初恋こじらせ夫[25]様子を見に来た友人
床で割れているグラスと泣いている理恵さんを見てただならぬ雰囲気を感じた美沙さん。「一体何が・・・と、とりあえず・・・うちに行こう」と言いました。
理恵さんが割れたコップを気にすると義母が「大丈夫よ。私が片付けておくから・・」と言ってくれたので、美紗さんに誘われるままその場を後にしました。
「ママ・・・どうかしたの?」と気にするリマちゃんに美沙さんは「リマちゃんも一緒にきて」と声をかけました。
美紗さんが連れてきてくれたのはスーパー佐伯。着くと、リマちゃんはゲームコーナーへ。遊んでいる間に美沙さんと理恵さんは裕二さんがいるバックヤードに向かいました。
理恵さんが今までの出来事を2人に話すと裕二さんは「え、正志そんなこと言ったの?マジで・・・」と驚きます。
美沙さんは「そう・・・正志君ちにはとても置いておけないから、ひとまず2人を家まで送るよ。」と言ってくれました。
理恵さんは申し訳ない気持ちもありつつお言葉に甘えることにしました。
「美沙ちゃん、仕事忙しいのにごめんね。本当にありがと・・・」と理恵さんがお礼を言うと美沙さんは「いいのいいの!たまにはいなくなった方が裕二も私のありがたみがわかるだろうし」と笑いながら答えました。
理恵さんは「私、全然しらなかった。多田家ってなに?地主ってそんなにすごいの?」と聞くと「そうだね・・・この辺りは多少あるかな。『地主さんに感謝しろ』的なことを昔から言われてたから・・・全然ピンと来ない話だよね。」と美沙さんは言います。
「ただ・・・聡子はそういうところ子どものころからずっと嫌がってたんだけど・・・」ポツリと言いました。
理恵さんは話を聞いて「・・・でも、今回のことでわかった。正志と暮らす未来は私も描けない」ハッキリ言い切りました。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
脚本:船井 秋 編集:ママ広場編集部
作画:dechi