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「お金、取ってきます」財布に20円しかなかった私。家まで戻って気づいたもっと簡単な支払い方

  • 2026.10.8

深夜、リモコンが急に動かなくなった

60代の私は、夜ふかしをして深夜番組を見るのが楽しみです。その夜も居間のソファでテレビを見ていました。

ところが、チャンネルを変えようとリモコンのボタンを押しても、画面がまったく反応しません。

「あれ?電池かな」

買い置きを入れている引き出しも探しましたが、1本も残っていません。

時計を見ると、もうかなり遅い時間です。

それでも近くのコンビニなら開いています。

「乾電池くらいなら、財布の小銭で足りるだろう」

そう思い、上着をはおって財布だけをポケットに入れました。

いつも小銭が入っているので、中身までは確かめなかったのです。

店に着くと、ほかに客の姿はありませんでした。

棚から2本入りの乾電池を取ってレジへ向かうと、20代くらいの男性店員が会計をしてくれました。

「こちらのお値段になります」

私は何気なく財布を開きました。

ところが、小銭入れに入っていたのは10円玉が2枚だけ。慌ててお札入れも見ましたが、こちらは空っぽです。

乾電池2本を前にして、財布の中は20円。

一気に顔が熱くなりました。後ろに誰も並んでいなかったのが、せめてもの救いです。

「すみません。お金、取ってきます。すぐ戻りますので」

「あ、お客様…」

店員が何か言いかけましたが、恥ずかしさで頭がいっぱいだった私は、会釈をしてそのまま店を出てしまいました。

家まで戻って気づいた、もっと簡単な方法

10分ほど歩いて家へ戻り、玄関でひと息つきました。

台所へ小銭を取りに行こうとして、ふと「本当に何もなかったっけ」と財布をもう一度開きます。

すると、カード入れにはキャッシュカードとクレジットカードが、いつも通り入っていました。

「…カードで払えばよかったのか」

そこでようやく気づきました。クレジットカードで支払うこともできましたし、店内の機械でお金を下ろすこともできたのです。

私は靴をはいたまま、しばらく財布を見つめてしまいました。

とはいえ、ここまで戻ってきた以上は仕方ありません。台所の小銭入れから500円玉を取り出し、もう一度同じ道を歩きました。

コンビニに戻ると、先ほどの乾電池はレジ台のところに置いてありました。

店員は私を見ると、少し笑って声をかけてくれました。

「あ、お帰りなさい」

「すみません。これでお願いします」

私が500円玉を差し出すと、店員は会計をしながら言いました。

「さっき言おうとしたんですけど、カードでも大丈夫だったんですよ」

私はおつりと乾電池を受け取りながら、苦笑いするしかありませんでした。

「……はい。家に着いてから気づきました」

「そうだったんですね」

店員はそれ以上何も言わず、にこやかに頭を下げてくれました。

再び家へ戻って新しい乾電池を入れると、リモコンは無事に動きました。ところが、さっきまで見ていた番組は、ちょうど終わったところでした。

財布の中をひと目確認していれば、家まで往復することもなかったのに。深夜の静かな部屋で、自分でも思わず笑ってしまった出来事です。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた60代以上男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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