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「孫にまで多く残すなんておかしいだろう」祖母の遺産に不満を漏らす伯父。だが、古い手帳を見せた途端、沈黙した理由

  • 2026.11.3
「孫にまで多く残すなんておかしいだろう」祖母の遺産に不満を漏らす伯父。だが、古い手帳を見せた途端、沈黙した理由

葬儀の日に始まった遺産の話

今年の春、祖母が亡くなりました。

祖母の世話をしてきたのは、長女である母と私です。特に通院の送り迎えは、私がずっと担当していました。

葬儀の日の昼、控え室には親戚たちが集まっていました。

中には、それまで2度ほどしか会ったことのない遠方の親戚もいます。

祖母は生前、世話をしてくれた母と私に遺産を多めに残したいと話しており、遺言も書いていました。親戚たちも、そのことは知っていました。

そんな中、遠方の親戚の男性が母に尋ねました。

「ところで、葬儀代はどうするの?」

母が返事に迷っていると、母の妹である叔母が口を挟みました。

「お姉ちゃんたちが多くもらうんでしょ?だったら、葬儀代も食事代も、そっちで全部出してくれない?」

周りの親戚たちも、同意するようにうなずいています。

母は困った顔をしていました。私も、祖母の葬儀でこんな話になるとは思っていませんでした。

「でも、今までおばあちゃんの通院も、ずっと私が送り迎えしてきたんです」

思わずそう言うと、母の兄である伯父が鼻で笑いました。

「たかが送迎していただけの孫に、なんでそこまで残すんだ。ほかにも孫はいるだろう」

その言い方に、胸が苦しくなりました。

母と私がしてきたことを、そんなふうに言われるとは思っていなかったのです。

それでも、祖母を送り出す日に言い争いはしたくありません。結局、葬儀代も食事代も、母と私で支払いました。

四十九日のあと、祖母の手帳を開くと

四十九日の法要が終わったあと、祖母の家の和室に、葬儀の日と同じ顔ぶれが集まりました。

また遺産の話になり、伯父が不満そうに言いました。

「やっぱり、孫にまで多く残すなんておかしいだろう」

叔母たちも、うなずいていました。

私は、祖母が毎日の出来事を書き留めていた古い手帳を、座卓の上に置きました。

「これ、ちょっと見てもらえませんか」

伯父が手帳に目を向けました。

「おばあちゃん、前にみんなに集まってほしいって、何度も連絡していたんです」

手帳には、祖母が親戚たちに連絡したことが書き残されていました。

「でも、集まってほしいと言われた日に来たのは、母と私だけでした」

伯父は何も答えません。

私はさらにページをめくりました。

「それから、『施設に入れればいい』って言われたことも書いてあります」

その言葉を聞くと、伯父は手帳から目をそらしました。

叔母も黙り込み、遠方の親戚の男性もうつむいています。

私は、祖母が書き残したことを知ってほしかっただけでした。

しばらく沈黙が続きましたが、誰もそれ以上、母と私が多く相続することについて口を出しませんでした。

隣にいた母は、目元を押さえながら手帳を見つめていました。

それ以来、親戚たちから遺産のことで責められることはなくなりました。

遺産の話し合い自体はまだ続いています。法事で顔を合わせても、伯父はもう私と目を合わせようとしません。

祖母が何を思って手帳に書き続けていたのか、すべては分かりません。それでも、あの日、祖母の言葉を親戚たちに伝えられてよかったと思っています。

その手帳は、今も仏壇の引き出しに大切にしまってあります。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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