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仕事帰りの「ちょっと一杯」「もう一軒」が止まらない! 実在する酒場を巡る30代女性の「ひとり飲みアル記」が酒好きの心をくすぐる!【書評】

  • 2026.9.18

【漫画】本編を読む

『ソロ酔い酒場 今日も寄り道ひとり飲み』(せんべろnetひろみん:原作、なかはら・ももた:漫画/主婦と生活社)は、仕事終わりの一杯をこよなく愛する30代女性が、実在する酒場を巡る「飲みアル記」だ。安くてうまい酒と肴を求めて気になる店へ。ひとり飲みだからこそできる自由さと楽しさが詰まった、呑兵衛にはたまらない酒場漫画である。

主人公の千石麦子はWeb系企業で働く30代女性。そんな彼女の日々の楽しみは、仕事帰りのひとり飲みだ。直帰する日の出先の街で気になった店に立ち寄ったり、早上がりできた日には前から狙っていた店へ行ったり。休日は朝から飲むこともある。しかも、一軒で終わるとは限らず、「もう一軒くらいなら」とハシゴしてしまうのは酒好きなら思わず共感してしまうだろう。

そして実在する店が登場するのが本作の特徴だ。やきとんや刺身、揚げ物など、その店ならではのつまみと一緒に酒を楽しむ麦子の姿を見ていると、否応なく一杯やりたくなってくるのだが、そんなとき実際に店を訪れることができてしまうのだ。なお原作を手掛けているのは人気飲み歩きサイト「せんべろnet」を運営するひろみん氏。東京の赤羽、五反田、溝の口など、長年酒場を巡ってきたガチ呑兵衛である氏ならではの視点が、店選びや注文、ひとり飲みの楽しみ方を教えてくれる。

そして第3巻では、麦子の酒場巡りはこれまでの東京近郊から大阪の天満や新世界などにまで広がり、計10店舗の酒場が登場する。馴染みの店で落ち着いて飲むのもいいけれど、出張先の見知らぬ街で初めての店に飛び込むのもひとり飲みの醍醐味であり、酒場開拓のワクワク感を疑似体験できるだろう。

自分の好きな店へ行き、好きなものを注文し、好きなタイミングで次の店へ向かう。誰にも気をつかわなくていいひとり飲みには、ひとり飲みだけの贅沢がある。本作を読んだ夜の翌日は、仕事上がりの時間が待ち遠しくなっているはずだ。

文=練馬麟

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