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世界屈指の飛ばし屋のスイングを解説!注目すべきは“フォローの腕”

  • 2026.10.22

メジャーの大舞台で存在感を放つ選手たちには、共通して「勝てる理由」がある。

飛距離もスイングプレーンもクラブの使い方も異なる3 人の連続写真から、世界基準のスイングに秘められた強さを読み解いていく。

体と腕の運動量、バランスが秀逸世界No.1のスイング

コルダ選手のスイングは、フォローでの前腕部における回転の少なさが特徴的です。

この写真を180度回転させると、まるでアドレス時の腕とクラブの関係性に見えるほど、フェース面がスクエアを維持しています。上腕部は回旋しながらクラブはオンプレーンをキープし、前腕部のローテーションは抑える。これはまさに神ワザです。

アドレス~バックスイング

日本ツアーの女子選手に比べて、手元の位置が高いのが特徴のひとつ。バックスイングでは体の動きに比べてクラブの運動量が多く見えますが、それだけでなくスイング軌道の「角度」に最大のポイントがあります。

山下選手に比べて27センチも身長が高く、スイングプレーン自体が「タテ」に近いため、体の動きもタテ回転の成分が多くなる。骨盤の前傾角度が浅いのも、それを中和するためのヨコ回転の成分を追加するためです。

バックスイング~トップ

世界屈指の飛ばし屋のスイングを解説!注目すべきは“フォローの腕”
Point:クラブを早めにプレーンに乗せている(左)

左腕が地面と平行になったときでも、まだ体は完全に右を向いていません。最近は飛ばしのために、このタイミングでシャフトを立てておき、切り返しで寝かせてシャフトに負荷をかける方法もあります。しかし、コルダ選手の場合は素直に腕のローテーションを行なって、シャフトがプレーンに重なるように上がっていく。

トップでもクラブヘッドが後方から見て手元にほとんど重なっているので、完全にプレーン上でクラブを動かしています。

ダウンスイング~インパクト

世界屈指の飛ばし屋のスイングを解説!注目すべきは“フォローの腕”
Point:切り返し以降も右肩が高い(左)Point:クラブがアンダーから入らない(右)

ダウンスイングでは上半身と下半身の捻転差を保ったまま動き、骨盤が正面を向いているのに対して、胸が後方を向いているのがよくわかります。シャフトは引き続きオンプレーンで、特徴的なのはこのタイミングでも、まだ右肩のほうが左肩より高いことです。

肩を回していくと、いずれ左肩のほうが高くなりますが、コルダ選手の場合はそれに対して手元が下りてくるタイミングが少し早い。右肩がすぐに下がらないので軸が傾かない、クラブがインサイドから入りすぎない利点があります。

フォロースルー~フィニッシュ

フォローでもシャフトはオンプレーンで、まさにとてつもない安定性です。フェースは地面に対してほぼ垂直で、これは腕のローテーションが少なく、フェースがスクエアな向きをキープしていることを意味します。骨盤は完全にはターゲット方向を向いていません。これは、ダウンスイングからインパクトにかけて下半身の運動量が減っていき、上半身、そして腕が追い越していった結果の形。

フィニッシュでも右足が完全にはめくれ上がっていないため、とても静かな下半身の使い方をしていることがわかります。

いかがでしたか? ネリー・コルダ選手のスイングをぜひ参考にしてみてくださいね。


ネリー・コルダ
●1998年生まれ、アメリカ出身。177cm。世界屈指の飛距離と高精度のアイアンショットを兼ね備え、ダイナミックかつ再現性の高いスイングで女子ゴルフ界をけん引。2021年には東京五輪で金メダルを獲得。2026年はメジャー2勝を含むシーズン4勝をあげ、世界ランキング1位に君臨する。

解説=アッキー永井
●ながい・あきふみ(永井研史)/
1987年生まれ、神奈川県出身。理論
的なレッスンで支持を集め、千葉県を
拠点にジュニア育成や競技者指導を
行なう。日本体育大学女子ゴルフ部
では、テクニカルコーチとして選手強
化に携わる。Canvath Golf代表。

写真=田辺JJ安啓
※選手の成績やデータは2026年8月15日現在

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