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「ここ最近観た中で一番」「拍手せざるを得ない神作品」“想像を遥かに上回るラスト”に大絶賛…“巧妙な構成”に思わず唸る秀作とは?

  • 2025.5.13

映画には、観た人の心に強烈なインパクトを残す"どんでん返し"の名作があります。今回は、そんな衝撃のラストで話題を呼んだ映画を5つセレクトしました。本記事では第5弾として、『ピエロがお前を嘲笑う』をご紹介します。信じていた全てがラストでひっくり返る衝撃のサイバー事件とは…。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

嘘か本当か!?捜査官を震撼させた自白の真相

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  • タイトル:『ピエロがお前を嘲笑う』
  • 上映日:2015年9月12日
  • 主演:トム・シリング(ベンヤミン 役)

映画『ピエロがお前を嘲笑う』は、青年ベンヤミン(トム・シリング)の自首から物語が始まります。彼はユーロポールの捜査官リンドベルクに対し、国際的ハッカー集団「CLAY」の一員だったと告白します。

かつて透明人間のような存在だったベンヤミンは、憧れの女性マリに認められたいという一心から、ハッキングの世界に足を踏み入れました。偶然出会った仲間3人と「CLAY(Clowns Laughing At You - ピエロがお前を嘲笑う)」というハッカー集団を結成し、社会への反抗と伝説のハッカー「MRX」に認められたいとの野望から、次々と大胆なハッキングを敢行。

しかし、ドイツ連邦情報局へのハッキングが思わぬ方向に転じ、敵対するハッカー集団のメンバーを誤って殺害してしまいます。事態は急速に悪化し、ロシアのサイバーマフィアから命を狙われる事態に。ベンヤミンの証言によれば、仲間3人は次々と殺害され、彼だけが生き残ったといいます。

しかし冷静な捜査官リンドベルクは、その完璧すぎる証言に潜む矛盾を見逃しません。果たして彼の語る「真実」とは何なのか——観客は物語の終盤で、予想もしない驚愕の事実に直面することになります。

あなたが見ているものは全て偽りかもしれない

本作の見どころのひとつは、「信頼できない語り手」としてのベンヤミンの存在です。物語は彼の証言に沿って進みますが、その語り自体が次第に怪しくなる巧妙な演出によって、視聴者は翻弄されます。

主人公の語りと現実の間に生じる隔たりが徐々に広がる展開は、名作『ファイト・クラブ』を彷彿とさせ、「ドイツ版ファイト・クラブ」と評されることも少なくありません。本作品は本国ドイツで大ヒット。ドイツ・アカデミー賞で6部門にノミネートされました。

"騙された!"と叫ぶ観客続出!"ミスリードのミスリード"で視聴者を翻弄!

SNSでは、「ここ最近観た中で一番すき」「予想した結末がことごとく裏切られて面白かった」「タイトルが秀逸すぎる。見たあと拍手せざるを得ない神作品」「かなり面白かった。めっちゃ気持ちいい」「ミスリードのミスリードでまんまとやられた。最後はやられたぁぁぁ!声出たね」という絶賛の声が多数寄せられています。本作は新たな「どんでん返し映画」の傑作として、今後も長く語り継がれていくことでしょう。

信じた瞬間に騙されていた【最後の“どんでん返し”が衝撃すぎる映画】

この作品の魅力は、ラストで訪れる衝撃的な"どんでん返し"にあります。「人は見たいものしか見ない」という主人公の言葉が、そのまま作品全体のテーマとして響きます。2時間近くかけて積み上げられた物語が、わずか数分の展開で完全に覆される瞬間、観客は言葉を失い、ただ息をのむことしかできません。

ラストの衝撃とともに、目の前の世界が少し違って見える ― そんな余韻を残す名作です。


※記事は執筆時点の情報です