堂々と登場し過ぎる他作品のキャラに“疑問の声”→エンディングの協力欄で明かされた“衝撃の真実”

篠原健太による漫画を原作としたTVアニメ『ウィッチウォッチ』。第10話では、“ベタ”なキャラの生徒会メンバーが続々と登場し、生徒会長・清宮天流（きよみやてんりゅう）が乙木守仁（おとぎもりひと）を勧誘する展開に。また、回想の中で『ジョジョの奇妙な冒険』の主人公の一人である空条承太郎も登場。やりたい放題のように見えるが、承太郎が出られた理由がエンドクレジットに隠されていた。

アニメキャラクターあるあるが詰め込まれた“ベタすぎる”生徒会メンバー

学校で人助けする若月ニコとモリヒトの間に、いきなりバラの花が投げつけられる。バラの持ち主は、生徒会執行部の副会長・伊武荊（いぶいばら）だった。荊は、校内で魔法の使用を禁止する校則ができたことをニコたちに告げる。しかし、それよりも気になるのが、荊の言動がアニメに登場するキャラクターそのもので、ベタすぎることだった。

バラを使ったり、「おだまり！」と言ったり“セクシー系お姉さん”のキャラクターの特徴を詰め込んだような荊。他にも、関西系の糸目優男・剣持弓弦（けんもちゆづる）や、庶務のクレイジー野郎・西古凶奇（さいこきょうき）のように、生徒会メンバーは全員キャラがベタだった。思わず「クソアベンジャーズか」とつっこみ、襲いかかる生徒会メンバーをあっという間にふっとばすモリヒト。

すると、そこに現れたのは、生徒会長である天流だった。校則に抗議するモリヒトをよそに、天流はかぶっている帽子から手を離さない。「手が帽子にくっついてんのか？」と聞くモリヒトに、「俺は……手が帽子にくっついている」と答え、天流はさらにモリヒトの怒りを買ってしまう。天流の帽子について庶務のミステリアスロボ・酒井大樹マークⅡは、「ツマリ……承太郎ノ帽子ト髪ノ毛ガ一体化シテル現象ト同ジナノデス」と説明し、画面には承太郎の横顔が映し出された。

天流はベタなキャラが大好きで、生徒会メンバーのキャラがベタなのもそのため。そして、「生徒会に入れ乙木！」とクール系で従順な格闘キャラであるモリヒトを生徒会に勧誘する。ぜったいに生徒会に入りたくないモリヒトは、ベタなセリフを口にする生徒会メンバーを尻目に、ニコと一緒に逃げ出すのだった。第10話についてSNSでは「一体どうなる？」「反則のオンパレード」「ジャンプのギャグ漫画のDNA」「キャスティングもベタ」「つっこみ追いつかない」との声があがった。

『ジョジョ』に『ドラゴンボール』……「週刊少年ジャンプ」ネタがとまらない！

天流の手と帽子の仕組みについて説明するシーンで、同じようなキャラクターの“例え”として登場していた承太郎。ただ、「他作品のキャラクターをここまではっきりと出していいのか」と思った視聴者もきっと少なくないだろう。実は、エンドクレジットを見てみると、「協力」の欄に「ジョジョの奇妙な冒険SC製作委員会」と載っている。突然現れた承太郎についてSNSでは「承太郎そのまま出した！」「ネタの情報量…」「違和感なさすぎた」「許可取ってて面白い」との声が。

さらに、次回予告では「オッス。オラ、天流！乙木のやつすげえ強えぞ」「生徒会最大のかめはめ波～！」のように、天流と生徒会メンバーが『ドラゴンボール』のパロディを繰り広げ、「一回怒られろ！」とモリヒトがつっこむコミカルなやり取りが。毎回作品の垣根をこえた自由さが笑いを誘う次回予告が、今回もやってくれた。次回予告の『ドラゴンボール』ネタに対してSNSでは「完全にやった」「ただでさえ今回マガジン、サンデーにも触れたのに」「さすがにやばい」との声があがった。

ギャグ回となった第10話だが、ラストで黒魔女とオープニングにも一瞬映っている謎の男が現れ、彼らがニコを狙っていることが発覚。2人はいったい何者なのか、そして危険が迫るニコは無事でいられるのか。次回から描かれるエピソード「犬と雨滴」は、これまでとはガラッと雰囲気が変わりそうだ。

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ウィッチウォッチ
ABEMAにて毎週日曜日夜9時より最新話を無料放送
［番組URL］https://abema.tv/video/title/593-12
【(C)篠原健太／集英社・ウィッチウォッチ製作委員会・MBS】

ライター：まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X（旧Twitter）：@kaku_magari