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「やっぱり何度も食べたくなる」札幌に『下町の洋食店」があった 家族で紡ぐメンチカツ

  • 2026.9.26

HBC テレビで、毎週月~金曜ごご4:50~7:00に放送中の情報ワイド番組「今日ドキッ!」。
北海道のさまざまな話題をご紹介している「今日ドキッ!」から、選りすぐりの情報をお届けします。

新しいお店が次から次へとオープンする一方、長く続いているお店があります。
北海道で50年以上続くお店にスポットをあて、愛されている理由を探るコーナー「ザ・ロングセラー愛されるにはワケがある」。
今回は、家族で紡ぐ「メンチカツ」。札幌の老舗洋食店に密着しました。

下町の洋食屋さんのメンチカツが長年愛され続けるワケ

札幌駅の東側にある、通称「ななめ通り」。

Sitakke

その一角に、昔ながらの風情を残す店があります。
創業67年目、「下町の洋食屋 味かつ」です。
こちらのロングセラーは…

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客:「メンチカツ定食ですね」

客:「ほぼ毎回メンチカツ頼んでますね」

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客:「やっぱりこのメンチカツですかね」

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サクっとした衣に、濃厚なデミグラスソース。
ひと口かじれば、中から肉汁があふれるジューシーなメンチカツです。

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実里さん:「不動のナンバー1ですね。お父さんの代から1位は絶対にメンチカツは変わらない」

店を切り盛りするのは、3代目の福田 厚子さん。
そして、娘の佐々木 実里さんです。

メンチカツの具材は、国産和牛・道産豚の合いびきひき肉とタマネギ。
フードプロセッサーでおろしたタマネギを、水分が飛ぶまで3時間以上、焦げつかないように煮込みます。
1日寝かせて、ひき肉や調味料と混ぜ合わせていきます。

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実里さん:「配合はですね、とても企業秘密ですね。誰も知らないです。あまり」

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そして、牛と鶏のブイヨン、タマネギやニンジンなどをじっくり煮込んで作る秘伝のデミグラスソースをかければ、完成です。

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このメンチカツを考案したのが、実里さんの父、福田 智さんです。

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厚子さん:「マスターが東京でメンチカツを食べて、それよりも自分の方がおいしく作れるんじゃないか?っていうのが元」
実里さん:「そうなの?それは知らなかった」厚子さん:「マスターの前にお店をやっていた人がいる先代に、その方はメンチカツを出していなかった。うちが始めた」

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約100年前に建てられた建物はもともと呉服店でした。
1959年、初代の太田さんが味かつを創業。
マチの定食屋さんとして営業していました。

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一方、智さんは当時、グランドホテルの洋食部門でシェフを務めていました。

厚子さん:「初代が『このあと店をやらないか?』という勧めで、本人も独立したかったんでしょうね。それで決心して」

約15年間、ホテルの洋食シェフを務めた智さん。
1992年に店を継ぎ、洋食の技術を生かして新たにメニューに加えたのが「メンチカツ」でした。

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厚子さん:「メニューを、時期がきたら変えていかないと、お客さんが飽きちゃうと思って、盛り合わせを作った」

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客:「オムメンチカツ、大盛にしました」
番組スタッフ:「食べきれそうですか?」客:「余裕で食べられます」

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客:「ゆうちゃんランチ。好きなものが詰まっている感じ。うちの先輩が、『おいしい』と連れて来てもらっておいしかった」

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客:「ハンバーグにメンチカツをトッピングしました。サッカー部って言われました」

客:「去年、東京から引っ越してきたんですけど、東京でもこれくらいおいしいメンチカツは中々ない」

厚子さん:「自然とメンチカツがウチの売りになっていった。最初はそうではなかったけど、徐々にメインになっていった」

先代の定食メニューを受け継ぎながら、メンチカツも店の味として定着。
店は少しずつ、軌道に乗っていきました。
ところが智さんの体調に変化が…。

Sitakke

実里さん:「『疲れた、疲れた』とは言っていたんですよ、ずっと。年齢もあって『疲れているのかな』ってずっと思っていたんですけど、そこで病気が見つかった。すぐに余命宣告という感じでしたね」

余命4カ月…智さんの体にガンが見つかりました。

Sitakke

実里さん:「『マジかー』っていう感じでしたね。本人の方が意外とあっけらかんとしていて、私の方がかなり号泣でしたね」
番組スタッフ:「闘病中にお店はどうしていた?」厚子さん:「ずっとやっていましたよ。やっていたの。休まずに。こうやってソース作っているんだなとか、いろいろ見ていましたけど、どのくらい煮詰めるのかとかはわからなかった」

接客を担当していた厚子さん。
見よう見まねで調理をすることに…
それでも、休まずに店を守り続けました。

実里さん:「父が入院している病院にレシピを聞いたり、今までの見て覚えたソースを作って持って行ったりして、何が足りないかというのを食べて試食してもらった、病室で」

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厚子さん:「もうそのまま辞めたほうがいいかなと考えたときももちろんありますし、娘の後押しがなかったら、私は本当に辞めていたかもしれない。『折角お父さんが何十年もやってきたお店なんだし、元気なうちはやったほうがいいんじゃないの?』」

孫と過ごす時間を、何よりも楽しみにしていた智さん。
ガンが見つかって、約半年後の去年3月、家族に見守られながら静かに息を引き取りました。

Sitakke

厚子さん:「たまたまお店がお休みだった。お父さんらしいな、というか、この時を選んでくれたのかな」

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実里さん:「具合悪そうな写真が最後に厨房で撮った写真。ああいうキャラですね。陽気なおじさん」厚子さん:「まず面白い」
実里さん:「どこかしらに遊びに来ていそうなので寂しいかなって、自分の写真がなかったら」

意思を継ぎ、店を続けることを決意します。

厚子さん:「失敗しながら、時間かかりながら、本当にお客さんが困るんじゃないかというくらい手間かかりながらやっていた。お客さんが来なくなったらどうしようとか、不安はすごいありましたよ」

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実里さん:「父は『もっとちゃんとやれ』って思っているかもしれないけど、なるべく父の味に近づけるように作っています、いつも」

正午前には、ほぼ満席なります。

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客:「やっぱりここのメンチカツおいしいので、何度も食べたくなる」

客:「10年以上は来ている。衣はサクサクで中はジューシーでおいしいです」

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客:「30年くらいの常連。これ全部食べています」
客:「おいしいお店は、それなりにお金を出せば、円山の方に行ったらあったりする。ビジネス街界隈で食べられるところはここくらいしかない。下町の洋食屋さんにぴったりなお店」

愛されるワケは…

智さんから2人へ受け継がれるメンチカツ。
愛され続ける、そのワケとは…

Sitakke

実里さん:「料理って愛情がないとおいしくないのかなって思うので、父が愛情を込めて作っていたメンチカツを引き継いで、私たちも父の味を受け継ごうという愛情を持って作っているので、ずっとおいしいのかな」

Sitakke

厚子さん:「変わったねって言われないように、お父さんの味つけを忠実に、なにも変えることなく、そこだけは守り続けて作っています」

【下町の洋食屋 味かつ】

住所:北海道札幌市東区北7条東4丁目4—28
電話:011-711-4650
営業時間:午前11時30分~午後2時(ラストオーダー午後1時30分)
定休日:日曜・祝日

※掲載の内容は番組放送時(2026年9月3日)の情報に基づきます。

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