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社内での気まずい瞬間。ノリノリで自作の歌を歌う後輩。「見なかったフリ」か「あえて声をかける」か優しすぎる正解探し【書評】

  • 2026.9.27

【漫画】本編を読む

誰にも見られていないと思って、つい鼻歌を歌っていた。そんなところを誰かに見られたら、かなり恥ずかしい。では逆に、“見てしまった側”はどう振る舞えばいいのだろう。何も見なかったふりをするのが優しさか、それとも声をかけたほうがいいのか。

『働く!くよくよ犬』(ろふ/KADOKAWA)は、周囲に気を使いすぎて、何かと考え込んでしまう主人公・イヌのお仕事コミック。些細な出来事にも「どうするのが正解だったんだろう」と悩み続けるイヌの姿が、なんだか他人事とは思えない。

ある日、資料を探しに資料室へやってきたイヌ。扉を開けると、中から「フンフン〜♪」とご機嫌な歌声が聞こえてくる。歌っていたのは後輩のネコくん。しかも「資料をさがそ〜♪」「シリョウの宝島〜♪」と、どうやら自作の歌まで披露している。

ここで声をかけたら、歌を聞かれていたと知って恥ずかしいかもしれない。だからといって、黙って出ていくのも不自然ではないか。これ以上歌い続けてしまう前に言ってあげるほうがいいか。相手を気遣えば気遣うほど、どちらを選んでも間違いに思えてくる。イヌの頭の中では、またしても“正解探し”が始まるのだが……。

気を回しすぎるイヌと、能天気なネコくん。そんな2人のやりとりがたまらなくおかしい。こんな些細な場面にまで全力で悩んでしまうイヌを見ていると、きっとあなたも、「そこまで考えなくても大丈夫!」と思わず声をかけたくなるだろう。

文=アサトーミナミ

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