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「常連だぞ。部屋、スイートに上げてよ」ホテルのフロントでごねた客。だが、マネージャーが確認した客の嘘とは

  • 2026.10.8
「常連だぞ。部屋、スイートに上げてよ」ホテルのフロントでごねた客。だが、マネージャーが確認した客の嘘とは

先頭で始まった押し問答

去年の夏、妻と小学生の息子を連れて家族旅行に出かけました。

夕方にホテルへ着くと、開いている窓口は1つだけで、チェックインを待つ列ができていました。

カウンターでは、20代くらいの女性のフロント係が50代くらいの男性を対応していました。

その男性の後ろには4組が並んでいて、私たちはその中の前から2組目です。

男性は渡された部屋の案内に目を落とすと、カウンターに肘をつきました。

「5回は泊まってる常連だぞ。部屋、スイートに上げてよ」

フロント係は困った表情を見せながらも、丁寧に答えました。

「申し訳ございません。本日、スイートは満室でございます」

すると男性は納得できない様子で、さらに声を大きくしました。

「常連なんだから、それくらい何とかしてくれてもいいだろ」

ロビーのソファにいた人まで、こちらを振り返ります。

男性は引きません。

列に並んでいた人たちの間にも重い空気が流れました。

マネージャーが確認した宿泊記録

押し問答は10分ほど続きました。

後ろに並ぶ年配の夫婦は何度も腕時計を見て、フロント係も私たちへ申し訳なさそうに頭を下げています。

「パパ、まだ?」

息子に袖を引かれたころ、奥の扉から50代くらいの男性が出てきました。

名札には「マネージャー」と書かれています。

マネージャーはフロント係の横に立ち、手元の画面をしばらく確認してから男性客に声をかけました。

「お客様。こちらで確認できるご宿泊履歴では、今回が2回目でございます。前回は3年前の1泊となっております」

男性は口を開きかけましたが、言葉が出てきません。

マネージャーは続けました。

「また、スイートは本日満室でございます。ご予約いただいたお部屋は、予定どおりご用意しております」

そして隣の窓口の札を外し、待っていた列へ向き直りました。

「大変お待たせいたしました。こちらでも順番にご案内いたします」

男性の後ろで待っていた4組が、順番に隣の窓口へ移っていきます。

私たちが男性の横を通ったとき、息子が私の手を握ったまま、小さな声で言いました。

「2回目なんだって」

男性の顔が耳まで赤くなりました。

やがて何も言わず、フロント係からカードキーを受け取ると、そのまま早足でエレベーターへ向かっていきました。

近くにいた年配の夫婦は顔を見合わせ、フロント係は私たちにもう一度深く頭を下げました。

「長い間お待たせして、申し訳ございませんでした」

待ち時間は長かったものの、事実を感情的にならずに確認し、淡々と対応したマネージャーの姿が印象に残った出来事です。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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