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「これで1年間ランニング免除だ」と確信も束の間……激走の末にラスト100mで後輩に抜き返されたワケ

  • 2026.9.9

筆者が中高一貫校でラグビー部に所属していた高校時代、多摩川の河川敷で開催された秋の全校マラソン大会でのエピソードです。過酷なランニング練習の免除を賭けて、トップスピードで激走した筆者。部内でダントツに足の速い後輩とのデッドヒートの末に待ち受けていた、悔しくも笑える青春の結末をご紹介します。

練習免除を賭けた秋の全校マラソン大会

筆者が中高一貫校に通い、ラグビー部に所属して日々厳しい練習に打ち込んでいた高校生の頃の出来事です。毎年秋になると、多摩川の河川敷をコースにして全校生徒が参加するマラソン大会が開催されていました。我がラグビー部には毎日の練習前に5キロのランニングを行うという過酷な決まりがありましたが、この大会には特別なご褒美ルールが存在していたのです。それは「大会で10位以内に入れば1ヶ月間、そして1位になればなんと1年間のランニングが免除される」という、部員たちにとっては喉から手が出るほど魅力的なものでした。

1年間の免除を狙って序盤からトップスピードへ

普段の練習中のランニングでは、監督に怒られない程度の中くらいの順位を要領よくキープして走っていた筆者ですが、この日ばかりは気合の入り方が違いました。狙うのはもちろん1位のみ、すなわち1年間のランニング免除です。10キロの長いコースにもかかわらず、筆者はスタート直後から体力配分を無視してトップスピードで激走しました。一か八かの無謀な作戦でしたが思いのほか体力が持ち、残り2キロの地点になっても見事に全体の2位という好位置につけていたのです。

渾身のスパートで後輩を抜き去り1位を確信

筆者のすぐ前を走っていたのは、ラグビー部の1つ下の後輩でした。彼は部内でもダントツに足が速く、普段からトップの成績でランニングをこなす強敵です。筆者は最後の勝負に出るため、ラスト1キロを切ったところで残りの体力をすべて振り絞り、渾身のラストスパートをかけました。そして思惑通りに見事後輩を抜き去り、ついにトップへと躍り出たのです。「やった、これで1年間免除だ」と確信し、歓喜の思いを胸にそのままゴールへ向かって一直線に駆け抜けようとしました。

余裕の笑みで抜き返された悔しくも笑える結末

しかし、夢のような時間は一瞬で打ち砕かれました。なんとゴールまで残り100メートルというところで、余裕の笑みを浮かべた後輩にあっさりと抜き返されてしまったのです。実は彼は最初から本気を出しておらず、筆者の様子を見ながらペースを合わせて遊んでいただけでした。結局1位は逃したものの1ヶ月の免除は無事に獲得し、なぜか1位になったはずの後輩はその後も毎日走り続けていたという、今思い出しても悔しくも笑える青春の思い出です。

体験者:50代・男性 回答時期2026年8月

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Qolyコラムニスト:おかもとたかひで
鍼灸師の国家資格を保有し、スポーツにおける故障の治療を中心に活動している。特に高校生の部活動でのケガからプレー復帰までの道のりや、ケガ予防を含めたコンディショニング指導に注力しており、過去にはオリンピック選手の治療に携わった経験も持つ。また、自身も千葉ロッテマリーンズの試合観戦に頻繁に足を運んでおり、球場での熱気や、ファンと選手の間で生まれるリアルなエピソードを交えたコラム執筆も行っている。

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