1. トップ
  2. ヘルスケア
  3. 59歳女性Aさん「指が痛くで歯ブラシが握れない…」→困って歯医者を受診したところ…医師から告げられた“驚きの解決策”とは?

59歳女性Aさん「指が痛くで歯ブラシが握れない…」→困って歯医者を受診したところ…医師から告げられた“驚きの解決策”とは?

  • 2026.10.24
undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは。歯科医師の鷹巣多紀です。

指が痛くて歯ブラシを握りにくく、奥歯や歯の間の清掃を省いていませんか。歯磨きの悩みでも、手のことまでは歯医者に話しにくいと感じる方もいるでしょう。

今回は、磨きにくさを相談できず、歯茎の腫れや出血が続いた59歳女性の事例から、手に合う道具の選び方と、磨き残しを減らすための工夫を紹介します。

 「磨けない」と言えず、歯茎に腫れと出血

59歳の女性Aさんは、手指のこわばりと痛みが続いていました。細い歯ブラシの柄を握り続けるのがつらく、奥歯の内側へ向けようとすると手が止まります。

フロス(歯間を清掃する糸)を指に巻くのも難しくなり、使わない日が増えていました。短い歯磨きで済ませる日が続いても、手の痛みを歯医者に話しても仕方がないと考えていたのです。

そのうち、奥歯の周りの歯茎が赤く腫れ、歯ブラシが触れると血が出るようになりました。出血を見ると触るのが怖くなり、その場所を避けて磨くようになります。

しかし、触らずにいても腫れは引きません。次の定期受診では奥歯や歯の間に歯垢(細菌の塊)が残り、歯肉炎が起きていると分かりました。

「磨いていないと思われるのが嫌で、言えませんでした」。Aさんは初めて、歯ブラシを握り続けられないことや、奥歯へ毛先を向けにくいことを話しました。

磨きたい気持ちはあっても、毎晩同じところで手が止まっていました。「手が痛くなったときに、歯磨きのことも相談すればよかったです」と、腫れた歯茎を鏡で見ながら振り返ります。

 出血する場所を避けると、歯垢が残る

undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

歯肉炎は、歯垢中の細菌が原因で歯茎に炎症が起きた状態です。歯茎が赤く腫れ、歯磨きで血が出ることがあります。

出血する場所をずっと磨かずにいると、歯垢が残り、炎症が続く一因になります。ただし、出血にはほかの原因もあるため、強く磨いて何とかしようとせず、歯医者で診てもらってください。

Aさんの場合は、毛先を当てる場所が分かっても、柄を握るところから苦労していました。そこで、普段の歯ブラシを実際に持って、どの動きがつらいのかを確かめました。

 手に負担をかけにくい歯磨きの工夫

柄を握りにくい場合は、太い柄や、筒状のスポンジ素材の補助具を試す方法があります。Aさんも柄を太くした歯ブラシを持ち、奥歯まで向けられるか確認しました。

柄は太ければよいわけではなく、手の中でずれないことも大切です。補助具を使う場合は、取り外して柄とともに洗い、乾かしましょう。

細かく動かすのがつらいときは、電動歯ブラシも選択肢になります。ただし、重さや振動、スイッチの操作が負担になる場合があり、毛先を歯に沿わせる動作も必要です。

歯の間には、糸を指に巻かずに使える持ち手付きのフロスもあります。歯間ブラシを選ぶなら、無理なく入る太さを歯医者で確認してください。

Aさんは歯医者で歯垢や歯石の除去を受け、自宅では柄を太くした歯ブラシと持ち手付きのフロスを使うことにしました。手がつらくなったら休み、再開するときは磨き残した奥歯から始めます。

後日の診察では、奥歯や歯の間の磨き残しが減り、歯茎の腫れや出血も落ち着いていました。手指の痛みは残っていましたが、以前のように前歯だけで歯磨きを終える日は減ったといいます。

手の痛みで磨けないときは歯医者へ相談

「握ると痛む」「奥歯へ向けられない」と、困っている動作をそのまま伝えて構いません。普段使っている道具を持参すると、どこで手が止まるのかを一緒に確かめられます。

手指の症状が続く場合は、かかりつけの医師や整形外科などにも相談してください。手指の痛みの原因を調べている間も、歯磨きで困っていることは歯医者で相談できます。


執筆・監修:鷹巣 多紀
大学病院口腔外科にて研修後、一般歯科にて勤務。現在は1児の母として子育てと仕事に奮闘しています。
歯科医師ママkiki|note: https://share.google/uUYsDiSMnkNKZCrOw  X: https://x.com/kikimama0405 

の記事をもっとみる

注目コンテンツ