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ヘンリー王子、カナダ移住直後に“うつ”に陥っていた。その意外な原因とは

  • 2026.10.9

王室の公務から退くのに合わせ、妻メーガン妃と長男アーチー王子とともにカナダへ移ったヘンリー王子。新天地での静かな暮らしは、本人にとって決して穏やかなスタートではなかった。オンライン学習サービス「MasterClass」の新講座で、移住直後に約2週間、うつ状態に陥っていたことを明かしたと、米E! Newsが伝えた。(フロントロウ編集部)

「家の中で役立たずになった」

ヘンリー王子が講師を務めるのは、『Redefining Grief: Building Resilience Through Loss(悲しみを捉え直す:喪失を通じて立ち直る力を養う)』という講座。そのなかで、カナダのバンクーバー島に移った当時をこう振り返っている。

「カナダに移ったのは、すべてから距離を置き、考える余裕を持つためでした。体がアドレナリンで満たされていたであろう、ストレスの多い環境から離れるためです」

ところが、移住から2~3日後、予想外の変化が起きた。「それまで経験したことのない、アドレナリンの急激な低下を感じました。まるで脳を働かせるためのアドレナリンを得るにはストレスが必要だったかのようで、家の中では何の役にも立たなくなってしまったのです」。さらに、「実際に2週間ほど、うつ状態に陥りました。アドレナリンなしでは機能できないように感じていました」と明かした。

一家はその後、米カリフォルニア州モンテシートに移住している。王室の重圧から離れたはずの場所で、心身が新たな環境になかなか適応できなかったという意外な告白だ。

アドレナリンへの依存の背景に母ダイアナ元妃の死

ヘンリー王子は約10年間にわたって英国陸軍に所属し、アフガニスタンにも派遣された。しかし、心的外傷後ストレスの根本的な原因は戦場での経験ではなかったと語る。「心的外傷後ストレスは、アフガニスタンでの経験によるものではありませんでした。そこで目にしたものや経験したことが、自分の中にしまい込んでいた別のトラウマを呼び起こしたようです」

その「別のトラウマ」とは、1997年に母ダイアナ元妃を亡くしたことだ。ヘンリー王子はアドレナリンを、どんな状況でも前に進む力を与えてくれる「スーパーパワー」のように感じていた。しかし、心の傷が癒えればその力を失い、母とのつながりまで失ってしまうのではないかと恐れていたという。

「母のいない人生で幸せや喜びを感じることに、後ろめたさや罪悪感を覚えていました。母を恋しく思っていると証明するために、悲しみ続け、感情を麻痺させていなければならないと感じていたのです」

その考えが変わったのは、母は自分が幸せになることを望んでいたのだと気づいたときだった。「それは大きな心の転換でした。私を自由にしてくれたのです」と振り返っている。

家族と離れるのは「10日まで」

同じ講座では、現在大切にしている家族のルールも明かした。それは、妻メーガン妃と子どもたちから10日以上離れないというもの。

「私にとって何より大切なのは、家族、とりわけ子どもたちと一緒にいることで得られるエネルギーや喜び、幸せです。一方で、現場に出て仕事をすることにも喜びや幸せを感じます。そのバランスを取る鍵が、妻と子どもたちから10日以上離れないことなのです」

夫妻が一緒に過ごす時間を大切にしてきたのは、今回が初めてではない。遠距離恋愛をしていた交際初期には、メーガン妃が「2週間ルール」を設けていたことを、ヘンリー王子が2022年のNetflixドキュメンタリー『ハリー&メーガン』で明かしていた。

一家は今年8月、約6年ぶりに英国へ戻り、新たな生活を始めた。王室の公務には復帰していないものの、生まれ育った国で、ヘンリー王子は自分自身の心と向き合いながら、家族との時間を大切にしているようだ。

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