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「ノリで告白しただけ」と言った彼が、私の返事を三日待った理由

  • 2026.10.1
ハウコレ

冗談だからと取り消された告白に、私は三日間、本気で腹を立てていました。三日後、彼から呼び出され、伝えられた言葉に、驚きが隠せませんでした。

罰ゲームの続きだと思った告白

彼は入社が同じ年の同期で、飲み会の帰りに駅まで一緒になることは珍しくありませんでした。その日の店では、酔った同期の一人が「今日誰か告白しろよ」と言い出し、彼もその輪の中で笑っていました。

駅まであと少しというところで、彼は歩く速さを落として、私の後ろに回りました。振り返ると、コンビニの袋を提げたまま、こちらを見ずに言いました。

「好きなんだよね」

私が足を止めた数秒のあいだに、彼は先に笑いました。

「ごめん、今のはノリで告白しただけ。忘れて」

「うん。わかった」

店での話が頭に浮かびました。誰かに言えと言われて、断りづらそうな私を選んだのだと思いました。改札で別々のホームに向かってからも、彼が最後まで目を合わせなかったことばかり思い返していました。

笑い話にされていると思った三日間

次の出勤日、彼は「おはよ」といつもの声で言い、休憩中は別の同期と食べに出ていきました。あの輪の中で、駅での話が笑い話になっているのだろうと思いました。

それでも私は、チャットの画面を開いては閉じていました。「あれ、どういう意味」と打って、消しました。嘘に本気で返したら、それこそ笑われる気がしたからです。

二日目も、三日目も、彼からの通知はありませんでした。忘れてと言った本人が、本当に忘れたように振る舞っている。それが何よりずるいと思いました。

もう一度、今度は笑わずに

三日目の帰り、ロビーの自販機の前に彼が立っていました。

「三日前の、忘れなくていい」

「罰ゲームじゃなかったの」

用意していた言葉の中でいちばんとがったものが、先に出ました。彼は缶を握ったまま、今度は目をそらしませんでした。

「罰ゲームは関係ない。あれ、本気だった」

三日間、腹を立てていた相手に、本気だったと言われている。怒りの置き場所がなくなって、私は自販機の缶の並びに目を逃がし、鞄の持ち手を握り直しました。

「じゃあ、なんで冗談にしたの」

「困った顔してたから、逃げ道作ったつもりだった。でも、後悔してた」

「返事はいつでもいい。ただ、なかったことにはしないでほしい」

そして...

「わかった。なかったことには、しない」

それだけ答えるのが精いっぱいでした。駅までの道で、彼は三日前のように後ろではなく、隣を歩きました。

嘘だと思っていた三日間より、本気だとわかってからの数分のほうが、ずっと落ち着きませんでした。返事はまだ決めていません。ただ、店での話を思い出すことは、もうなくなりました。

(20代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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