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庭付き一軒家を購入した次女夫婦。自宅を手放さざるを得なかった長女夫婦【お父さんの娘は私だけ】

  • 2026.9.12

最期の時が近づいた父幹久さんの病室で「お父さんの娘は私だけ。だから遺産だって私とお母さんだけのもの」とこれまで抱えていた不満を口にした長女亜美さん。次女の菜美さんは、元々は純子さんの姉の娘でしたが、3歳のときに母親を亡くした菜美さんを純子さんと幹久さんが引き取って養子にし、亜美さんと分け隔てなく愛情を注いで育てました。運動が得意で活発な亜美さんと、物静かで勉強が得意な菜美さん。タイプの違う2人ですが、とても仲の良い姉妹でした。その後、亜美さんは志望校には落ちたものの併願校の女子高へ進学し、地元企業に就職。菜美さんは地元トップの高校へ進学し、有名大学を出て誰もが知る大企業に就職しました。優秀な菜美さんと自分を比べて劣等感を抱いたこともあった亜美さんですが、地元企業の跡取りの輝明さんと結婚し、豪邸で幸せな結婚生活を送っていました。数年後、菜美さんも職場で出会った直人さんと結婚。娘たちが結婚し幸せな家庭をつくっていることを純子さんも幹久さんも嬉しく思っていました。しかし、景気が悪くなり輝明さんの会社の経営が傾き始めると、少しずつ亜美さんにも変化が。息子レンくんの習い事代を純子さんに頼らざるをえなくなった亜美さんは、純子さんが「気にしなくていい」と言っても菜美さんと比べて自分を卑下し、菜美さんの娘ヒナちゃんのお年玉を準備し忘れた亜美さんに代わって立て替えた純子さんが返さなくていいと言うと「お金がないわけじゃない」と怒りました。

次女の新居に招かれた長女に笑顔はなし

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お正月に直人さんがレンにお年玉を渡してくれました。ヒナには、仕事で来られなかった亜美の代わりに私が「亜美から」と言って渡しました。特に気にせずしたことでしたが、後日連絡をくれた亜美は、私が立て替えたお年玉を返さなくていいと言ったことで同情されたと感じたのか、「お金がないからとかじゃなくて、ちょっと忘れてただけだから。絶対返すから」と怒ってしまいました。

その後、しばらくして亜美たちは豪邸を売却し、2DKの賃貸マンションへ引っ越すことになりました。そして・・その1年後に、菜美たちは私たちの家の近所に一軒家を購入しました。

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今日は、菜美たちの新居に私たち夫婦と亜美家族が招かれました。亜美たちはまだ着いていないようです。菜美の家はお庭もあって日当たりもよく、とても素敵なお家でした。「素敵なおうちね」と言うと、直人さんが「ヒナが犬を飼いたがったので、マンションと迷ったのですが一軒家にしました」とにこやかに答え、菜美は「これから夫婦でがんばってローン返さないとね」と笑いました。堅実で真面目な2人は本当にお似合いです。

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すると、ヒナが可愛らしい子犬を連れてきて「じぃじ、ばぁば、見て!きなこっていうの」と紹介してくれました。「きなこかぁ。香ばしそうな、いい名前だな」「ヒナがつけたんだよ!」と幹久さんとヒナが話していると、ピンポーンとインターホンが鳴りました。亜美たちが来たようです。

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レンは部屋に入るや否や、きなこを見つけて「わー、犬だー!」と嬉しそうに駆け寄り、「レン君、きなこだよ~」とヒナが紹介すると、「いーなー。オレも、犬飼いたい!」と羨ましそうに言いました。

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孫たちのやり取りを微笑ましく見ていると、亜美は「今のおうちじゃ、犬は飼えないの」と真顔でぴしゃり。「えー」と残念がるレンを見て、菜美が「レン君、いつでもきなこに会いに来てね」と伝えていました。自宅を売却して賃貸マンションに引っ越した亜美と、一軒家を購入した菜美。たまたま時期が近くなってしまったのは仕方のないことですが、お互いに複雑な気持ちなのだろうなと感じました。

自宅を手放さざるを得なかった亜美さんと、新たに一軒家を購入した菜美さん。菜美さんにそんな気持ちが全くなくても、亜美さんはどうしても自分を惨めに感じてしまう部分はあるのでしょうね。

※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:ポジョ

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