に動かします。

70→0.70
つまり「0.7」

これによって、元の計算式は「2.7+0.7」となりました。

小数を含んだ足し算の計算

掛け算の計算をしたことで、元の式は「2.7+0.7」となりました。

小数を含んだ足し算の計算では、小数点を揃えて計算をしましょう。

2.7+0.7=3.4

したがって、答えは「3.4」です。

まとめ

「計算の順序」「小数を含んだ掛け算」「小数を含んだ足し算」と注意すべき点を解説しました。

これらは小学校で学習する内容なので、忘れていた方はぜひ復習をしてみてましょう。

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」


類似の数学問題にもう1問挑戦!

これどうやって計算するか覚えてる?「4.2×56+4.2×44」→正しく計算できる?
これどうやって計算するか覚えてる?「4.2×56+4.2×44」→正しく計算できる?