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1,400枚のテラコッタが“緞帳”に。ロロ・ピアーナ表参道店オープン

  • 2026.10.15

ロロ・ピアーナが10月9日、東京・表参道に新しい旗艦店をオープンした。国内15店舗目で、地下1階から3階までの4フロア構成。日本の建築家・青木淳がファサードを手がけ、10月29日から11月1日までは店内でインスタレーション「Master of Fibres(マスター・オブ・ファイバーズ)」も公開される。(フロントロウ編集部)

伊勢丹新宿店から27年、表参道に新拠点

ロロ・ピアーナが日本で最初のブティックを開いたのは、1999年8月の伊勢丹新宿店だった。それから27年、品質と伝統への敬意という価値観を共有する日本との関係を積み重ねてきたメゾンが、新たな拠点に選んだのが表参道だ。

建物はメゾンのために特別に設計されたもので、売場は地下1階を含む4フロアに広がる。

織物の縦糸のように曲がるファサード

まず目を引くのが外観だ。ファサードには、イタリア・トスカーナで特別に焼かれた1,400枚以上のテラコッタタイルが使われている。特注のタイルは上質な織物の縦糸のようなカーブを描き、緞帳がそっと開いたかのようにエントランスが現れる。テキスタイルの伝統へのオマージュとして青木淳がデザインしたものだ。

タイルの色は、メゾンを象徴するクンメルをはじめとする7色。いずれもミネラルパウダーを使い、ロロ・ピアーナのために調色された。

最初のウィンドウディスプレイは、1924年創業のメゾンの原点がテーマ。クンメルカラーやブラッシュトーンの空と雲のなか、吊るされた天秤の上をミニチュアの山羊たちが漂い、テラコッタとゴールドの色調に包まれて2026-2027年秋冬コレクションが並ぶ。

「第二の我が家」をめざした4フロア

店内は天然素材と温かみのあるカラーパレットが基調で、オークやカラボッティーノ材のウッドディテールが使われている。シルクのカーペット、大理石のテーブル、厳選されたヴィンテージアイテム、そしてクンメル、ベージュ、バーガンディのアースカラーと柔らかな照明。めざしたのは「第二の我が家」のような居心地だ。

ロロ・ピアーナ表参道店のレディスウェアの売場
画像提供:ロロ・ピアーナ

1階はアクセサリーとレザーグッズのエリアで、スカーフやストールが壁面を飾る。レディスのウェアは1階から2階へと続く。

スカーフやバッグが並ぶロロ・ピアーナ表参道店の店内
画像提供:ロロ・ピアーナ

3階はホームコレクションのフロア。イタリア人アーティスト、サルヴァトーレ・エンブレマがジュートをキャンバスにした作品「Untitled/Moustache」が出迎え、ミラノ・デザインウィーク2026のインスタレーション「考察 第1章:プレード」で初公開されたブランケット「オラ・ドーロ」も展示されている。鏡張りの扉の先には、完全予約制のメンズ・レディス専用VIPルームがある。レディスはムラーノガラスのシャンデリアが際立つ空間、メンズは落ち着いた色調のウォークインクローゼットのような設計だ。

地下1階のメンズフロアの中心に据えられたのは「パンタロナイオ」。初期のロロ・ピアーナ・ブティックで使われていたオープンタイプの家具で、ここで再び商品の案内に使われる。同じフロアの「ロロ・ピアーナ・アトリエ」では、ウェアの修理やケアサービスを受けられるほか、ビキューナ、カシミヤ、ベビーカシミヤ、ザ・ギフト・オブ・キングス®、コットン、リネンといった素材の物語を展示パネルで紹介している。

表参道店だけの限定アイテム

オープンを記念した限定アイテムもそろう。メンズの《モラン・ボンバー》はザ・ギフト・オブ・キングス®で仕立てたネイビーブルーの一着。シグネチャーバッグの《ギエラ・ショッパー》は、グラウンドカラーのバターカーフレザーでスモールとラージの2サイズを展開する。《エクストラ・ポケット L19》の限定モデルは、シルクに精緻なボタニカル・プリントをあしらった。

10月29日からは「Master of Fibres」

10月29日から11月1日まで店内で開かれる「Master of Fibres」は、メゾンの100年の歩みをたどるインスタレーションだ。ニュートラルな色調のカシミヤの原毛が彫刻のように展示され、イタリア・ピエモンテ州ヴァラッロにあるロロ・ピアーナの歴史アーカイブ「アルキヴィオ・ストリコ」から選ばれた作品が並ぶ。

インスタレーション「Master of Fibres」で展示されるロロ・ピアーナのアーカイブ資料
画像提供:ロロ・ピアーナ
ロロ・ピアーナのアーカイブに残る織物の設計帳
画像提供:ロロ・ピアーナ
ロロ・ピアーナのアーカイブに残る生地見本帳
画像提供:ロロ・ピアーナ

ロロ・ピアーナは9月にも、イタリアのゲンメにニットウェアの新拠点を開いたばかり。素材と職人技を軸にしたメゾンの物語を、表参道では建物ごと体験できる。

問い合わせはロロ・ピアーナ ジャパン(03-5579-5182)まで。

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