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ロンドンの名物ショッピング街が歩行者天国に!初日から混乱

  • 2026.10.28

ロンドンのショッピング街、オックスフォード・ストリートの約1キロの区間が、現地時間10月26日から歩行者専用道路になった。週末や祝日に実施される銀座の歩行者天国とは異なる「常設」の取り組みだが、初日から混乱に見舞われた。(フロントロウ編集部)

「国民のハイストリート」から車が消えた

オックスフォード・ストリートは、セルフリッジズなどの百貨店や大型店が並ぶ、ロンドンを代表するショッピング街のひとつ。英BBCによると、今回車両の通行が禁止されたのは、オーチャード・ストリートからグレート・ポートランド・ストリートまでの約1キロの区間で、乗用車やタクシー、バスに加え、自転車も通行できなくなった。

計画を推進してきたサディク・カーン・ロンドン市長は「ロンドンにとって記念すべき日」と喜びを語った。また、「この通りは100年以上にわたって『国民のハイストリート』と呼ばれてきたが、ここ20年ほどは衰退していた」と述べ、店舗の撤退や雇用の減少を食い止める必要があったと説明した。

英City AMによると、通りでの年間消費額は約31億ポンドにのぼる一方、空き店舗や観光客向けのアメリカ風菓子店の増加が課題となっていたという。

バリアをすり抜ける自転車、戸惑う警察官

ところが初日の朝、SNSで拡散されたのは、設置されたばかりのバリアを自転車や電動キックボードがすり抜けていく映像だった。

英LBCによると、警備スタッフが「降りて!」と叫んでも、そのまま走り抜ける人が後を絶たなかった。

ロンドン交通局(TfL)は、利用者には「ルールに従う義務がある」とコメント。シェア型の電動アシスト自転車については、区域内に入るとモーターの出力を停止または制限する、位置情報を利用した仕組みで対応するという。

BBCの記者は、警察官が警備員に「車でどうやって向こう側へ行けばいいの?」と尋ねる場面も目撃している。

それでも時間がたつにつれ、歩道ではなく車道の中央を歩く人が増えていった。近くで働く女性は「とても楽しい。これまでは混雑した歩道を歩いていたから」と話し、クリスマスや夏のにぎわいに期待を寄せた。

歓迎ばかりではない理由

一方で、課題も浮き彫りになっている。

バス停は歩行者専用区域から約200メートル、タクシー乗り場は約100メートル離れた場所に移されたため、障害のある買い物客にとってアクセスが難しくなるのではないかという懸念が上がっている。

周辺住民からは、迂回する車が住宅街に流れ込み、静かな住環境が損なわれるのではないかと心配する声も出ている。

City AMによると、配送車の乗り入れは午前0時から午前7時までに制限される。2027年春までには50本以上の木を植え、100席以上のベンチや2つの広場などを整備する予定だ。パリのシャンゼリゼ通りやバルセロナのランブラス通りに匹敵する魅力的な通りを目指すという。

銀座の歩行者天国とは何が違う?

日本で歩行者天国といえば、銀座を思い浮かべる人も多いだろう。

銀座の公式サイトによると、歩行者天国は1970年8月2日、当時の美濃部亮吉・東京都知事の提唱により、銀座・新宿・池袋・浅草の4か所で初めて実施された。

銀座では現在も、中央通りの1丁目から8丁目までを土日・祝日の昼間に歩行者天国として開放している。実施時間は、10月から3月が12時から17時まで、4月から9月が12時から18時までとなっている。

つまり、銀座が週末や祝日に限って車両の通行を規制する方式を50年以上続けてきたのに対し、ロンドンは平日も含めて車両の通行を禁止する道を選んだことになる。

カーン市長は「試しながら学び、計画を改善していく」と語っている。初日に見られた自転車の通行問題が一時的な混乱で終わるのか、それとも長期的な課題となるのか。年末商戦を迎えた際の人出や交通状況が、取り組みの成果を測る最初の試金石となりそうだ。

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