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和風喫茶で働く4人のイケメンに癒やされる! アニメ化、ドラマ化に続くミュージカル化で話題のハートフルヒューマンドラマ『鹿楓堂よついろ日和』【書評】

  • 2026.10.11

【漫画】本編を読む

『鹿楓堂よついろ日和』(清水ユウ/新潮社)の舞台は、都会の片隅に佇む和風喫茶・鹿楓堂(ろくほうどう)。おいしい料理や甘味、香り豊かなお茶、そして心のこもったもてなしで、店を訪れる人々の心とお腹を満たしていくハートフルストーリーだ。

鹿楓堂で働いているのは、店主でお茶担当のスイ、料理担当のときたか、スイーツ担当の椿、そしてラテアート担当のぐれ。それぞれ得意分野を持つ4人のイケメンが、今日も訪れる客をあたたかく迎えている。そんな鹿楓堂にやってくるのはさまざまな事情を抱えた人たちだ。仕事に追われて疲れていたり、誰にも言えない悩みを抱えていたり。そんな客たちに4人が差し出すのは、おいしい物だけではない。その人の気持ちに寄り添い、時には悩みを解決する手助けをすることもある。

あたたかい料理を食べ、お茶を飲み、誰かと会話する。ほんの少し立ち止まって心を休ませることで、客たちは自分なりの答えを見つけ出し、また日常へと戻っていく。そんな絶妙な距離こそが、鹿楓堂ならではの「おもてなし」なのである。もちろん、作品を彩る料理や甘味も見逃せない。提供される一皿一皿を眺めているだけでお腹が空いてくるだろう。古民家風の落ち着いた店内で4人が迎えてくれる鹿楓堂に、「こんなお店が本当にあったら」と思わずにはいられない。

一方で物語が進むにつれ、客を癒やす4人にも、それぞれに悩みなどを抱えていることが見えてくる。彼らもまた、鹿楓堂で働きながら訪れる人々と出会うことで、少しずつ自分自身と向き合い、心をほぐしていくところにも本作のあたたかさが感じられる。

第1巻が2014年に発売され、現在も続く本作は、2018年にTVアニメ化され、2022年に実写ドラマ化。そして、2026年10月にミュージカル化もされた人気作だ。疲れたときにページをめくれば、おいしそうな一品と4人のおもてなしが心を満たしてくれる。鹿楓堂はいつでも訪れることができる、とっておきの喫茶店だ。

文=織部修司

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