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「我が子が他人の子?」不妊治療で受精卵取り違え… 葛藤するふたつの家族の物語【著者インタビュー】

  • 2026.10.22

【漫画】本編を読む

長い不妊治療の末に授かった、3歳の娘。そんなわが子が「取り違え子」だとしたら——。国内外でごく稀に起こるという、不妊治療での受精卵の取り違え。お腹を痛めて産み、愛情込めて育ててきた我が子と血がつながっていない… 想像もしなかった残酷な試練を突きつけられたとき、あなたならどうするだろうか。

『うちの子、誰の子? もしもわが子が取り違え子だったら』(ママリ:原案、たけみゆき:漫画/KADOKAWA)では、不妊治療の末に授かった3歳の我が子と血がつながっていないことを知らされた、ふたつの家族が描かれる。主人公のサキは、愛娘・サクラとこれまで通りの生活を希望するが、家族はそれを良しとしてくれない。反対に、サキの実子・ユウマを育てている家庭は、子ども同士の交換を強く希望していて…。今日まで育ててきた子と、血のつながった子とを交換するかどうか…それぞれの家族は悩み、混乱に陥ってしまう。

大切なのは一緒に暮らしてきた家族との愛? それとも、本当の血のつながり? 家族のかたちを考えさせられる本作について、漫画を手がけたたけみゆきさんにお話を伺った。

——「取り違え子」という珍しいテーマに加え、本作では「お腹を痛め、愛情を込めて育ててきた我が子なのに血がつながっていない」という点がとくにショッキングだと感じました。

たけみゆきさん(以下、たけ):私が受精卵の取り違えについて知ったのは「何十年も前の取り違えが判明」というニュースを見たのが最初でした。漫画のお話をいただく前のことです。

表に出ているニュースでは比較的円満に解決しているものが多いようですが、なかには妊娠途中で発覚して妊娠中絶に至ったケースもあるらしく、いたたまれない気持ちになりました。

——原案を読んだときには、率直にどんなことを感じましたか。

たけ:とても怖いなと思いました。滅多に起こらないケースだとわかっていても、もし自分の子もそうだったら…と、子どもを持つ親ならそう考えてしまうと思います。漫画では、登場人物の誰かひとりにでも共感してもらいたくて、子どもたちだけではなく、両親や祖父母の気持ちも丁寧に描きました。

——ご自身でも、取り違え子についていろいろと取材されたそうですね。

たけ:時代や地域、宗教などによっても考え方が違うと思うので、いろんな国で起きたケースを調べました。本人たちの心情というより、事実を知ってからどんな決断をしたのか、取り違え子たちはどのように育っているのかを調べて、「自分だったらどうするか」を基軸にストーリーを考えました。

お話の設定が似ていると教えてもらった映画『そして父になる』も観ました。激しいシーンがない点がかえってリアルで、子どもとのあれこれってすべて「生活」なんだよな、と実感しました。

取材・文=吉田あき

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