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「なんでそこで言うの?」部の先輩が持ってきた差し入れのお菓子→私が口にした余計な一言

  • 2026.10.7

練習終わりの部室に残った3つのお菓子

今でも思い出すと、少し恥ずかしくなる出来事があります。

私が大学2年生で、部活に通っていたころの話です。

ある日の練習終わり、部の先輩が差し入れのお菓子を部室へ持ってきてくれました。

個包装の小さな焼き菓子で、「みんなで食べて」と言い残し、先輩はすぐ授業へ向かいました。

全員分はなかったため、その場にいた私と同学年の部員3人で、まず1つずついただきました。机の上に残ったのは3つです。

そのうちの1人が、残った包みを見ながら言いました。

「あと3つ、誰に渡す?」

「今日来てない人から決めようか」

「この前、遅くまで片づけしてくれた人は?」

そんな話をして、欠席していた部員のうち3人に渡すことが決まりました。

私はこういう相談になると、普段はあまり自分から意見を言わないタイプです。そのときも、ほとんど聞いているだけでした。

廊下で、なぜか急に気をきかせた私

話がまとまったところで、私はトイレへ行こうと部室を出ました。

すると廊下の向こうから、同じ部の別の先輩が歩いてきました。さっきお菓子を渡すと決めた3人には入っていない先輩です。

「お疲れさまです」

「お疲れ。もう練習終わった?」

先輩が足を止めた瞬間、なぜか私は「こういうときこそ気をきかせよう」と思ってしまいました。

そして、何も考えずに口にしたのです。

「先輩から差し入れのお菓子をもらったんです。よかったら食べますか?」

言った直後、すぐ後ろで部室のドアが開きました。

振り返ると、さっきまで一緒に話していた3人がこちらを見ています。

「え、なんでそこで言うの?」

「さっき3人に渡すって決めたばっかりじゃん」

ほぼ同時に言われ、私はようやく気づきました。

ここで1つ渡したら、机に残るのは2つです。さっき決めた3人全員には、もう渡せません。

「……あ」

自分でも、それしか言えませんでした。

すると1人が笑いをこらえながら部室へ戻り、机から包みを1つ持ってきて、私の手にのせました。

私はそのまま先輩へ差し出します。

「ありがとう」

先輩はうれしそうに受け取り、そのまま廊下の先へ歩いていきました。

部室へ戻ると、3人はまだ笑っています。

「普段こういうとき何も言わないのに、なんで今日だけ動いたの」

言い返す言葉もありませんでした。

気をきかせたつもりが、数分前に自分たちで決めたことをきれいに忘れていた私。そのまま私は、行きそびれていたトイレへ向かいました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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