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「猫が障子を破ったんだから、弁償してよ」夫だけを責めた妻が、実家の義母にぴしゃりと言われて黙り込んだ理由

  • 2026.9.19

旅行のあいだ、猫は妻の実家に預けました

夫婦そろって旅行に出ることになり、飼い猫を妻の実家に預かってもらいました。義母は快く引き受けてくれて、猫のほうも慣れた顔で縁側に寝そべっていたそうです。預けるときは妻もお礼のお菓子を持って、笑顔で頼んでいました。

旅行から帰った翌日、車で猫を迎えに行く途中でした。助手席の妻が、急にこちらを向いて言いました。

猫を迎えに行く車の中で、妻が急に切り出しました

「猫が障子を破ったんだから、弁償してよ」

聞けば、預けているあいだに、猫が実家の障子を破ったとのことです。

飼い主はふたりのはずですが、妻はそれを私ひとりの責任のように言います。

猫を飼おうと言い出したのは妻のほうなのに、と喉まで出かかりました。

とはいえ、実家に迷惑をかけたのは確かなので、私はお詫びの気持ちを封筒に包みました。

障子には猫の手の形の穴。義母は封筒を押し返しました

実家に着くと、障子には確かに、猫の手の形の穴が開いていました。

当の猫は、その障子の前で丸くなって寝ています。

義父は奥の部屋で、新聞を広げていました。私は義母に頭を下げて、封筒を差し出しました。

「すみません、うちの猫が」

「大したことないから、いいのよ」

「猫だもの、そういうこともあるわよ」

義母は笑って、封筒を押し返しました。それで済むはずでした。ところが妻は、引き下がりません。

「謝るなら、あんたでしょう」

「弁償するのが当然でしょ。ちゃんと謝りなさいよ」

妻は、私に向かってそう言いました。

まるで自分は関係がない、という顔です。私は封筒を持ったまま、言葉を失いました。

すると義母が、湯のみを置いて、妻のほうをまっすぐに見ました。

「あんたはどうして、旦那さんにばかり押しつけるの」

「謝るなら、あんたでしょう」

妻は口を開きかけて、閉じました。それから猫を抱き上げて目を逸らし、そのまま黙り込みました。

奥の部屋で新聞を読んでいた義父が、紙面の陰で小さくうなずいたのが見えました。

義母は何事もなかったように、お茶を注ぎ足してくれました。

猫だけが、妻の腕の中であくびをしていました。

帰りの車で、妻はひとことも話しませんでした。

猫は後ろの席で、のんきに鳴いていました。私も何も言いませんでした。責めるつもりは、最初からなかったからです。

そして翌週、妻は自分で障子紙を買って、ひとりで実家へ行きました。

義母とふたりで障子を貼り直してきたそうです。帰りに、義父の好きな和菓子も買って帰ったと聞きました。帰ってきた妻は、猫を撫でながら言いました。

「次は、ふたりで預けに行こう」

私は黙ってうなずきました。猫はいまも、破った障子のことなど知らない顔で、私の膝の上で寝ています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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