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モーニング娘。OG・石川梨華さん(39歳)「2人目妊娠中にマニュアル子育てを断念…でも壁を越えられた」

  • 2024.8.31

今年で39歳となり、芸歴24年を迎える「モーニング娘。」OGの石川梨華さん。デビュー当時の愛らしさはそのままに、今は6歳と4歳のやんちゃ盛りの2人の男の子のママとして奮闘する毎日。「子育てのことって、あんまり話してこなかったんです。自信がないので、私の子育てのやり方を参考にしてほしくないから」と話す裏側には、第一子出産後に完璧を求めすぎていたというご自身の反省が。「でも息子達も少し大きくなったし、今回はお話ししてみようと思って」と笑う石川さんに、等身大の子育てエピソードをたっぷりうかがいました。

お話をうかがったのは…石川梨華さん(39歳)

《Profile》

1985年1月19日生まれ。神奈川県出身。2000年4月、「モーニング娘。追加メンバーオーディション」にて第4期メンバーとして選ばれる。モーニング娘。卒業後は、3人ユニット「美勇伝」の活動を経て、ソロで精力的にタレント活動を行う。2011年には、モーニング娘。のOGで結成した期間限定ユニット「ドリーム モーニング娘。」のメンバーに。全国ツアーを開催し、2012年には日本武道館にてコンサートを行うなど活躍。現在は6歳の男の子、4歳の男の子のママ。Instagramは@rika_ishikawa_official

長男の乳児期は“マニュアル通りの子育て”をするために必死でした

これまで、子育てのことは特に話す機会がなかったのもありますが、あんまり話してこなかったんです。自分の子育てに自信がなかったし、私の子育てのやり方は参考にならないと思ったから。それに、何かを参考にすることで、それができなかった時に自分を責めてしまうことがあると思うんです。「なんで私はできないんだろう?」とか、「あれ、うちの子は違うのかな?」とか。ママがそれぞれであるように、子供もそれぞれ。みんな違うんです。その人に合った子育てがあるし、その子に合った子育てがある。それぞれの愛し方があるから、「こうすべき」というのは当てはまらないことも。自分の子供とちゃんと向き合うことが、一番大切なことだと思うんです。

今はそんなふうに言う私ですが、長男が生まれた時は全く逆の発想。子育て方法を調べて、子供のために模範的な子育てをしようと、もう必死。1日何時間寝かすと良い、とか、トイレの回数やおむつを替えた時間、お昼寝の回数や時間など、全部チェックしていました。例えば、子供が1歳になるまで午前と午後の2回のお昼寝は、子供が眠そうでなくても、時間になったら抱っこ紐で結んで寝つくまで数十分あやす。ベッドに置くと起きてしまうので、そのまま2時間抱っこしたままソファで過ごしたり…。それも自分がやるだけではなくて、たまに家族にやってもらう時も同じことをお願いしていました。

とにかく、子供に良いとされることはしたくて、そこは妥協したくなかったんです。それが子供のためだと信じていて、おかしいとすら思いませんでした。でも今ならわかります。子供を見ていたんじゃなくてマニュアルを見ていたんだな、って。長男が1歳になるくらいまでがとにかく必死だったと思います。

里田まいちゃんや長手絢香ちゃんと会っているときでも子供のお昼寝時間を心配してしまい…

長男が9カ月の頃、里田まいちゃんと長手絢香ちゃんがランチに誘ってくれたんです。それで長男を連れて会うことになって。誰かとごはんに行くだなんてすごく久しぶりで嬉しかったのですが、「寝かす時間大丈夫かな?」と心配で。
案の定、ごはんの最中に「寝かせる時間だから」と言って席を立ち長男を抱っこ。当時で11kgあったのですが、寝かせるためにお店の周りを抱っこしながら歩いて。寝たので戻った時に「ねぇ梨華ちゃん、抱っこしんどいでしょ?」って2人が言ってくれたのですが、自分の大変さよりも子供の睡眠時間が優先なので、もう、そうしないと気が済まないんですよね。だからかえって2人には気を使わせてしまって、本当に申し訳なかったなと思っています。

長男が1歳になったくらいからかな。ふと、ほんの少しだけ余裕を持てている自分に気づいたんです。「自分を取り戻した」という感覚。1歳まで育てられたというのがもしかしたら私の中で自信になっていたのかもしれないし、産後で乱れていた女性ホルモンのバランスが落ち着いてきたのかもしれないし、明確にどれとは言えないんですが、長男が乳児期の頃より、自分を客観視できるようになったというか。
まいちゃんやあやかちゃんなどの先輩ママをはじめ、周りの人に「もっと気楽に子育てしたら?大丈夫だから」とか、「無理に寝かせようとしなくても、眠くなったら勝手に寝るから」と言ってもらえて、徐々に肩の力が抜けていったのかもしれません。

2人目妊娠中にマニュアル子育てを断念したことが大きな転機に

さらに先輩ママからは、「2人目が生まれるともっと余裕ができるよ」とも言われていました。どうかなぁ、私また長男の時みたいになりそうだなぁ、と半信半疑だったんです。長男が1歳を過ぎ、徐々にだけど付きっきりではなくなった頃、自然と「兄弟を作ってあげたい」と思うように。大変ありがたいことに、そこからすぐに次男を授かることができました。

マニュアル子育てをやめたのはその頃です。身重になるにつれ、「無理!」ってなって、抱っこのお昼寝をやめました(笑)。自分自身休まないといけないので、子供と一緒にゴロゴロしていたら、抱っこじゃなくても勝手に寝てくれるようになりました。それからは子育てに対して身体的にも気持ち的にも大らかになって、子育てにおいてひとつ大きな壁を越えられたんじゃないかなと思っています。
思えば必死になりすぎて、自分を見失っていた1年でした。今はマニュアルを気にせず、私がやってあげられることを中心に子育てをしています。

女の子のママになるだろうなと思ったら、まさかの男の子のママに

今、二人の息子はそれぞれ6歳と4歳に。私自身が三姉妹ということもあってか、私は女の子のママになるんだろうな、と勝手に思い込んでいたんです。だから最初は驚きました、私が男の子のママになるなんて!

いざ男の子を育ててみると、子どもの影響でヒーローもののテレビを見たり、おもちゃやお洋服の色や種類の選び方だったり、選ぶ基準が変わりました。自分が経験してこなかったこと、見てこなかった景色を見たり、初めてのことを経験させてもらっています。息子たちを見ていると、それぞれにも性格の違いがあって。例えば、何か要求してくるときに、長男はストレートに「ママ、これがほしい!」と言ってくるのに対して、次男は上目遣いから入り「あのさぁ~、これほしいなぁ~」と甘えた声で要求してくるんです。それぞれに可愛いですし、その違いが面白いんです。
この子達と過ごす時間が今の私にとって最高な時間です。

《衣装クレジット》

ワンピース¥25,300(ジャスグリッティー)パンプス¥16,500(ダイアナ/ダイアナ 銀座本店)ピアス¥47,300〈Pearl for Life〉ブレスレット¥12,650〈ripsalis〉(ともにロードス)

【ショップリスト】
ジャスグリッティー プレスルーム 03-3408-7230
ダイアナ 銀座本店 03-3573-4005
ロードス 03-6416-1995

撮影/小野大樹 ヘア・メーク/川村友子 スタイリスト/井関かおり 取材/キッカワ皆樹 編集/浜野彩希

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