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作者たちがアイデアを出し合って決まった超人気作品のタイトル→隠された“納得の誕生秘話”とは?

  • 2025.4.22
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(C)久住太陽・杉浦理史&Pita・伊藤隼之介/集英社・ウマ娘 シンデレラグレイ製作委員会 (C) Cygames, Inc.

4月6日より放送がスタートしたTVアニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』。本作はCygamesによるメディアミックスコンテンツ『ウマ娘 プリティーダービー』を原作としており、スピンオフ作品にあたる。人気作ということもあり、きっと多くの人が『ウマ娘』というタイトルや競走馬が擬人化したキャラクターを見聞きしたことがあるのではないだろうか。ただ、『ウマ娘』はスマホゲームやアニメなど幅広く展開しているため、どこから入ればいいのか戸惑うかもしれない。そんな『ウマ娘』初心者でも、『ウマ娘 シンデレラグレイ』は楽しめる作品になっている。

オグリキャップが刻む“シンデレラストーリー”

『ウマ娘 シンデレラグレイ』は、週刊ヤングジャンプ(集英社)にて連載中であり、『ウマ娘 プリティダービー』発のオグリキャップを主人公とした累計発行部数700万部を突破しているコミカライズ作品だ。地方にあるカサマツトレセン学園に入学したオグリキャップが、次々に伝説を生んでいくシンデレラストーリーとなっている。

タイトルである『シンデレラグレイ』は、作者たちがみんなでアイデアを出し合って決まったとのこと。オグリキャップが繰り広げたシンデレラストーリーや、オグリキャップの灰色に近い毛並みと重なるということもあり、インタビューにて脚本担当の杉浦理史は「妙案だったと思う」と語っている。

第1話では、一風変わったオグリキャップの性格や人並外れた身体能力が垣間見えた。「レベルが違う」という理由で、中央の大きなレースであるトゥインクル・シリーズのことは考えなくてもいいと教師から言われる新入生のベルノライトたち。だが、「楽しそうだ」とひとりごとを漏らすオグリキャップからは、一瞬不敵な雰囲気が漂った。

クラスメートからいじめの標的にされるものの、マイペースな性格のオグリキャップはまったく気にせず、毎朝練習に励む。また、彼女は生まれつき膝が弱かったが、母親からの愛にあふれたサポートもあり、今ではとてもやわらかい身体に。最初のレースで圧倒的な速さを見せ、さっそくスカウトされたのだった。

周りを気にすることなく練習に打ち込み、まっすぐ前だけを見つめるオグリキャップは、見ているだけでこちらも消えかけていた炎が燃え盛るような感覚になる。がんばっている人に影響されてふつふつとやる気がみなぎってきた経験が、きっと誰しもあるのではないだろうか。『ウマ娘 シンデレラグレイ』は、オグリキャップに“感化”される作品のように思う。大迫力のレースシーンだけでなく、「主人公・オグリキャップ」もとても魅力的なのだ。

コラボも続々!舞台・笠松町を有する東海地方に注目

期待が高まる『ウマ娘 シンデレラグレイ』は、さっそくさまざまなコラボが決定している。4月26日からは、オグリキャップのモデルである名馬「オグリキャップ号」を輩出した笠松競馬場があることでも有名な町・笠松町とのコラボ企画がスタート予定だ。また、4月13日からは名古屋鉄道とのタイアップ企画である「東海プロジェクト」が開催されており、スタンプラリーなどが楽しめる。

3月まで放送され話題を呼んでいた『メダリスト』は、愛知県名古屋市が舞台ということもあり、実際に聖地を訪れるファンが続出していた。岐阜県にある笠松町を舞台としている『ウマ娘 シンデレラグレイ』も、アニメがきっかけで現地に足を運ぶファンがたくさん現れる予感。『ゆるキャン△』や『君の名は。』など、数多くのアニメ聖地が存在する東海地方にも再び注目が集まりそうだ。

スピンオフ作品ということもあり、『ウマ娘』のゲームやアニメに触れたことがない人でも楽しめる『ウマ娘 シンデレラグレイ』。ひたすら努力し前だけを見つめるオグリキャップは、今後いったいどんなシンデレラストーリーを駆け抜けていくのだろうか。


ウマ娘 シンデレラグレイ
ABEMAにて4月6日(日)午後5時よりWEB最速配信
以降、毎週日曜日夜9時30分より放送
[番組URL]https://abema.tv/video/title/512-12
※放送5日後の毎週金曜日午後5時より1週間、最新話を無料で視聴できる。

(C)久住太陽・杉浦理史&Pita・伊藤隼之介/集英社・ウマ娘 シンデレラグレイ製作委員会
(C) Cygames, Inc.

ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari