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夫のせいで娘がやけどの危機「大げさ。痛い思いしないとね」危機感のない夫に訪れた自業自得の悲劇とは

  • 2026.9.19

ある日、体調不良の私に代わり、「育児は任せろ」と豪語した夫。しかしスマホに夢中になり、娘が高温のブラシアイロンで遊ぶヒヤリ事態を招いてしまいます。厳しく咎める私に、「大げさだよ」と鼻で笑いますが、夫はもう一つ大きなミスを犯していて……。自らの失敗で、手痛い報いを受けることになるのです。

あわや大やけどなのに…

娘が3歳になったばかりのころの出来事です。風邪気味の私に、夫は「娘は僕が完璧に見てるから、ゆっくり寝てなよ」と自信満々に言いました。普段から育児を私に任せ気味の夫にお願いすることに不安がありましたが、久しぶりの体調不良でダウンしていた私は、今の自分よりも夫に娘を見てもらうほうがいいのかもしれない、と思い、その言葉に甘え「まだまだ危険がわかってない年齢だから、目を離さないで十分注意してね」と念を押し、寝室で休むことにしたのです。

しばらくすると、洗面所から洗濯機が回る音が聞こえてきます。「あ、洗濯までしてくれてるんだ」と安心して休んでいたのですが、喉の渇きで目が覚めてリビングへ。見ると、夫はソファに寝そべり、イヤホンをしてスマホゲームに没頭し、娘の姿はありません。「あれ?」と思ったのと同時に、隣の部屋から奇妙な臭いが漂ってくるのに気づきました。

慌てて部屋を覗き込むと、娘が私のコードレスのブラシアイロンを手に、お人形の髪をとかしているではありませんか! 私はいつも手の届かないところに置いていたはず。夫が洗濯の際に、何らかの理由で移動させたのかもしれません。ブラシは電源が入って熱くなっており、ナイロン製の人形の髪がドロドロに溶けて焦げ臭いが部屋に充満していました。

私は悲鳴を上げてブラシを回収し、電源を切りました。そして、夫に「何してるのよ! ちゃんと見ててって言ったじゃない!」と状況を説明し厳しく詰め寄ります。夫は、娘が隣室で遊んでいたことは知っていたものの、そのまま黙認していたよう。スマホを眺めたまま「おままごとしただけでしょ。ちょっと痛い思いしないとわからないこともあるし、大げさなんだよ」と鼻で笑ったのです。

確かに経験から教訓的に危険を学んでいくこともあるかもしれませんが、娘はまだ3歳。ましてや、やけどの危険がある行為なんて親が事前に止める必要があると私は思います。夫の、親として信じられない危機感のなさに私は怒り心頭。「何が『育児は任せろ』よ! 娘がやけどでもしたら、どうするのよ!」とさらにかみつきました。

しかし、ここで状況は一変します。洗面所からガガガッと大きな異音が響き、洗濯機が異常停止したのです。その音を聞いて、訝しげな顔をした夫は洗面所へ急ぎます。そして洗濯機の蓋を開けると、今度は夫が悲鳴を上げる番。洗濯槽の中で、彼が自慢していた限定モデルの高級腕時計と、仕事の重要データが入ったUSBメモリが水浸しになっていました。

もちろん修復は不可能な状態。夫はスマホに没頭するあまり、周囲への注意力がゼロになっていました。そのため、ブラシアイロンを娘の手が届く場所へ移動させたことにも気づかず、自分のズボンのポケットに物を入れたまま洗濯機に放り込んだことも気づかなかったのです。確認と注意を怠った結果、娘を危険に晒し、自分も痛い目にあったということです。

「スマホに夢中で注意力をなくして、子どもの見守りも自分の服のポケットの確認さえも全部テキトーに済ませた結果がこれよ。さっき『ちょっと痛い思いしないとわからない』って言ってたけど、あなた自身も痛い目を見ないとわからないってことね」と私が冷ややかに告げると、夫は絶句していました。

水浸しになった大切な時計とUSBを見つめ、自分の無責任な発言が見事に自分へ跳ね返ってきたことを悟ったのでしょう。「……ごめん、君の言う通りだ」とようやく非を認めたのでした。私が「修復不可能なのが、娘じゃなくて、物でよかったね」というと、夫は青ざめて「本当にそうだね……」と深く反省したようでした。

その後、溶けた人形と、人形の髪の毛がベッタリこびりついたブラシアイロンを夫のおこづかいで弁償してもらい、壊れた腕時計の破片が散乱する洗濯槽の片づけなど、すべての後始末を夫に自分でしてもらったのでした。以降の夫は娘の相手をするときはスマホを別の部屋に置き、目を離さずに全力で向き合うように。さらに、「これ、手が届くと危ないね」と、娘が触ると危険なものがないか自ら進んで部屋の安全確認までするようになりました。

娘にけががなかったのは幸いですが、育児を甘く見すぎた夫の無責任さが、取り返しのつかない事態を招くところでした。何が危険でどう守るべきなのかという安全への危機感は、親のどちらか一方だけでなく、夫婦二人の共通認識として常に揃えておかなければならないのだと私自身も痛感した出来事です。

◇ ◇ ◇

娘さんにけががなく、本当によかったです。3歳の子どもは、身の回りにあるものの危険性をまだ十分に理解できません。今回のように、普段は安全な場所に置いていても、別の場所に動かしたことで危険な状況が生まれることもあります。子どものそばで何かを動かしたり片づけたりするときは、「子どもの手が届く場所になっていないか」を意識することが大切ですね。

また、育児中にスマホに集中したり、イヤホンで周囲の音が聞こえにくい状態になったりすると、子どもの行動や危険のサインに気づくのが遅れるおそれがあります。今回のように、少し目を離した間に危険な状況が生まれることも。子どもと一緒にいる時間は、できる限りスマホを別の場所に置く、イヤホンの使用を控えるなど、意識的に子どもや周囲の状況に注意を向ける工夫をしたいですね。

そして、子どもの安全に対する意識は、夫婦どちらか一方だけでなく、ふたりで共有しておくことがとても大切です。「危ないものをどこに置くか」「目を離す場合はどうするか」など、日ごろから話し合っておくことが、子どもの安全につながるのではないでしょうか。

著者:松原櫻子/40代・ライター。3歳の娘を育てる母。イヤイヤの地雷を踏まないように、日々忍者のごとくそろりそろりと歩いている。

作画:Pappayappa

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)

ベビーカレンダー編集部

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