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京都・祇園「The Shinmonzen」宿泊記|新しいヘッドスパと進化した美食、アートを巡る滞在

  • 2026.10.6
fujingaho

2023年、「Jean-Georges at The Shinmonzen(ジャンジョルジュ・アット・ザ・シンモンゼン)」の開業時に訪れ、2025年にはミシュラン一つ星獲得のニュースを追った「The Shinmonzen(ザ・シンモンゼン)」。レストランには何度か足を運んできましたが、このたび初めてホテルに宿泊してきました。

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新たに始まったヘッドスパ、料理チームの新体制、そして宿泊して初めて参加したアートツアー。今回は、滞在したからこそ見えてきた「The Shinmonzen」の魅力をご紹介いたします。

全9室に建築とアートの美意識が息づく

祇園白川沿いに佇む「The Shinmonzen」は、全9室、すべてがスイートの小さなラグジュアリーホテルです。建築には安藤忠雄氏が携わり、日本の旅館に着想を得ながら、京都の伝統と現代性を融合。

客室は2F4室、3F3室、4F2室。今回は4階の「水晶」の部屋に泊まりました。竹、漆、絹、石などの自然素材をアクセントに、ヒノキのバスタブや大理石、畳などを取り入れたデザイン。4Fの客室には大きなバルコニーがついていて、東山を望むことができます fujingaho

随所に選び抜かれた現代アートが飾られて滞在を彩り、耳をすませると祇園白川のせせらぎが聞こえます。泊まって初めて、このホテルが客室そのものをひとつの体験としてつくり込んでいることに気づきます。

客室のアメニティはひのきの香りのボディローションや竹の歯ブラシなどセットがスタンバイ。そして女性のゲスト用に、客室には<a href="https://damdamtokyo.com/" target="_blank">「DAMDAM(ダムダム)」</a>のクレンジングオイル、洗顔フォーム、スキンケアクリーム、ミニサイズも。ナチュラルな素材で日本生まれの「DAMDAM」は「The Shinmonzen」に通じる世界観をもったスキンケアブランドです fujingaho

休息のアーユルヴェーダ・ヘッドスパ

今回の滞在でぜひ体験したかったのが、2026年9月に始まった「アーユルヴェーダヘッドスパ Ritual」です。地下1階のプライベートなトリートメントルームで、まずはカウンセリング。その日の状態からアーユルヴェーダにおける「ドーシャ(体質)」を確認し、一人ひとりに合わせて施術を組み立てます。

施術を手掛けるのは、京都・四条烏丸の「AMATORA SPA(アマトラ スパ)」。穏やかなハンドマッサージで体をゆるめたあとはセミドライヘッドスパを。スチームに包まれながら頭皮から首、肩、デコルテまでをじっくりとほぐしていきます。また、アーユルヴェーダを象徴するシロダーを体験することもできます。

専用のオイルを使ったヘッドスパは[75分]38,000円。マルマ(アーユルヴェーダのツボのようなポイント)をおしながら頭部だけでなく手先や首、肩のまわりまでほぐしてもらいます。施術後は頭がすっきりするだけでなく顔色もよくなったみたい。そして髪をサラサラに仕上げてもらえるのが魅力です。私の場合は「頭皮がむくんでいましたね」と指摘されました。ハンドトリートメントでむくみをとったあとにコリをほぐしてもらえるので、効果実感が高いといえるでしょう fujingaho

また、客室では「nishikawa(ニシカワ)」の専門スタッフと自分だけのオーダーまくらを仕立てるスリープエクスペリエンスもスタートしました。旅先だからこそいったん立ち止まり、自分の休息と眠りに目を向ける──。「The Shinmonzen」のウェルネスが、よりパーソナルな方向へ進んでいることを感じます。

「The Shinmonzen」は一人一人に合わせたおもてなしも魅力。左はウェルカムスイーツ。1Fには2024年6月に日本茶、菓子、器、香りを販売するブティック<a href="https://theshinmonzen.com/jp/boutique/ogata/" target="_blank">「OGATA at The Shinmonzen」</a>がオープンしたのですが、客室ではここで取り扱いのある<a href="https://www.higashiya.com/" target="_blank">「HIGASHIYA」</a>の和菓子を出していただきました。「HIGASHIYA」はデザイナー・緒方慎一郎氏が率いる「SIMPLICITY」の和菓子ブランド。いちじく羊羹、山椒のチョコレート、酒粕チーズケーキなど、大好きな味ばかりで嬉しい。写真右はターンダウンサービスのお茶と茶菓子 fujingaho

星を獲得したレストランは新チームへ

2026年、「Jean-Georges at The Shinmonzen」にも新たな動きがありました。ホテル全体の料理部門を統括するエグゼクティブシェフに、国際的なラグジュアリーホスピタリティの現場で経験を積んだオスカー・エングマンさんが就任。そしてレストランのシェフ・ド・キュイジーヌ(料理長)には、2022年、開業準備からチームの一員としてレストランを支えてきた原田梨世奈さんが就任しました。

左はジャン・ジョルジュのシグネチャーであるエッグトースト。上にのせているのはジャン・ジョルジュ本人が塩みの加減まで細かく設計して作らせているというオリジナルのフランス産クリスタルキャビアです。ほんのりディルの香りが食欲を促します。右はかんぱちときゅうりのマリネ。ソースはタイバジルで、スパイシーな余韻を感じます。旨みのある塩っけがおいしいな、と思ったら隠し味に白醤油を使っているのだといいます。フレンチですがアジアの雰囲気を濃密にまとっているのはジャン・ジョルジュらしさであり、新しい味でも不思議な親しみやすさがあります fujingaho

2025年に初めてミシュラン一つ星を獲得し、2026年もその評価を維持したレストラン。これまで積み重ねてきた料理哲学とクオリティを受け継ぎながら、次の章へ。その変化を見届けることも、何度も訪れているからこその楽しみです。

左は今回いちばん好きだった加茂なすのクンパオソース。甘みと辛み、酸みが一体となった四川料理のピリ辛ソースをジャン・ジョルジュらしくアレンジしたソースが、肉厚な加茂なすにたっぷりとかかっています。なすに肉のような食べ応えが生まれ、こってりしているのにくどくない──。鮮烈なインパクトと繊細さを併せもった一皿に昇華。右は、これもジャン・ジョルジュのシグネチャーである“甘鯛の鱗焼き”。松笠焼きです。それから京都丹波和牛のステーキ、巨峰を使ったデザート、ミニャルディーズまで、この日も大満足のコースでした。今回のコース「テイスティングメニュー」は26,500円。ほかにアラカルトのオーダーも可能です fujingaho

レストラン「Jean-Georges at The Shinmonzen」は宿泊客以外も利用可能です。また朝食のみの利用やランチタイムの営業も。ディナーは、何度訪れても飽きることのないサプライズと“口福”のあるプレゼンテーション。おすすめです。

ホテルを出て知る“新門前”の面白さ

そして今回、宿泊したからこそ体験できたのがアートツアーです。ホテルのある新門前通りは、古美術の街として知られる場所。「The Shinmonzen」自体も、その土地へのオマージュとして多彩な現代アートを館内に配しています。

ツアーではホテルの専門スタッフと一緒に外に出掛けて、近隣の骨董店やギャラリーへ。ひとりでは扉を開けにくい店にも案内してもらい、骨董品やアートなどを楽しみながら界隈を巡ります。ホテルでアートを鑑賞するだけではなく、その背景にある新門前という街へと一歩踏み込む体験。外国人ゲストにも人気なのだそうです。京都をよく知る人にも新しい扉を開いてくれる体験です。

ホテルを出て西へ少し歩いて大和大路通の老舗古代裂商<a href="https://www.google.com/maps/place/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E8%A3%82+%E4%BB%8A%E6%98%94%E8%A5%BF%E6%9D%91/@35.0068798,135.7726779,17z/data=!3m1!4b1!4m6!3m5!1s0x600108eb1ba1bd95:0xb36c4d5d74616094!8m2!3d35.0068798!4d135.7726779!16s%2Fg%2F1tvgv73y!5m1!1e4?entry=ttu&g_ep=EgoyMDI2MDkyMy4wIKXMDSoASAFQAw%3D%3D" target="_blank">「今昔西村」</a>へ。江戸時代~昭和初期頃までの古い染織品をうこちらのお店では、骨董的価値の高い時代小袖からアンティーク着物、更紗、袱紗など布の楽しみに出合うことができます。そこから少し北へ歩き、古門前通を東へ曲がると骨董好きの聖地<a href="https://www.google.com/maps/place/%E3%81%A6%E3%81%A3%E3%81%95%E3%81%84%E5%A0%82/@35.0072219,135.7707586,18z/data=!4m10!1m2!2m1!1z44Gm44Gj44GV44GE44Gp44GG!3m6!1s0x600108eb0562afad:0xaad5d37cf8640dfe!8m2!3d35.0072219!4d135.7729473!15sChLjgabjgaPjgZXjgYTjganjgYZaFyIV44GmIOOBoyDjgZXjgYQg44Gp44GGkgEPY2hpbmF3YXJlX3N0b3JlmgEkQ2hkRFNVaE5NRzluUzBWSlEwRm5TVU14TVU5cFozQm5SUkFC4AEA-gEECAAQGQ!16s%2Fg%2F1tf2xpys!5m1!1e4?entry=ttu&g_ep=EgoyMDI2MDkyMy4wIKXMDSoASAFQAw%3D%3D" target="_blank">「てっさい堂」</a>です。江戸中期から幕末、明治頃までの古伊万里や、そば猪口、豆皿などが店内にところ狭しと並び、見ているだけでも時間がたつのを忘れてしまう魅惑の品揃え。骨董の揃え方のアドバイスをいただいたり、お店のスタッフとの会話も学びが多くて楽しいです fujingaho
左は 近年注目を集める岡山県倉敷市児島発の国産デニムブランド「MOMOTARO JEANS」(桃太郎ジーンズ)の店舗<a href="https://www.google.com/maps/place/MOMOTARO+JEANS+KYOTO/@35.0061034,135.7765029,17z/data=!3m1!4b1!4m6!3m5!1s0x600109e7637fc92b:0x6695f25ef16fe551!8m2!3d35.0061034!4d135.7765029!16s%2Fg%2F11vxqnr818!5m1!1e4?entry=ttu&g_ep=EgoyMDI2MDkyMy4wIKXMDSoASAFQAw%3D%3D" target="_blank">「MOMOTARO JEANS KYOTO」</a>。特濃インディゴ染めや高品質なコットンを使用することでデニムパンツを“きれいめ”の装いに。海外のゲストからも大人気なのだといいます。右は「The Shinmonzen」の白川を挟んだ向かいに建つアートギャラリー<a href="https://www.google.com/maps/place/%E5%A4%A2%E5%B7%A5%E6%88%BF/@35.0060962,135.7723854,17z/data=!3m1!4b1!4m6!3m5!1s0x600108ea1161c831:0xeb993b829b9085b7!8m2!3d35.0060918!4d135.7749603!16s%2Fg%2F1tgx1y0j!5m1!1e4?entry=ttu&g_ep=EgoyMDI2MDkyMy4wIKXMDSoASAFQAw%3D%3D" target="_blank">「夢工房」</a>。世界的に活躍する竹工芸家・四代 田辺竹雲斎(たなべ ちくうんさい)の作品を深く取り扱っていることで知られます。骨董品から期間限定の作家作品の展示販売まで見どころがたくさん fujingaho

宿泊して分かったこのホテルのウェルネス

これまでは美食を目当てに訪れていた「The Shinmonzen」。ところが泊まってみると、食、アート、街とのつながり、そして休息や眠りまでがひとつの滞在を構成していることに気づかされます。

京都の文化に触れながら、自分自身の感覚も整えていく──。ここでしか成立しない唯一無二の心身を養うステイがあるのだと納得! ウェルネスというと食やスパ、睡眠を重視しがちですが、心の栄養(=眼福や好奇心が満たされる体験)もやっぱり大事。その価値を再認識させてもらいました。

とはいえ花よりだんご? 朝食の情報も。気候がよければ朝食は白川沿いのテラスでいただくことができます。静かな流れの美しい祇園の白川ですが、こんなに近くでのんびり愛でることはなかなかないかも。朝はスムージーから始まって和洋選ぶことができるのですが、人気は和食。丹波牛のかたまりがごろごろと入ったしぐれ煮とさわらの西京焼きがメインで、意外とボリュームのある朝ごはんでした。白味噌のお味噌汁も甘みが優しくておいしかったです fujingaho

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