イギリスにあるハリー王子の秘密の隠れ家、オルソープ邸とは？

2025.3.26

サセックス公爵ハリー王子が英国を訪問する際は、母ダイアナ妃が育ったノーザンプトンシャーの邸宅によく泊まる。母ダイアナ妃の実家であるスペンサー家が代々所有する地所だ。

ノーサンプトンシャーの歴史的建造物、オルソープ邸。（1998年7月）photography: Getty Images

ここはハリー王子にとって英国での隠れ家と言っていい。ノーサンプトンシャーのオルソープ邸はスペンサー家が代々所有しており、ハリー王子の母、ダイアナ妃が育った場所でもある。ハリー王子にとってはまさに隠れ家的な存在で、メーガン夫人の夫は英国に戻るたびにここを訪れている、と3月18日の「サン」紙の取材に王室専門作家のフィル・ダンピアは語った。「オルソープ邸は今や、ハリー王子がイギリスに来た時のお気に入りの滞在場所となっています。ロンドンからかなり離れているため、閉ざされたドアの向こうでハリー王子は人目を気にすることなく、開放感を味わうことができるのでしょう」

この地所は1508年にスペンサー家が取得したもので、現在の当主はダイアナ妃の弟チャールズ・スペンサー伯爵だ。5,200ヘクタールを超える総敷地面積のなかに28棟の建物が点在する。ハリー王子にとっては思い出に満ちた場所でもある。「ここでハリーは間違いなく、母を身近に感じているでしょう。ダイアナ妃は庭園内の島に埋葬されています。きっと何時間もそこで思索にふけり、ただ母の近くにいるだけで、たくさんの思い出と感情をよみがえらせていることでしょう」とフィル・ダンピアは語る。

スペンサー家とサセックス家

ハリー王子とメーガン夫人は、アメリカへ移住してもスペンサー家を頼りにすることができた。「ハリー王子は、ダイアナ妃の弟である叔父チャールズ・スペンサー伯爵との関係をとても大切にしています」とフィル・ダンピアは言う。「伯爵はダイアナ妃の葬儀の際の弔辞で、ハリー王子とウィリアム皇太子を "血のつながった家族"として見守ると述べました。兄や父と疎遠になったハリー王子にとって、チャールズ・スペンサー伯爵とのつながりは一層大切なものになりました」

今後ハリー王子がイギリスのタブロイド紙を相手どった訴訟の際、ここに滞在する可能性が高いようだ。「ハリー王子が裁判のために次回、英国を訪れる際には、ここに滞在する可能性が高いですね」と王室専門家はサン紙に語っている。インヴィクタス・ゲームが2027年にバーミンガムで開催される際もオルソープに滞在する可能性がある。