1. トップ
  2. トレンド
  3. 札幌市円山動物園のホッキョクグマ、リラとライトの繁殖への歩みを振り返る

札幌市円山動物園のホッキョクグマ、リラとライトの繁殖への歩みを振り返る

  • 2026.10.21
image

北海道にある札幌市円山動物園で暮らしている、ホッキョクグマのメスの「リラ」とオスの「ライト」。実はこの2頭、昨年の冬から春にかけて、繁殖を目指した大切な時間を過ごしていました。同園の公式サイトでは、2頭の取り組みの様子が少しずつ報告されてきました。

檻越しのお見合いからスタート

取り組みが始まったのは、2025年の年の瀬のこと。ホッキョクグマ館では、リラ(当時11歳)とライト(当時12歳)の繁殖を目指して、まずは檻越しでのお見合いが行われました。

いきなり同じ空間で過ごすのではなく、まずは柵を挟んでお互いの姿やにおいを知るところから。ホッキョクグマは体が大きく力も強いため、2頭が慣れるまでは、万全の安全対策が欠かせないのだそうです。

ホッキョクグマ館閉鎖での同居、そして「互いに休息」

2026年1月には、いよいよ同居がスタート。当初はホッキョクグマ館の一部のみを閉鎖する予定でしたが、2頭の安全確保に万全を期すため、全館閉鎖での実施に切り替えられました。

ドキドキの同居期間でしたが、1月28日の公式サイトの更新では、「互いに休息するなど、落ち着いた状態が見られております」という嬉しい報告もありました。翌29日からは、ホッキョクグマ館の展示も再開されました。

image

同居に挑戦したリラとライト=札幌市円山動物園公式サイトより

距離を縮めた3月 今季は交尾に至らず

3月に入り、ホッキョクグマは本格的な繁殖期を迎えます。3月22日の更新では、2頭の関係の変化について、「互いの距離を測りながら近づいたり、2頭の間で口合わせをしたりといった様子が見られ、同じ空間で過ごすことで2頭にとって大切な経験値を積んでいる状況です」と伝えられました。

それでも、3月27日の更新では「1月から繁殖を目指し、リラとライトの同居を続けてまいりましたが、交尾には至りませんでした」との結果に。2頭の様子から発情が落ち着いてきたと考えられるため、同居は終了となりました。現在は、以前と同じように、リラとライトを1頭ずつ交代で展示しています。

母はベテランのララ

リラの母は、1994年生まれのララ。数多くの子グマを産み育ててきた、子育てのベテランです。釧路市動物園のマルルや、天王寺動物園への移動が決まったイコロも、ララの子たちです。

2014年12月に円山動物園で生まれたリラは、そんなララの娘です。母から娘へ、札幌市円山動物園のホッキョクグマの命のバトンがつながっていく日を、多くのファンが待ち望んでいます。

image

水の中を気持ちよさそうに泳ぐホッキョクグマ=札幌市円山動物園公式Xより

■札幌市円山動物園公式サイト:ホッキョクグマ繁殖に向けた取組について

ライターコメント

今年は実を結びませんでしたが、リラとライトが積み重ねた時間は、きっと無駄にはならないはず。もう次の冬がすぐそこまで来ています。この冬、札幌で2頭がどんな表情を見せてくれるのか、私も楽しみに見守りたいと思います。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ