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  2. 3年ぶり2度目のヒロインに抜擢!“自然な人間味”を醸す名俳優、“韓国の恋愛作品”で離婚弁護士役に挑戦【新・火曜ドラマ】

3年ぶり2度目のヒロインに抜擢!“自然な人間味”を醸す名俳優、“韓国の恋愛作品”で離婚弁護士役に挑戦【新・火曜ドラマ】

  • 2025.7.1

恋愛ドラマ枠として毎クール注目が集まるTBS火曜22時枠。2025年夏クールは、清原果耶主演の『初恋DOGs』が放送される。TBSと韓国の制作会社・STUDIO Dragonによる初の共同制作作品としても話題が集まっている。

愛犬たちをきっかけに、こじらせ大人たちの恋愛が始まる

主人公は、離婚訴訟を専門で扱う弁護士・花村愛子(清原果耶)。恋愛からは距離を置き、愛犬のサクラを溺愛している。愛子は、ひょんなことから動物病院で働く動物しか愛せない獣医・白崎快(成田凌)に出会う。愛子の愛犬・サクラと快の愛犬・将軍が、恋に落ちてしまうのだ。ふたりは愛犬の初恋のために、定期的に会うことに。

飼い主同士は恋愛から距離を置いているにも関わらず、愛犬同士が恋に落ちてしまう。まさしく愛犬をきっかけに始まる恋愛物語だ。また、ふたりに関わる人物として、韓国の新興財閥・ウロアグループの若き御曹司であるウ・ソハ(ナ・イヌ)も登場。国を超えた三角関係が描かれるようだ。

主演は、TBS火曜22時ヒロイン役二度目となる清原果耶

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(C)SANKEI

本作の主演を務める清原果耶は、TBS火曜22時のヒロイン役は、2022年1月から放送された『ファイトソング』以来二度目となる。この枠で主演を何度も務める女優は多くなく、清原は6人目となる。『透明なゆりかご』以降、コンスタントに主演を務めてきた清原。『おかえりモネ』では、満を持して朝ドラヒロインを務め、映画『護られなかった者たちへ』では、第45回日本アカデミー賞 優秀助演女優賞を受賞した。舞台でも実績を残し、『ジャンヌ・ダルク』では、第31回読売演劇大賞 杉村春子賞を受賞している。

清原の芝居の魅力はなんといっても自然さだろう。演技をしていると思わせない自然体な佇まいを見せながら、落ち着いた声で一つひとつのセリフを響かせることで、物語のテーマ性を深く伝える力がある。一方でコミカルな演技も巧い。少しいじけたような声色が可愛らしく、『俺の話は長い』ではキャラクターの悩みや愛らしさを伝えることに成功していた。

本作で演じる愛子は、恋愛から距離を置くというある種の意地を張っている役柄でありながら、弁護士として機敏に働く人物でもある。キャリアウーマンな一面、愛犬・サクラにデレデレな一面、恋心に翻弄され戸惑ったり意地を張ったりなど、人間らしい一面を含め、清原のいろんな芝居の引き出しを味わいながら、恋模様を楽しむドラマになりそうだ。

STUDIO Dragonといえば、『愛の不時着』や『涙の女王』など韓国の大人気恋愛ドラマを手がけてきた制作会社だ。日本の恋愛ドラマの名手・TBSとタッグを組むことでどんな化学反応が起こるのかも見ものだろう。不器用な大人たちの恋愛を楽しむ夏になることを願いたい。


ライター:古澤椋子
ドラマや映画コラム、インタビュー、イベントレポートなどを執筆するライター。ドラマ・映画・アニメ・漫画とともに育つ。
X(旧Twitter):@k_ar0202