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いまだ人気のZ900RS、どうカスタムする? AELLAが作り上げた「走っても眺めても気持ちいい」一台

  • 2026.9.15

発売からしばらく経った現在も、人気の衰えを知らないカワサキ「Z900RS」。その人気ゆえに各社からさまざまなカスタムパーツが登場してきたが、実際にどんなカスタムが楽しめるのだろうか。今回は過去にRIDERS CLUBで紹介した、AELLAが手がけたZ900RSを改めて振り返る。愛車のカスタムを考えている人は、ひとつの参考にしてみてほしい。

※この記事は過去に『RIDERS CLUB』に掲載された内容をもとに、WEB向けに再構成したものです。掲載されている製品の仕様・価格・販売状況などは取材当時の情報となります。

問/アエラ TEL075-622-7439

http://www.aella.jp/

インプレッションライダー:青木宣篤

走って分かるAELLAのこだわり。Z900RSの操作感まで変えるカスタム

跨がって最初に感じたのは、「このバイクは街乗りするのがラクそうだ」というものだった。

AELLAのアルミ削り出し可変ハンドルは、絞り角を変更できる。ハンドルを手前側に倒せば、垂れ角を付けることも可能だ。

セパレートハンドルではなく、いわゆるバーハンドルに類する形状なので、ポジションはアップライト。跨がっただけでも自然で快適に感じられた。

ところが走り出してみると、ポジション以上に驚かされた。

「ハンドルは、走りのフィーリングにこれほど大きな影響を及ぼすパーツだったのか」と、改めて感じさせられたのだ。

その名の通り、アルミ削り出し材で製作されたハンドルは、ノーマルのパイプハンドルに比べて剛性が高い。その恩恵として、フロントタイヤの接地感をつかみやすく、タイヤやサスペンションの動きも手元へ伝わってくる。

KAWASAKI Z900RS build by AELLA
KAWASAKI Z900RS build by AELLA

単にポジションを変えるだけではない。ハンドルの高剛性化によって得られるインフォメーションの多さは、このパーツの大きな魅力だと思う。

サスペンションは、跨がった瞬間には「少し硬そうだな」と感じた。しかし走り出すと、前後のバランスがうまく取れていることが分かる。

スロットルを開ければ荷重が自然にリアへ乗り、安心してアクセルを開けていける。

装着されていたタイヤは、ビンテージスタイルのトレッドパターンが印象的なピレリ・ファントム スポーツコンプRS。

クラシカルな見た目ながら現代の技術が投入されており、安心感は高い。気持ちよくなってスロットルを大きく開けるとリアタイヤが滑り出す場面もあったが、その動きは非常にコントローラブル。滑り始めても怖さを感じにくく、バイクとの対話を楽しめる。

リアサスペンションには、AELLAとギアーズレーシングが共同開発したHILL2を装着。車体とのバランスもよく、Z900RSの持つ扱いやすさを崩さずにスポーティな走りへ対応していた。

マフラーは、アールズギア「ワイバン」とAELLAのコラボレーションによるチタンフルエキゾースト。

全域でノーマルを上回るパワーとトルクを発揮し、特に高回転域での抜けのよさが気持ちいい。サイレンサーエンドにはAELLAオリジナルのアルミ削り出しパーツが組み合わされ、性能だけでなく見た目にもこだわった仕上がりだ。

さらに、クランクケース内圧を適正に保つ内圧コントロールバルブも装着されていた。

エンジンブレーキを軽減するパーツだが、同時に装着されたアドバンススロットルパイプとの相乗効果もあり、スロットルを開けた時のフィーリングにも変化を感じた。

KAWASAKI Z900RS build by AELLA
KAWASAKI Z900RS build by AELLA

ライディングステップキットも印象深い。

操作した時の質感が非常に高く、足から伝わってくるカッチリとしたフィーリングは、高精度な削り出しパーツならではのものだ。

こうした感触はスペックには表れにくいが、実際にバイクへ触れるたびに感じられる部分でもある。

アルミ削り出しのタンデムステップも同様で、出し入れした際の「カッチ」という節度感が気持ちいい。意味もなく何度も出し入れしたくなってしまうほどだった。

そして、このZ900RSが魅力的なのは、走りだけを追求したカスタムではないことだ。

オーバーサスペンションやパフォーマンスダンパーといった走りに作用するパーツを取り入れながら、車体各部には高品質なビレットパーツがふんだんに使われている。

速く走るためだけなら、ここまで細部の質感にこだわる必要はないかもしれない。

しかしZ900RSは、走っている時間だけが楽しいバイクではない。ガレージに停めた愛車を眺めたり、磨いたり、少しずつ自分好みのパーツを加えたりすることも、このモデルならではの楽しみ方だ。

発売から年月が経ってもZ900RSの人気が続いている理由のひとつは、こうしてオーナーそれぞれが自分なりの一台を作れる懐の深さにもあるのだろう。

今回紹介したAELLAのZ900RSも、数あるカスタムのひとつ。

現在の愛車にどんなパーツを加えるのか。あるいはこれからZ900RSを手に入れ、どんな一台に仕上げていくのか。

過去に作られたカスタムマシンを振り返ってみることも、自分だけのZ900RSを考えるヒントになりそうだ。

KAWASAKI Z900RS build by AELLA
リアサスペンションはギアーズレーシングと共同開発中のHILL2。φ45mmのピストンバルブと別体型リザーバータンクが安定した減衰力を発揮する。伸び側15段階、圧側10段階調整可能
KAWASAKI Z900RS build by AELLA
高性能で定評のあるワイバンとのコラボレーションによるチタンフルエキゾーストマフラーは、全域でパワー、トルクとも向上。サイレンサーエンドキャップはアエラオリジナルのアルミ削り出し
KAWASAKI Z900RS build by AELLA
通常は21°固定のハンドル絞り角を、19/21/23°に調整可能なアルミ削り出し可変ハンドル。ノーマル比で高さは約20mm低く、幅は最大40mm狭くなる。高剛性化により、フロントの安心感も向上
いまだ人気のZ900RS、どうカスタムする? AELLAが作り上げた「走っても眺めても気持ちいい」一台
オーバーサスペンションは、スイングアーム後端に可動ウエイトを装着することで振幅を相殺するパーツ。路面追従性向上、トラクションのコントロール性向上など、さまざまな効果が期待できる
KAWASAKI Z900RS build by AELLA
フレームスライダー付きの専用ステーで装着したパフォーマンスダンパーは効果絶大。「フロントブレーキを強くかけながらコーナーに進入しても、前輪がアウト側に逃げない。」と青木さん
KAWASAKI Z900RS build by AELLA
Z900RS専用に設計されたライディングステップキットは、後10/20mm、上10/20mmの計4ポジション。耐久性に優れる無電解ニッケルメッキが施され、渋みのあるシルバーが足元を飾る
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