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「まずいんよ」「言っちゃっていいのかよ」ジャンプ作品にあるまじき“タブーなワード”に視聴者騒然

  • 2025.6.17
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(C)篠原健太/集英社・ウィッチウォッチ製作委員会・MBS

篠原健太による漫画を原作としたTVアニメ『ウィッチウォッチ』。第9話では、中学校で使われる英語教科書『ニューホライズン』のように“日本語訳風”で話すキャラクターが登場し、独特な喋り方を真似する視聴者も。また、次回予告では「少年マガジン」というワードが飛び出し、本作が「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載されていることを知っているファンからはざわつきが起こった。

中学生のころに見たことある……!『ニューホライズン』そっくりな喋り方

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(C)篠原健太/集英社・ウィッチウォッチ製作委員会・MBS

「魔女のお悩み相談」と称し、生徒の悩みを魔法の力によって解決しようと動き始めた若月ニコ。そんな彼女のもとに、蓬莱純(ほうらいじゅん)がさっそく相談を持ちかける。ただ、純の喋り方は「ご機嫌いかがですか?」「私はあなたたちに会えてうれしいです」のように、公立中学校でよく使われている英語の教科書『ニューホライズン』にそっくりだった。

父親が中学校の英語の教師で、子どものころから英語の教科書をたくさん読んだ結果、日本語訳のような喋り方になってしまったと話す純。そして、純は好きな女子を映画に誘うために、上手に喋る魔法をかけてほしいとニコに頼む。しかし、ニコは「好きな人には自分の言葉で、そのままの姿でぶつかったほうがいいのよ」とやさしく純の背中を押した。

そんななか、純が恋心を寄せている女子が現れ、拾ったペンをきっかけに2人は話し始める。すると、女子の喋り方も純と同じく日本語訳風のうえに、名前は新倉杏(にいくらあん)だという。「こっちは『ニュークラウン』だ!」と声をそろえて驚くニコたち。『ニュークラウン』とは、『ニューホライズン』と並んで公立中学校でよく使われている英語の教科書だ。そして、純と杏は「なぜか同じ波動を感じました」とあっという間に意気投合し、付き合うことになったのだった。

純と杏の日本語訳風の喋り方についてSNSでは「着眼点が天才」「もう設定がずるい」「喋り方がシュール」「ニュークラウン使ってた」との声があがった。英語の教科書に載っている日本語訳はどこかぎこちなく、学生のころに面白がって真似していた人もきっといるはず。純と杏に影響され、日本語訳風に喋る視聴者も現れた。

また、『ウィッチウォッチ』に登場するキャラクターは特徴がそのまま名前に表れていることが多く、「蓬莱純」と「新倉杏」も『ニューホライズン』と『ニュークラウン』をもじった名前になっている。ちなみに、『ニューホライズン』は東京書籍、『ニュークラウン』は三省堂というように、出版社が違う。学校によって使う教科書が変わるため、人によって派閥もわかれるだろう。あなたは中学時代、『ニューホライズン』派か『ニュークラウン』派、どちらだっただろうか。

純は「少年マガジン」のファン?次回予告にまさかの“ライバル雑誌”

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(C)篠原健太/集英社・ウィッチウォッチ製作委員会・MBS

毎回恒例となっている次回予告では、本編に引き続き純と杏が登場。日本語訳風の喋り方で第9話の感想を話した後、「あなたは『少年ジャンプ』のファンですか?」「いいえ、違います。私は『少年マガジン』のファ……」と続けた。「少年マガジン」というワードが飛び出した次回予告に対してSNSでは「不覚にも笑ってしまった」「次回予告毎回凄まじい」「マガジンの名前を出すのはまずいんよ」「フリーダムすぎる」「言っちゃっていいのかよ」との声が。

『ウィッチウォッチ』が連載されているのは「週刊少年ジャンプ」であり、「週刊少年マガジン」(講談社)は漫画業界においてライバル関係の雑誌だ。キャラクターがライバル雑誌のファンを公言するのはタブーだったのか、純のセリフは途中で途切れている。ただ、以前次回予告で『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』のパロディを繰り広げた後、本編でも「決闘(デュエル)!」とカードゲームで遊ぶ乙木守仁(おとぎもりひと)と風祭監志(かざまつりかんし)が描かれていた。今回の「週刊少年マガジン」ネタも、次回につながる伏線かもしれない。

3本立ての第9話の中で、純と杏が登場し笑いを誘った「新しい友達」は、胸がじんとするようなエピソードにサンドイッチされるような構成だった。笑いあり涙ありの第9話に対してSNSでは「感情ジェットコースター」「満足度高かった」「ギャグも感動も最高」「ラブコメでにやにや」との声が。『ウィッチウォッチ』は、ギャグだけでなくさまざまな角度で楽しませてくれる作品だ。


ウィッチウォッチ
ABEMAにて毎週日曜日夜9時より最新話を無料放送
[番組URL]https://abema.tv/video/title/593-12
【(C)篠原健太/集英社・ウィッチウォッチ製作委員会・MBS】

ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari