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「ノリで付き合った」と送った彼→一晩悩んだ私が、会社の休憩室で送ったメッセージ

  • 2026.10.18
ハウコレ

軽い気持ちで送った「ねえ、なんで私に告白してくれたの?」に、彼から2通の返信が届いたのは20分ほどたったころでした。続きの言葉も電話もないまま、既読だけがついた画面を見て、その答えを読んだ私はスマホをクッションの下に押し込みました。

2通だけの答え

彼と付き合い始めたのは半年前です。友人の家でバーベキューをした帰り道、駅までの途中で「付き合ってみる?」と言われ、その場でうなずきました。

送ったきっかけは、会社の同僚から、彼が私のどこを好きになったのか聞かれたことでした。答えられない自分に気づいて、軽い気持ちで打ったのです。

「ねえ、なんで私に告白してくれたの?」

届いた返事は、2通だけでした。

「正直に言う」

「ノリで付き合った」

上から下へ、何度も読み返しました。半年分の写真も、彼の部屋に置いてある私の歯ブラシも、急に借り物のように思えてきました。

打っては消した返事

返す言葉を、何通りも打っては消しました。

「じゃあ、別れる?」

「ひどくない?」

どちらも、送信する前に削除しました。

彼からの続きは届きません。電話もかかってきませんでした。画面は、私がつけた既読のところで止まったままでした。

一言で片づけられる程度の話だったのだと思いました。今頃、彼は何事もなかったように眠っているのだろうか。そう考えるたびに、クッションの下へ手を伸ばしかけてはやめていました。

その夜は部屋の明かりを消せないまま、カーテンのすき間が白くなるのを見ていました。

1分もかからずに届いた返信

次の日、会社の休憩室で、ようやく短いメッセージを送りました。責める言葉も、別れの言葉も選びませんでした。

「私は、ノリじゃなかったよ」

既読はすぐにつきました。1分もかからずに、返信が2通。

「うん。返事、ずっと待ってた」

「今度はノリじゃなくて、ちゃんと言いたいことがある。会える?」

ずっと待ってた、の部分を指でなぞりました。続きも電話もなかった間、彼も画面を見ていたのだろうか。冷たいと思い込んでいた沈黙の意味が、少しだけ揺らぎました。

そして...

仕事帰りに、駅の改札前で彼と待ち合わせました。目の下にうっすらくまを作った彼は、私の前に立つと頭を下げました。

ゆっくり顔を上げた彼が、息を吸うのが分かりました。改札を抜けていく人の流れの中で、私は黙って次の言葉を待ちました。「ちゃんと言いたいこと」が何なのか、そのときの私はまだ知りませんでした。

どうして彼は、2通だけ送ったあと、何も足さずに待っていたのでしょうか。

(20代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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