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誰もが避けて通れない「老眼」について医師が解説

  • 2026.10.1

老眼

働く女性が気になる症状や疾患について解説。今回は誰もが避けて通れない「老眼」について、事前に知っておきたい基礎知識や対処法をひも解きます。

出典:シティリビングWeb

教えてくれたのは…岩見久司先生

兵庫県芦屋市の「いわみ眼科」院長。「高度医療を身近に」をモットーに、大学病院などで培った網膜診療(+緑内障診療)と、小児の近視治療の2本柱を軸に診療を行う

Q.老眼の症状は?

加齢に伴ってピント調節をつかさどる水晶体が硬くなり、ピントを調節する力が低下する現象を老眼と呼びます。水晶体は35歳頃から硬くなり始め、55歳頃に症状が完成するといわれています。40代半ば頃から症状を自覚し始めるのが一般的です。人間の目のピント調節は、遠くから近くに寄せることはできますが、近くのものを遠くに伸ばすことはできません。手元が見にくくなったり、手元を見すぎると遠くが見えにくくなったりします。遠視の方は比較的早く自覚しますが、近視の方はメガネを外すなどすれば手元が見えることが多いため、自覚は緩やかです。乱視がある方は人によって見える・見えづらいの感じ方が違います。このため、老眼は人によって対処法が異なってきます。

Q.老眼は避けられないもの?

老眼は加齢に伴う生理現象なので、避けられないものです。近視の方も老眼になります。ただ、老眼を「目の衰え」と捉える必要はありません。メガネやコンタクトレンズなどの視力矯正器具を活用することで、今までとは違う目の使い方に対応し、次のステージへ進むためのポジティブな転換と考えましょう。まずは自分に合った付き合い方を考えることが大切です。

Q.老眼への適切な対処法は?

メガネや遠近両用コンタクトレンズの活用が有効です。老眼用のメガネやコンタクトレンズを作る際は、眼科を受診し、自分の目の状態に合った処方を受けましょう。コンタクトレンズの上からメガネをかけるという手法もあります。レンズの構造上、いずれの場合でもある程度の慣れが必要になってくるので、違和感を感じ始めたら、使用をスタートすることが推奨されています。無理に自力で見ようとせず、道具を上手に活用することが大切です。

Q.日頃からできる対策は?

まずは正しい姿勢で、適切な距離で作業することが大切です。パソコン作業をするときは、足の裏を床につけ、深く腰掛けて、背筋を伸ばしてあごを引き、画面をやや見下げる姿勢が基本です。足、腰とも直角になることをイメージします。作業中は1時間に1回以上休憩を。また、「20・20」という考え方もあります。パソコン作業などで近くのものを見るときは、20分ごとに20フィート(約6m)先を眺めてピントをリセットするという考え方です。「スマホ老眼」と呼ばれる一時的な調節機能の疲労と老眼は別のものです。眼精疲労と症状が似ているため、まずは正しい姿勢で対策をしたうえでそれでも見づらさがあれば、メガネやコンタクトレンズなどでのサポートを検討してみましょう。

Q.老眼を疑ったときにすべきことは?

老眼そのものが目を傷めるわけではありません。対策を取らなかったからといって老眼がそのまま疾患につながることはありませんが、仕事の効率が落ちたり、睡眠の質が落ちたりして幸福度が下がっていくといった、体の負担や損失があることがわかっています。

また、40代以上になると、緑内障などの眼疾患のリスクも高まります。老眼かなと思ったときも、視力検査だけでなく、眼科で精密検査を受けることが重要です。受診の際は、自分が感じている不調や気になる点をあらかじめ整理して医師に相談しましょう。老眼の進行やほかの眼疾患の有無を確認するためにも、定期的な眼科検診を続けることが大切です。老眼に関する研究は日々進んでいます。アップデートされていく情報をキャッチできる、信頼できるかかりつけ医を見つけてみてください。

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