義母からの手紙[2]初めて義母に会った時の記憶が鮮やかに再現
介護施設に入所している義母トミさんからもらった手紙を自宅でじっくり読むことにしたカスミさん。
「早くに夫を亡くした私は・・息子が家庭を作ることに夢を持っていたのだと思います。『私は絶対こうはならないわ!』そう言った後で、「シンゴ!あんたが結婚しても、私は絶対いやな姑にならないからね!」そんな話をしていたと手紙に書かれていました。
「そして、将来シンゴと一緒になる人を」「私も大切にしていこう・・・と、常々考えていました」シンゴさんには、「あんたよりも嫁さん第一!老後も施設に入るから、あんた達には面倒かけないからね!」義母がシンゴさんにそう伝えると、「いつの話をしてるんだよ・・」と困惑するシンゴさん。
そして、「シンゴがあなたを紹介してくれた時」に、シンゴさんが「こちらお付き合いしてるカスミさん・・」と紹介すると、
「カスミです」挨拶するカスミさんに、「まあ、綺麗なお嬢さん・・!いつもシンゴお世話になってます」義母がやさしい目で声をかけてくれました。
「カスミさんは、シンゴの勤め先の上司で、お給料もカスミさんの方が多いと聞いていました」
シンゴさんに「カスミさんは、仕事もすごくて、ぼくがミスした時も」絶賛されたカスミさんは、絶賛されすぎて照れてしまいました。
「聞いていた通り、しっかりしてそうな方・・本当にうちのシンゴでいいのかしら・・」と躊躇する義母に、「やだ!お義母さん!」と驚くカスミさん。
「はじめは、お嫁さんの方が上司なんて・・と不安に思いましたが、仕事に男女は関係ない。今の時代には古い考えでした」
「シンゴは優しい性格ですが、裏を返せば少し頼りない」
「こんな女性が隣にいてくれるのなら安心だわ・・」
「カスミさんに初めて会った時、そう思ったのを覚えています」
義母からの手紙には、そう綴られていたのでした。
※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。