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SNS頼みのスキンケアで肌荒れ?皮膚科医が警告する「成分の重ねすぎ」

  • 2026.10.8

TikTokやInstagramには、話題の美容液やおすすめのスキンケアの順番を紹介する動画があふれている。手軽に情報を集められる一方で、気になったアイテムを次々と取り入れると、肌に負担をかけてしまうことも。SNSで紹介された製品を使ったあとに肌トラブルが起きた患者を調べた研究から、成分の重ね使いに注意が必要な実態が報告された。皮膚科医が勧める、SNSの情報との上手な付き合い方とは?(フロントロウ編集部)

肌トラブルのある患者94人を調査

米Allureが取り上げたのは、欧州皮膚科・性病学会の学術集会「EADV Congress 2026」で発表された小規模な観察研究。SNSで紹介された化粧品やスキンケア製品を使ったあとに、肌の症状が新たに出たり、悪化したりした患者94人を調べたものだ。

対象になったのは、すでに肌トラブルが起きていた患者たち。そのため、SNSを参考にしている人全体に、どのくらいの割合でトラブルが起きるかを示す研究ではない。

学会の公式発表によると、もっとも多かったのは、アレルギーによらない肌の炎症である「刺激性接触皮膚炎」で、患者の42%に見られた。ニキビの発症や大幅な悪化は28%、酒さ(しゅさ)の悪化や酒さに似た皮膚炎は12%。炎症後の色素沈着は11%、表面的な化学やけどは7%に報告された。

肌トラブルへの関与が報告された製品では、AHAやBHAといった角質ケア成分を含む製品が34%ともっとも多く、市販のレチノイド系製品が27%、ビタミンC美容液が14%、ナイアシンアミドを含む製品が11%と続いた。

また、患者の48%が、スキンケアの一連の手順をSNSの情報をもとに取り入れていた。63%は、3つを超えるスキンケア成分を同時に使っていたという。

話題の成分も、重ねすぎには注意

この結果を見て、「人気の成分は使わないほうがいいの?」と心配になるかもしれない。ただ、研究者が注目しているのは、製品そのものだけでなく、その使い方だ。

研究の筆頭著者であるウィサル・ホルミ医師は、複数の成分を組み合わせることで、それぞれの刺激作用が重なり、肌のバリアに過度な負担をかける可能性があると説明している。SNSで話題になっているからといって、誰にでも安全で、肌に合うとは限らないという。

SNSの動画では、アイテムを何種類も使うスキンケアが魅力的に見えることもある。けれど、自分に必要なケアかどうかは、肌の状態や使っている製品との組み合わせを考えて判断したい。

皮膚科医が勧める3つのポイント

SNSは、新しいアイテムを知るきっかけとして便利な場所。そこで得た情報を、どう取り入れるかが大切。Allureの取材に答えた皮膚科医たちは、次のようなポイントを挙げている。

1. 気になったアイテムは専門家に相談する

米メリーランド州の皮膚科医アイフ・J・ロドニー医師は、気になる製品について皮膚科医に確認することを勧めている。とくに、ニキビや敏感肌の悩みがある人、スキンケアを大きく変えたい人は相談しておきたい。

2. 成分の重複や重ね使いを確認する

新しい美容液を追加する前に、今使っている製品の成分もチェック。似た目的のアイテムを増やすと、同じ成分を重ねて使うこともある。

今回の研究では、複数の成分による刺激の重なりが懸念されている。角質ケアやレチノイドなどを取り入れるときは、組み合わせにも気を配りたい。

3. 新しいアイテムは1つずつ取り入れる

米ニュージャージー州の皮膚科医シンディ・ワセフ医師は、新製品の追加を、できれば1〜2週間に1つまでにして、刺激が出ないか様子を見るよう助言している。

早く変化を感じたいからと、いくつものアイテムを一度に使い始めるのは避けたいところ。少しずつ取り入れながら、自分の肌に合うかを確かめていこう。

話題のアイテムが肌に合うかどうかは人それぞれ。パメラ・アンダーソンのように、少ないアイテムでシンプルに肌を整えるセレブも。スキンケアをがんばりたいときこそ、アイテムの数を増やすことにとらわれず、自分の肌に必要なケアを考えたい。SNSの情報は新しい選択肢を知るきっかけとして楽しみつつ、無理なく取り入れていこう。

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