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PREMIUM JAPAN AWARD 2026から、日本の未来を読み解く

  • 2026.10.4

PREMIUM JAPAN AWARD 2026

プレミアムジャパンアワード2026
プレミアムジャパンアワード2026

文=中嶋千祥(PREMIUM JAPAN編集部)

 

第1回目となるPREMIUM JAPAN AWARD 2026授賞式が、9月29日に東京・観世能楽堂で開催された。大賞に選ばれた日本料理アカデミー「日本料理大全」はじめ、その他の受賞者も今の日本文化を象徴する多彩な顔触れが並ぶ。異なる領域で活動する受賞者たちだが、その取り組みを見渡すと、ある共通点が浮かび上がってくる。それは、日本文化を単に保存するのではなく、現代の感性や技術によって更新し、次の世代、そして世界へとつなごうとしていることだ。第1回の受賞結果を振り返りながら、PREMIUM JAPAN AWARDが目指すもの、今後の展望について考察する。

PREMIUM JAPAN AWARD 2026 受賞者リスト
PREMIUM JAPAN AWARD 2026 受賞者リスト

2026年9月29日、銀座SIX に位置する観世能楽堂にブラックタイや訪問着など正装の人々が集まり、いつもの粛然とした雰囲気の中に、華やかさが加味されていた。この日、観世能楽堂で開催されるPREMIUM JAPAN AWARDに参加するため、新たな時代をひらく物語の証人となるために集まったのだ。

 

オープニングは、日本文化発信機構の理事も務める尾上菊之丞氏と、茂山逸平氏による「三番三(さんばそう)」で幕を開ける。この日の三番三は、ふたりが2009年以来タッグを組む逸青会バージョンによるもの。このアワードを寿ぐ舞で彩り、格式高いものとしてくれた。

尾上菊之丞氏と、茂山逸平氏による「三番三(さんばそう)」
尾上菊之丞氏と、茂山逸平氏による「三番三(さんばそう)」がオープニングを飾った。
尾上琴也
尾上菊之丞氏の長男、尾上琴也さんの開会宣言。重責をしっかり果たしてくれた。
齋藤峰明
日本文化発信機構 理事長 齋藤峰明

後援の文化庁長官 伊藤学司氏、観光庁長官 木村典央氏の祝辞と続き、日本文化発信機構の理事長 齋藤峰明の開会の言葉に続き、専務理事 島村美緒によるJCCO発足の経緯、そしてPREMIUM JAPAN AWARDについてのプレゼンテーションが行われた。訪日観光の拡大に伴い、日本文化への関心は高まり、旅行者のニーズも表面的な観光から本物の文化や価値に触れる体験へと変化している一方、日本の優れたものづくりや文化を、業界横断的かつ継続的に世界へ発信する仕組みは十分とはいえないという現状を捉え、こうした課題を背景にJCCO、PREMIUM JAPAN AWARDは創設されたと説明。

 

PREMIUM JAPAN編集部と各業界の専門家の知見を生かし、ジャンルを超えて優れた価値を発掘し、多言語メディアと国内外のPRネットワークを通じて発信することで、単なる表彰にとどまらず、受賞者と企業の協業や海外展開にもつなげる役割も果たす。そして国際的な価値を継続して育てていくことを目指していることをプレゼンテーションした。

 

メディアだからできる強み、それは業界を横断してリサーチできること、継続的に発信できるプラットフォームとなれること――― 島村がPREMIUM JAPAN編集部内で常に語っている、まだ知られていない日本文化を世界へ発信していきたいという情熱が伝わるプレゼンテーションとなった。

日本文化発信機構専務理事 島村美緒
PREMIUM JAPANの代表、編集長であり、日本文化発信機構専務理事である島村美緒。PREMIUM JAPANの運営を始めた頃から、日本文化を海外発信するためのアワードを構想していた島村のプレゼンテーション。

大賞は日本料理アカデミー『日本料理大全』。日本料理を未来へ伝える試み

 

ここから、PREMIUM JAPAN AWARD 2026の受賞者を紹介していきたい。PREMIUM JAPAN内のアワード連載記事と合わせて、それぞれの活動を知ってほしい。

PREMIUM JAPAN AWARD2026 大賞 日本料理アカデミー 日本料理大全
日本料理アカデミー理事で、制作執筆にも携わった川﨑寛也氏へ、理事長 齋藤峰明より大賞のトロフィーが授与された。同じく日本料理アカデミー名誉理事長の村田吉弘氏も檀上に駆け付けた。

今回、大賞に選ばれたのは、NPO法人日本料理アカデミーが編纂した『日本料理大全』である。日本料理の技法や歴史、文化を体系的にまとめ、次世代そして世界へと伝えるプロジェクトだ。美しいビジュアルと仔細な解説で構成される『日本料理大全』は、まさに日本料理の完全バイブルといえるもの。第一巻の『プロローグ』から始まり、第5巻の『焼場』まで完成。2026年現在第6巻、第7巻の『煮方』の制作途中だ。各巻のボリュームは200ページ以上で、同内容で英語版も作成されている。それだけではない。日本料理を学びたいという熱意のある世界中の料理人のため、無料でWEB公開もしている。

 

制作の現場に最初から関わり、一部執筆も担当した川﨑寛也氏は、「日本料理の技術は体系化されていません。口伝が多いために、伝わりにくい現状がありました。日本料理大全』は、国内はもちろんですが、とりわけ海外の料理人に正しい日本料理の技術や枠組み、目安を伝えることを目指して作られました。世界中の料理人へ正しい知識を伝達すること、それが大きな目的です」と語る。日本食が世界的な認知が広がる一方、その技術や知識をどのように次世代へ継承し、海外へ正確に伝えていくかという課題に対し、日本料理の技術や理論を体系化し、日英両言語、そしてWEBでも無料公開するという大英断を行ったのだ。

 

PREMIUM JAPAN編集部内でノミネートリスト作成時の早い段階から名前が上がり、日本文化発信機構(JCCO)の理事たちによる度重なる審議を経て、『日本料理大全』が大賞を受賞するに至った(あらためて断っておくが、審査の公平性を期すため、日本文化発信機構の理事に名を連ねる村田吉弘氏は、この審査に関わってはいない)。

 

 

個人・団体賞

樂雅臣
彫刻家の樂雅臣氏。

樂雅臣



 
450年以上続く樂焼の窯元・樂家の次男として生まれた樂雅臣氏。黒御影石やオニキスなど、石そのものの表情を生かした「輪廻」「Stone Box」などの作品を通じ、生と死、自然界の循環といった目に見えないものを表現している。樂家に受け継がれてきた自然観や美意識を内包しながら、その名にとどまらず、彫刻家として独創的な世界を切り拓いてきた活動が評価された。



 

尾上流家元で、日本文化発信機構理事の尾上菊之丞氏からトロフィーを授与された。

中村隼人

 

次代の歌舞伎界を担う存在として注目を集める中村隼人氏。2025年にはトルコ・カッパドキアで世界的ピアニスト、ファジル・サイ氏と共演、サウジアラビア・リヤドで歌舞伎舞踊を披露したほか、ニューヨークのカーネギーホールでは能と歌舞伎、それぞれの獅子が同じ舞台に立つ異例の共演を実現した。現地学生へのワークショップなども含め、国やジャンルを越えて歌舞伎を世界へ伝える精力的な活動が評価された。

 

 

スズサン村瀬 史博氏
代表取締役 COO|最高執行責任者 村瀬史博氏が登壇。受賞のよろこびを語った。

SUZUSAN

400年以上の歴史を持つ有松鳴海絞りを、世界に通用する新たな価値へと進化させた「suzusan」。伝統技術を現代のファッションへ展開するとともに、若い作り手が有松に集まる環境を生み出し、産地の再生にも貢献してきた。さらに各地の伝統工芸が経験や知見を共有する「from local, to local」という構想も進める。伝統を産業として次代へつなぐ、その実践と構想が評価された。



 

山田能資氏
日本文化発信機構理事 前田育男より、トロフィーを授与される大蔵山スタジオの山田能資氏。

大蔵山スタジオ

宮城県丸森町の大蔵山で100年以上にわたり、世界でもここでしか採れない「伊達冠石」と向き合ってきた大蔵山スタジオ。4代目・山田政博氏は採掘跡への植樹を進め、荒れた採石場を文化施設が点在する里山へと再生。5代目・山田能資氏は建築家やアーティストとの協業、家具やプロダクトの開発へと活動を広げている。地域の資源を守りながら新たな価値を生み出す、親子2代にわたる取り組みが評価された。

 

大谷山荘代表取締役社長 大谷 和弘
日本文化発信機構理事 福永浩貴と大谷和弘氏。

大谷山荘

1881年創業、山口県・長門湯本温泉の大谷山荘。95室を擁する大型旅館でありながら、一組一組への丁寧なチェックインや全車のバレーパーキングなど、日本旅館ならではのもてなしを高い水準で実現している。さらに旅館単体の発展にとどまらず、地域の事業者とともに長門湯本温泉のまちづくりにも貢献。140年以上の伝統を受け継ぎながら、地域とともに温泉地の価値を高めてきた姿勢が評価された。

 

プロデューサー/キュレーター賞

日本文化発信機構理事 臼井重雄と青山和平氏。

A Lighthouse called Kanata

青山和平氏が主宰する東京・表参道の現代美術ギャラリー。素材への深い理解と卓越した技巧、独自の美意識を備えた日本の現代作家を見出し、海外の有力コレクターや美術館へと紹介してきた。優れた才能を発掘する審美眼と、日本の作品を世界のアートマーケットへ届け、作家の国際的評価を高めていくプロデュース力が評価された。

 

 

特別プロジェクト賞

宮前義之氏
A-POC ABLE ISSEY MIYAKE デザイナー宮前義之氏。

A-POC ABLE ISSEY MIYAKE

デザイナー宮前義之氏率いるエンジニアリングチームが、「A-POC(A Piece Of Cloth)=一枚の布」の思想を受け継ぎながら、衣服の新たな可能性を追求するA-POC ABLE ISSEY MIYAKE。企業や研究者、クリエイターなど異分野との協業を重ね、受け継いだ技術や思想を現代のテクノロジーや発想と結びつけてきた。衣服の枠を越えてデザインの可能性を切り拓く、その探究心と創造性が評価された。

 

 

三郎丸蒸留所
日本文化発信機構理事 市川篤志より、若鶴酒造 副社長 岩渕 一氏へトロフィーが授与された。

三郎丸蒸留所

富山県砺波市で1952年からウイスキー造りを続ける三郎丸蒸留所。若鶴酒造代表取締役社長・稲垣貴彦氏は、蒸留所の再生に加え、樽の修復と職人育成を担う樽工房の設立や、蒸留所同士が連携するボトラーズ事業などを推進してきた。自社の発展だけでなく、日本のウイスキー産業全体を見据え、ジャパニーズウイスキーを一過性のブームから持続する文化へと育てようとする構想と実践力が評価された。

 

シーベジタブル 共同代表 友廣裕一氏。
シーベジタブル 共同代表 友廣裕一氏。

シーベジタブル

「海藻で 海も人も すこやかに」を掲げる合同会社シーベジタブル。失われつつある海藻の栽培技術を研究し、全国の漁業者や地域と連携して海面栽培に取り組む一方、料理人とともに新しい味わいや食べ方を提案している。研究、生産、海の生態系回復、食文化の創造までをつなぎ、海藻から新たな産業と持続可能な未来を切り拓こうとする革新性と実践力が評価された。

 

 

坂東玉三郎
日本文化発信機構専務理事 島村美緒と坂東玉三郎氏。

坂東玉三郎衣裳展

歌舞伎界を代表する立女形、五代目坂東玉三郎丈。2023年から2025年まで英国・オックスフォード大学付属アシュモレアン美術館で開催された衣裳展をはじめ、MOA美術館でも衣裳展を開催した。華麗な舞台衣裳を美術工芸として紹介することで、その背景にある職人の卓越した技と日本独自の美意識を国内外へ発信。歌舞伎衣裳を通して日本文化の価値を伝えてきた一連の活動と功績が評価された。

 

 

特別賞(スポンサー賞)

星のや東京 総支配人 池上真敬氏
喜如嘉芭蕉布事業協同組合 理事長の平良美恵子氏は残念ながら欠席となったが、プレゼンターの星のや東京 総支配人 池上真敬氏がスピーチ。

株式会社星野リゾート賞 喜如嘉芭蕉布協同組合

 

沖縄県大宜味村の喜如嘉芭蕉布事業協同組合は、沖縄を代表する伝統織物「喜如嘉の芭蕉布」の制作と継承を支える組織。戦後、存続の危機にあった芭蕉布は、人間国宝・故平良敏子氏らによって復興された。糸芭蕉を育てるところから布を織り上げるまでの高度な技を守り、大宜味村立芭蕉布会館の管理運営や後継者育成を支援。沖縄の風土から生まれた稀有な織物を、生きた文化として次代へつなぐ活動が評価された。

 

ひらまつ賞 奥井海正堂
株式会社ひらまつ 代表取締役社長CEO 三須和泰氏と奥井海正堂 奥井隆氏。

株式会社ひらまつ賞 御昆布司奥井海生堂

1871年創業、福井県敦賀市の老舗昆布商・奥井海生堂。昆布を蔵で寝かせて旨みを引き出す越前若狭の伝統「蔵囲」の技法を継承し、4代目・奥井隆氏は料理人との交流や国内外での講演を通じて、昆布やだしの文化を発信してきた。150年以上受け継いできた技と、日本の食文化を次代、世界へ伝える長年の活動が評価された。

 

株式会社白岩 代表取締役 シャルル・アントワン・ピカール氏
株式会社 和光 代表取締役社長 庭崎紀代子氏よりトロフィーを受け取る、株式会社白岩 代表取締役 シャルル・アントワン・ピカール氏。

株式会社和光賞 株式会社白岩

株式会社白岩は、28年にわたり醸造最高責任者としてドン ペリニヨンを率いたリシャール・ジョフロワ氏が日本酒ブランド「IWA」を手がける。日本の伝統的な酒造りと、シャンパーニュで培ったアッサンブラージュの技術を融合。日本酒の伝統に根ざしながら、その可能性を新たな領域へと押し広げ、世界各国へ展開してきた革新性が評価された。

 

 

株式会社ルミネ 代表取締役社長 表 輝幸氏と杉原商店 社長・和紙ソムリエ 杉原吉直氏。
株式会社ルミネ 代表取締役社長 表 輝幸氏と杉原商店 社長・和紙ソムリエ 杉原吉直氏。

株式会社ルミネ賞 杉原商店

越前和紙の産地・福井県越前市で100年以上にわたり和紙問屋を営む杉原商店。10代目当主・杉原吉直氏は「和紙ソムリエ」として、インクジェットプリンター対応の「羽二重紙」や建築・内装用の不燃和紙など、現代の暮らしや空間に生きる用途を開拓してきた。海外展示会への出展や建築家、アーティストとの協働を通じ、職人の技を新たな需要と結びつけてきたプロデュース力が評価された。

 

 

ふしきの 宮下幸子
株式会社Clear 代表取締役CEO 生駒 龍史氏と、ふしきの 宮下幸子氏。

SAKE HUNDRED賞 ふしきの

東京・神楽坂の「ふしきの」は、2011年の創業時から会席料理と日本酒のペアリングを専門に掲げてきた料理店。料理との相性だけでなく、温度や酒器まで含めて日本酒の魅力を引き出し、料理、日本酒、器をひとつの体験として提示してきた。日本酒ペアリングの先駆者として、日本酒と日本料理の可能性を広げ、新たな食文化として定着させてきた継続的な取り組みが評価された。

 

 

第1回受賞者から見えてくる日本文化の現在地

 

PREMIUM JAPAN編集部を中心に素案が編まれている過程では、編集者それぞれの得意分野からさまざまな候補者が挙げられてきた。第1回目ということもあり、受賞者を選定すること自体に、このアワードの性格が色づけられていくことを考えると、判断に迷うケースが多かったことも事実だ。しかしその度にクオリティ、国際的な視点の有無、革新性・将来性、海外に与える新鮮さ、日本らしさという6つの審査基準に何度も立ち返り、検討を重ねてきた。

PREMIUM JAPAN AWARD 大賞のトロフィー
PREMIUM JAPAN AWARD 大賞のトロフィー制作は、前田育夫男氏率いるマツダのデザインチームが担当。
PREMIUM JAPAN AWARD 2026 観世能楽堂
この日、PREMIUM JAPAN そして PREMIUM JAPAN AWARDのキーカラーである日本の伝統色、海老色に染まった観世能楽堂。

そうして最終的に受賞者たちの顔ぶれを見ると、いくつかの特徴が見えてくる。ひとつは「伝統を現代的な価値へと更新している」という点。SUZUSAN、杉原商店はこれにあたるだろう。伝統工芸、産業の存続が危ぶまれる今、伝統のままでいては、伝統は守れない。大胆な更新を図り、新たな価値を見いだすことで結果として伝統産業を守り、育てている。

 

 

異なるジャンルをつなげているというのも特徴だ。たとえば、大蔵山スタジオは、石材業 × 建築 × アート × 環境再生といういくつもの掛け算がある。シーベジタブルは、漁業 × 研究 × 環境 × 料理であり、白岩はさらに象徴的で、日本酒 × シャンパーニュの知見という、これまでには考えられなかった掛け算、コラボレーションだ。つまり、境界を越えたときに革新性が生まれ、そこに新しい文化が生まれているのがわかる。

 

日本的なものを海外へただ輸出するだけでなく、異文化に日本文化をどう「翻訳」するかに力点を置いた活動も特徴的だった。日本料理大全、中村隼人、坂東玉三郎衣装展もそれにあたるだろう。日本のものをそのまま海外へ持っていくのではなく、その価値が異なる文化圏でも理解される方法を考える。いわば日本文化の「翻訳者」としての役割を担う人々も多かった。

 

文化を育て、次の創造を生み出すための仕組みそのものが、今回の受賞者たちの活動を特徴づけている。

一方で、第1回だからこそ見えてきた課題もある。
今回の受賞者は、食、工芸、伝統芸能、アートなど、PREMIUM JAPANがこれまで扱ってきた領域に厚みがあるもの。その一方、世界における現代の日本文化を考えれば、アニメ、漫画、ゲーム、音楽、映画といったコンテンツ産業の存在は無視できない。

たとえば近年世界的な盛り上がりを見せるシティポップブームはどう評価するのか。日本の80年代の音楽シーンの豊かさに気づいた海外のDJなどが、ヴァイパーウェイヴというジャンルを作り、それが爆発的なシティポップブームに寄与した。知られざる日本を発見し、世界へと紹介し続けた人たちも、アワードの候補者にノミネートされる条件があるのかもしれない。

日本発のIPが国境や世代を越えて支持され、世界の文化や消費にまで影響を与える現在、こうした領域から何を「PREMIUM JAPAN」として評価するのか。今後のアワードにとって大きなテーマになるだろう。また、女性の受賞者が2名(ふしきの、喜如嘉芭蕉布協同組合)というのも、バランスを考えると少ない。

 

第1回の受賞者によって、PREMIUM JAPAN AWARDが評価しようとする「日本文化」の輪郭は見えてきた。 第2回以降、このアワードがどこまでその視野を広げられるか。それはPREMIUM JAPAN AWARD自身が、これからどんな賞になっていくのかという問いでもある。

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