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岸井ゆきの、主演映画『すべて真夜中の恋人たち』の役作りに苦悩「立ち上げていくまでが本当に大変」

  • 2026.11.2

俳優の岸井ゆきのが11月1日、東京・丸の内ピカデリーで行われた映画『すべて真夜中の恋人たち』の第39回東京国際映画祭ジャパンプレミア舞台挨拶に登壇した。共演の浅野忠信、森田望智、岨手由貴子監督、原作者の川上未映子も出席し、撮影の舞台裏や作品への思いを語った。

本作は、川上未映子の同名小説を『あのこは貴族』の岨手由貴子監督が映画化した恋愛物語。人との関わりを避け、孤独に生きてきた校閲者・入江冬子(岸井)が、年上の物理教師・三束(浅野)との出会いを通じて、自身の感情と向き合っていく姿を描く。

岸井ゆきの、原作への思いが役作りの難しさに
岸井ゆきの

もともと原作小説の大ファンだったという岸井は、「ただなぞって再現するだけでは映画として立ち上がらないと思いました」と振り返った。

何度も読み返した作品だけに、自分の中で主人公の人物像が出来上がっていたといい、「岨手監督といろいろお話しながら、映画で描く新しい冬子を一緒に考えていきました。立ち上げていくまでが本当に大変な作品でした」と明かした。

そんな岸井について、森田は撮影現場での集中した姿が冬子そのものだったと語り、別作品で再会した際の印象の違いに驚いたという。岨手監督も、準備段階から長い時間をともにした岸井を「もう戦友のようです」と表現した。

川上未映子「映像化は美しい翻訳の一つ」
川上未映子

三束役の浅野は、役作りで悩んだ部分について監督と話し合いを重ねたと説明。岨手監督は、これまで見たことのない浅野の姿に「毎シーン毎シーン驚かされました」と称賛した。

また、原作者の川上は完成した映画について「映像化というのは原作にとって本当に美しい翻訳の一つなんだなと思いました」と感想を述べ、「大変感動いたしました」と喜びを語った。

本作では松坂桃李が声による語りを担当。岨手監督は、原作の言葉の美しさを生かしながら主人公との距離を保つため、男性の声を起用したと説明した。

最後に岸井は、日本での初上映を迎えた緊張を明かし、観客に感謝。岨手監督も「スクリーンで観ていただくために撮った映画です」と作品への思いを伝えた。

映画『すべて真夜中の恋人たち』は11月13日(金)より公開される。

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