デイジー・エドガー=ジョーンズは、これまで共演した男優たちが快く応援し、彼女に主演を務めさせてくれたことに感謝しているそうだ。ポール・メスカルと共演したドラマ「ノーマル・ピープル」で注目を集め、『フレッシュ』(2022)でセバスチャン・スタン、『ザリガニの鳴くところ』(2022)でハリス・ディキンソン、『ツイスターズ』(2024)でグレン・パウエルと共演してきた彼女は、US版『エル』のインタビューでこう語る。
「これまで共演した俳優全員が、主役を演じる私にとても協力的だったことは幸運でした。グレン、セバスチャン、ポール、みんなそうです。彼らが成功し、愛され、俳優として優れているのは、そのためだと思います。彼らは寛大で、自分のためではなく、ストーリーのために尽くしています。グレンはいつも『この作品で(『ツイスターズ』でデイジー演じる)ケイトがどんな旅をたどるのか見せよう』と話していました。セバスチャンもそうです。(『フレッシュ』でデイジー演じる)ノアの物語を追求していました。ポールとは、親友とテニスをしているような感覚でした。気楽に接してくれない人と仕事をするときは緊張してしまいます。この業界には、エゴがたくさん存在しますから」
「インターネットのボーイフレンドとは全員共演した」「残っているのはティモシー・シャラメとオースティン・バトラーくらい」と笑う彼女だが、この後はジェイコブ・エロルディと共演の新作『On Swift Horses(原題)』)の公開を控える。同作は、朝鮮戦争から戻った夫ともに新生活に踏み出すも、奔放でカリスマ性のある義弟が現れたのをきっかけに、これまで想像もしなかった愛に目覚める女性の物語。
「女性が中心の物語がどんどん作られているのは、素晴らしいことです」とデイジーは語る。「それに20代の女性として興味深い。純粋なばかりでない役どころを演じたいと思っています。演じるすべてのキャラクターが複雑で多層的、奥深い人物であってほしい。それが人間というものだから。これまで演じてきたキャラクターの多くがそうであることを、幸運に思います。彼女たちは行動や経験、あるいは関わる男性によって定義されはしない。『ツイスターズ』では最後にキスをしなかったことが大騒ぎになりましたが、映画で描かれたケイトの物語は、ロマンスの枠に収まらないものでした」
Text: Tae Terai
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