「元カレの荷物、捨てよ…。」ちょっと待って！《弁護士会の回答》に“罪に問われる可能性”も

同棲していたパートナーの荷物が、別れて家を出ていった後も置きっぱなし…。連絡するのは面倒だけどスペースを取るから邪魔！こんなシチュエーションだと、どのように取り扱ってよいものか悩んでしまいますよね。

同棲中の揉め事を思い出してイライラし、売るか捨てるかしたくなるかもしれません。しかし、他人のものを勝手に処分してもいいのでしょうか？許可を取らないとどうなってしまうのか、返却するにはどうすればよいのかを解説します。

元カレの荷物

同棲を解消し、家を出ていったパートナー。残していった荷物を片付けたいと思ったとき、許可なく他人の所有物を売却したり捨てたりするのはNGです。民事・刑事処分に問われるおそれもあり、無断で処分しないのが賢明。

そうはいっても、売るのも捨てるのもダメとなったら、取りに来るか許可を出されるかするまで置いておくのも大変ですよね。では、いったいどのように取り扱うのが正解なのでしょうか？

住所がわからない場合や音信不通の場合でも、まずは周囲の人づてに連絡が取れないか試してみましょう。共通の友人や知り合いがいない場合やどうしても連絡を拒否される場合、実家の住所がわかればそこへ送るのが無難です。

また、民事上では、荷物を毀損したことによる損害賠償請求の可能性。刑事上では「他者の所持品を損壊」したことで器物損壊罪等の疑いをかけられる可能性があるからです。

いざ荷物を返却するときも、「送った」「届いていない」といったトラブルを防ぐために、配達記録の残る方法で行いましょう。もし着払いで送るなら、事前にその旨と「何を返却するのか」まで細かく手紙で通達しておくのが賢明です。

スムーズにいかないと心が折れそうになるかもしれませんが、その間不要なものを保管し続けるよりは、いっとき頑張って整理をつける方がよいかもしれませんね…。

作画：みきアカリ（@mikiakarij）

参考：神奈川県弁護士会 Q&A「勝手に処分しても良いですか？？」