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「むにゅむにゅ」スクイーズになぜハマる⁉脳科学と心理学から読み解く3つのポイント

  • 2026.9.26

「スクイーズ」というおもちゃを知っていますか?
『むにゅむにゅ』が大人気なんです。

札幌市豊平区に、5月にオープンしたばかりのポップな雑貨店「Mooocch(もっちゅ)札幌西岡店」があります。
ドアを開け足を踏み入れると、棚いっぱいに敷き詰められた愛らしい雑貨たちが訪れる人を迎え入れます。

開店のチャイムが鳴ると同時に、店内は一瞬にして親子連れでいっぱいに。
子どもたちが一目散に駆け寄り、目を輝かせながら手にとっているのが、今空前のブームを巻き起こしている「スクイーズ」です。

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店内には約100種類ものスクイーズがずらりと並びます。

おいしそうなフルーツサンドやショートケーキ、光を透かしてキラキラと輝く涼しげなゼリー、つぶらな瞳で見つめてくるイヌやウサギなどの動物モチーフまで、そのバリエーションは目移りしてしまうほど。

価格も100円台の手軽なものから、こだわり抜かれた3000円ほどのものまでそろっていて、1日に約80組もの親子がこの『むにゅむにゅ』とした世界を求めて訪れます。

スクイーズとは、英語で「押しつぶす」「ぎゅっと握る」を意味する言葉。
ウレタンやシリコンなどの柔らかい素材で作られていて、指でギュッと押し潰すと「むにゅっ」「ぷにゅー」と形を変え、手を緩めるとまるで生き物のようにゆっくりと元の形へと戻っていきます。

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店内でカゴいっぱいにスクイーズを集めていた小学5年生の女の子に話を聞くと、「とにかくかわいくて気持ちいい!触るとプニューって押される感じが好き。学校でもはやっています」と笑顔。

さらに、小さなお気に入りを大切そうに抱えていた小学3年生の女の子からは、大人が思わずハッとするような答えが返ってきました。

子どもも「ストレス解消になる」

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「家に7個くらい持っている」と教えてくれた小学3年生の女の子の答えには思わずハッとさせられます。

「触りたくなるのは、いやなとき…お母さんに怒られたときとか。触っているとストレス解消になる」

幼い子どもたちにとっても、スクイーズは日常のイライラや落ち込んだ気持ちをそっと解きほぐしてくれる、大切なお守りのような存在になっているようです。

気持ちよさそうだな…大人も魅了

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スクイーズの魅力にハマっているのは、子どもたちだけではありません。一緒に買い物に来ていた母親たちにたずねてみると、意外な本音が飛び出しました。

「最初は全然興味がなかったんです。でも、娘がTikTokやInstagramで動画を楽しそうに見ていて、一緒に眺めているうちに『気持ちよさそうだな…』って思うようになって」

今やママ友同士の間でも「どうやって買った?」と情報交換が行われるほどの熱狂ぶり。
見た目のかわいらしさに魅了されて観賞用としてコレクションする大人もいれば、焼き立てのパンのような甘い香りがつくスクイーズに「おいしそうで思わずかじりたくなっちゃう」と癒やされる人も。

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取材した森田絹子キャスター自身も「実は私も大好きで、デスクワークの合間にずっと握っているんです」と告白。
固くなった頭や気持ちをフワッと緩めてくれる触感は、世代を超えて人々を虜にしています。

一見すると単なるかわいらしいおもちゃですが、なぜこれほどまでに私たちの心を掴んで離さないのでしょうか。

心理と脳科学からハマる「3つの理由」が

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その理由について、コミュニケーション論を専門とする明治大学の堀田秀吾教授は、人間の心理と脳科学の観点から次の「3つの理由」を挙げて分析しています。

①予測どおりで安心

押し潰しても「必ずゆっくり元の形に戻る」という決まった反応が返ってくるため、人間の脳は予測通りの挙動に安心し、気持ちがスッと安定します。

②人の肌に近い感触

柔らかくぬくもりを感じさせる感触は、無意識のうちに幼少期の記憶や、親に抱きしめられたときのような安心感を呼び起こします。

③手への刺激で気分転換

「握る・戻る」という単純な動作の繰り返しは脳に伝わりやすく、仕事や勉強で疲れた脳のストレスをリセットする絶好の刺激になります。

単なる流行にとどまらず、人間の本能的な「癒やされたい」という欲求に見事に答えていることが、ヒットの裏側にあるようです。

被災地での癒しにも

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このスクイーズが持つ高いリラックス効果は、福祉や支援の現場でも注目の的となっています。
子どもの支援団体「セーブ・ザ・チルドレン」では、熊本地震で被災した子どもたちへ支援物資を送る際、衛生用品とともにスクイーズを「緊急子ども用キット」として配布しました。

環境の急激な変化による不安や恐怖、強いストレスを抱えた子どもたちの心を和らげるツールとして、スクイーズの「握る癒し」が一役買いました。

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また、手軽に手に入らない場合や自分だけのオリジナルを作りたい人たちの間では、手作りがブーム。

東北電力の公式YouTubeチャンネルなどでは、市販のスポンジや粘土をカットして絵の具で色をつけ、本物そっくりの「メロンパン風スクイーズ」などを自宅で作るDIY動画が公開され、話題を呼んでいます。

手のひらでむにゅむにゅするスクイーズ。
仕事や勉強の合間に、あるいは少し心が疲れてしまったときに…ギュッとひと握りするだけで、きょうもどこかで誰かの心が優しく解きほぐされています。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2026年8月19日)の情報に基づきます。

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