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SNSで50万人を魅了したハムスターがコミック化! 特大の自我を持つハムスターとのかけがえのない日々に笑いと癒やしをもらおう【書評】

  • 2026.10.14

【漫画】本編を読む

小さくてもふもふの姿と、いつも可愛らしい仕草を見せてくれるハムスターは人気のペットだ。ところが『飼い主大嫌い系ハムスター とんとんの本音』(とんとんの飼い主:原作、きさらぎ:漫画/KADOKAWA)には、そんな愛くるしい見た目とは裏腹に特大の自我を持ったハムスターが登場する。TikTokで大人気の「飼い主大嫌い系ハムスター」が待望のコミックエッセイとなって登場した。

飼い主・ヌースィは、先代ハムスター「てんてん」を亡くしたあと、ペットショップでポツンと一匹で佇んでいたハムスターと出会う。周りとうまく馴染めない自分と姿が重なったことで、このハムスターを迎え入れることにする。早速「とんとん」と名付け、揺れるバスの中でもぐっすり眠る姿を見て鋼のメンタルの持ち主と感心。しかし店員から「ハムスターは一度嫌いになった相手を基本的に嫌い続ける」と聞き、最初のコミュニケーションは慎重にいこうと決め、ひまわりの種を差し出してみると、次の瞬間に指をガブッとされてしまい、大切にしたかったファーストコンタクトは見事に失敗。そしてこれが波乱の日々の幕開けとなる。

思い通りにしてくれない「とんとん」のエピソードで特に笑ったのは「お引っ越しバトル」だ。「とんとん」は自分でハムスターハウスに置かれた巣材をトイレに移し、そこを寝床にしてしまう。どうにかハムスターハウスで寝てもらいたいヌースィは強引に巣材をハウスに戻すのだが、数時間後にはまたトイレに巣材が運び入れられていた。果たしてこの攻防に決着はつくのか。

そんな強い自我を持つ「とんとん」だが、不意にたまらなくかわいい“デレ”を見せてくるので憎めない。ヌースィの指を噛むことを突然やめたり、自分の寝床へヌースィを連れて行こうとしたりと、「もしかして好かれてる?」と思わせるような行動を見せるのでほっこりさせられるだろう。

ちなみに、ヌースィは「だどぶ(大丈夫)」とか「オハザイマス(おはようございます)」といった独特なしゃべり方をするのも特徴で、この「ヌースィ語」も本作にハマる要素である。

一筋縄ではいかない特大の自我を持つ「とんとん」と、どれだけ振り回されても愛情を爆発させるヌースィ。このひとりと一匹の日々に、笑いと癒やしをもらえるはずだ。

文=坪谷佳保

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