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恋をしたい人必見! 中条あやみさんが語る「恋をするときに大切なこと」とは?

  • 2019.2.13
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映画『雪の華』で限られた時間の中、一生分の恋をする女の子を演じた中条あやみさん。20歳になる前後の頃、「自分」についていろいろ考えていたとか。そんな中条あやみさんに聞く、自分らしい生き方、女優という仕事とは何か。

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「声出してけよ、声!」というセリフにあるように勇気を出して話しかけることって大事

ーー残された時間の中で、勇気を振り絞って一生分の恋をする美雪がとても健気でした。美雪のことをどんな女の子だと思いましたか?

「台本を初めて読んだときに中島美嘉さんの『雪の華』という曲からインスパイアされた作品なので、中島さんのような女性を想像して演じてみたいと思いました。でもその後、ホン(脚本)読みで監督の前で初めてセリフを読んだ後で監督がおっしゃった言葉を聞いて、『あれ……? 私が考えた美雪はちょっと違うな』と(笑)」

ーー監督が思う美雪はどんな女の子でしたか?

「監督が『美雪は小さい頃から体が弱くて学校にも全然行けなかった。だからこそ自分が変わっていることを知らない、子供のまま大人になったような女の子にしたい』とおっしゃったので、『ああ、なるほど』と思いました。それからはよりすんなりと台本も読めるようになって、『100万円を払うから付き合ってください』というセリフも美雪の純粋な気持ちから出た言葉で、そういう女の子だったらこの言葉も言えるなと。そこから監督と美雪をどういうキャラクターにしていくか、しっかり話し合って、監督と私が思う美雪が合致していきました」

ーー恋がしたい女性に向けて、『雪の華』の参考になるポイントを教えてください。

「悠輔が美雪に言う『声出してけよ、声!』ってセリフに集約されているのかなって。好きな人には勇気を持って声をかけたり、話しかける。それって大事なことだなと思います」

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自分の良いところをもっと見つけて、いろんなことに活かすようにしたい

ーー中条さんにとって自分らしさとは何ですか?

「自分らしさっていちばんわからないですよね。私は特に19、20くらいの頃、『自分とは?』みたいなことをよく考えていました。今でも考えているんですけど、最近は他人と自分をあまり比べないほうがいいなってすごく思うようになりました。自分は自分、他人は他人という言葉の意味が、最近やっとわかってきた気がします」

ーー何かきっかけはありましたか?

「良い意味で『あの人は素敵だから自分もそうなりたい』と思っても、この世界にはすごい人が多すぎるから、そう思ってもキリがないと思ったんです。それなら、もちろん素敵な人の良い部分は参考にするけど、その上で自分の持っている良いところをもっと見つけてあげて、活かせるようにできないかなって思うようになりました。あれがいい、これがいいじゃなくて、自分がどうするか。それをやっと考えるようになりました」

ーーそうやって自分を見つめるようになったときに、「自分のいいところはここ」と言える部分がありますか?

「人からは、良い意味でマイペースとか最初は人見知りするけど、知り合うと犬みたいって言われます。その人なつこさを活かして、現場で過ごしているんじゃないかと思います」

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ーー『雪の華』は悠輔役の登坂さん、お母さん役の高岡早紀さん、主治医役の田辺誠一さんとの共演がほとんどですよね。そういう少人数の現場ではどうですか?

「田辺さんはお仕事でご一緒したことが何度かあるので『雪の華』の現場で久々に会って、成長していないと思われたくないって勝手に思ってしまって……。多分田辺さんは何も思っていらっしゃらないでしょうけど、勝手にプレッシャーを感じちゃいました(笑)。だから田辺さんが演じる先生とのシーンはすごく緊張しました」

ーー今、中条さんにとって、女優というお仕事や演じることとはどんなものですか?

「いろんなキャラクターを演じることで、自分というものを見つけている気がします。そして演じることで人間として成長できて、豊かになっているイメージがあります」

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仕事で出会った人を参考に選択肢が現れたらできるだけ大変なほうを選ぶようにしたい

ーー人生での困難や大変なことがあったとき、どうやって乗り越えますか?

「ひとつは逃げ場所を探します(笑)」

ーー現実逃避する、と(笑)。

「私はサウナが好きなのでサウナに逃げることを考えたり、現場中ならトイレに逃げ込んで、ひとりで考えます。あとは海外旅行に行くことを楽しみに頑張ることもあれば、神社に行って神頼みをすることもあります」

ーー確かにすぐには解決しない困難なことからは一度逃げてもいいのかも(笑)。では迷ったときに何かを選ぶ判断基準は?

「例えば『アナザースカイ』という番組のゲストの方は、自分の前に選択肢が現れたとき、自分にとって大変なことや無理だなと思うほうを選ぶとおっしゃることが多いんです。それを聞いて自分が好きなほうを選ぶと、ずっと同じ結果しか出ないからかなって思いました。逆に困難だったり無理と思うほうを選ぶと、また違う景色を見ることができるのかなって。だから迷ったときは、できるだけ大変なほうを選ぼうって心がけています」

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人が思う自分は想像とはまったく違う。あまり考えても仕方ないと思うようになった

ーー生きていると、世間一般的な常識にとらわれて、悩むこともありますよね。中条さんは、例えば「女優だからこうしなきゃ」みたいなことはありますか?

「地元に帰ったときにすごく思いますね。見られているんじゃないかとか(笑)。誰も見てないのに、『今私の話をしているんじゃないか」って気になったりするけど、こういう仕事をしてるから仕方ない気もして。でも自意識ってあんまり良くないなって思います」

ーーそれはどうしてですか?

他人からどう見られているかを気にしても、自分が想像しているものとはまったく別だったりするから。それをあまり考えても意味がないのかなって思うようになりました。うちの母は他人がどう思おうと、『私はこう思った』って、自分の意見をはっきり言うタイプなんです。そういう強さを持てるのは、良いことだろうなってすごく思います」

ーーこれからどんな女性になっていきたいですか?

「おばあちゃんになっても愛されたいです。『あのおばあちゃん可愛いね』って言われるおばあちゃんになりたい」

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Photographs: Yutaka Matsumoto
Writing: Yuko Sakuma
Edit: TRILL編集部

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